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昆寛

昆 寛(コン・ヒロシ)
高性能住宅の熱環境分野に携わって27年、省エネ住宅の工法を開発研究、普及に努めています。
住環境アルテ(代表)、NPO法人環境住宅正会員、住宅エネルギーアセッサー、住宅換気アセッサー、気密測定士として住宅新築、リフォームの熱環境の設計・施工、住環境のトラブルを解決するアドバイザー、特に断熱・気密・結露は得意分野です。
主に東北地方をエリアとしていますが時には全国何処にでもお邪魔します。
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自然に魅せられるブログ
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希林舘自然クラブ
(天然山菜、きのこ直販)
の代表。


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結露の原因と解決策の過去記事のまとめ(2)

昨日に続いて、過去の結露対策を事例に基づいてレポートしていますのでチェック!

これらにどうしても該当しない事例の場合は左にコンテンツにグリーン色の無料相談コーナーがありますので、こちらからご相談下さい。

Dc072612_2 ①高気密・高断熱住宅で建てられたモデル展示場で起こった床下の結露とカビ事件!

モデル展示場で起こった大事件! 

モデル住宅事件の原因究明はできるか?

結露の原因は上司の言葉から始まる!

モデル住宅事件の解決(完)

Dc040119 ②典型的な賃貸マンションでの結露とカビに発生の一例!その原因を探るレポート。

賃貸マンションの結露

カビの原因を探る?

賃貸マンションの結露対策(完)

続きます!

※においの事件簿の石川さんの「冷めた熱橋」での回答書の下書きについて、原因と解決策のチェック提案は明日UPさせていただきますのでご了解下さい。

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結露の原因と解決策の過去記事のまとめ(1)

今年は全国的に例年より雪が多く、寒さも厳しいことから無料相談コーナーに結露でお困りの方の相談が増えています。

Dc032817

そこで、過去の数多く事例を基にした結露の原因と解決方法のレポートをわかりやすくまとめてみましたのでチェック!・・・・これらにどうしても該当しない事例の場合は左にコンテンツにグリーン色の無料相談コーナーがありますので、こちらからご相談下さい。

この事例は2×4工法住宅で建てられた高気密・高断熱住宅の結露です。

小屋裏の換気不足と換気システムのダクトの外れが原因で結露とカビが発生し、小屋裏から外壁の通気層を通じて室内に入り込んだのですが、リフォーム会社が雨漏りと判断して・・・解決するどころか、ますます大結露に発展させてしまった内容です。

「エッ!気密住宅が欠陥住宅?]

やっぱり雨漏りではなく結露だった! 

雨漏り?の第2の原因が・・・わかった!

やっぱり!気密住宅より昔の住宅の方がいい!?

在来軸組構法で建てられた、築1年目に家全体に発生した高断熱・高気密住宅の結露のレポートです。

気密住宅の床下結露の実例

床下結露原因の模索(昨日の続き)

気密住宅床下結露の改善(完)

換気のメンテナンス(掃除)をしないために起こった結露の事例です。

欠陥住宅!の原因はお住まいの貴方です。

高気密住宅の換気不足による結露についてのレポートです。
換気不足が原因の結露

続きます!

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窓の結露3(結露の原因と解決策)

前回までは結露のメカニズム結露を起こさない住まい方を説明いたしました。

窓の結露3では・・・もう少し具体的に結露が出る理由と解決方法を探ります。

430y29udja0otcfdg 写真のように部屋のサッシがこのようになっていたとしたら・・・・・・。

この解決方法を考えてみます。

生活上(人体からの発熱と調理、お風呂等)で発生した水蒸気は各部屋に均等に分散するので温度が低い非暖房室では含むことができないためいち早く露点温度に達してしまいます。
そこで発生した最初の結露は最初の発生した地点を中心に広がっていく性質があります。

その理由は・・・?

結露すると各材料が湿り、湿り気を帯びた材料は熱伝導率が上昇してしまいます。
熱伝導率が大きくなると、熱の伝導が多くなり、室内側の温度が下がってしまうのです。
そのため露点温度がさらに低くなり、ますます結露の発生を助長させる経過をたどります。

また、表面結露が発生すると、部屋の空気は結露が発生した所に接しているものだけが含んでいた水蒸気を一部が水に変えてしまったことになり、水蒸気圧が減少します。
そのために、その部位と他の一般空気との間に水蒸気の流れが生じ、結露を生じた面には水蒸気の補給が続くことになるのです。

ちなみに内部結露も同様で、一度内部結露が生じると、結露の発生層の水蒸気圧はその温度における飽和水蒸気圧で止められてしまい、それ以上の水蒸気は水になるので、水蒸気の流れは室内外の水蒸気圧分布と異なり、結露発生層の飽和水蒸気圧との差で流入してくるので、透過水蒸気量が増大するのです。

従って、一度結露が発生してしまうと住まい方とか結露の原因を取り除かないと自然に結露は増大してしまいます。

また、結露は以下のような性質があります。
1・結露は最初に部屋の隅と窓ガラスで発生します。
部屋の各部位の表面温度は、位置によって少し異なったものになります。

一般的に室内温度は対流によって天井面は床面より高いのですが、窓ガラスの表面及びアルミサッシ枠は最も低いので表面結露は最初にここから始まります。
部屋の隅の場合は空気のよどみができるため、室内の空気からの熱の伝わりが悪くなり、同時に室内各表面からの輻射による熱の伝達も少なくなります。

さらに、よく結露にみまわれる隅部は平面と立体的熱流となるため拡散される熱量は大きくなるので他の表面温度より低くなる傾向にあります。
そのため隅部の表面温度は他の平面部より3℃前後低くなるので、部屋数が多く小さい部屋ほど暖房が十分いきわたらず、暖房室より離れた部屋になるほど温度が低く内部結露が発生しやすくなります。

2・夜間、暖房が止まってから結露します。
暖房されている部屋では表面結露はほとんど発生しません。
住宅の場合は日中炊事やその他の水蒸気の発生が加わるので平均20〜25℃で60%くらいの状態になっているものが夜間に暖房を止めると温度だけが降下して、低温で高い相対湿度を示すようになり結露が発生しやすくなります。

間欠暖房でFFヒーター以外の開放型のファンヒーターとか反射式ストーブとかガスストーブを使い、夜は暖房を止める生活をしている場合は、暖房を止める就寝時には室内の水蒸気をできるだけ外気に排出しておく必要があります。
しかし、排出した量だけ低い温度の外気が入ってくることになるので、暖房がないと小さな温度降下でも露点温度に達してしまい結露は防ぐことはできません。

若し、夜間も暖房していて窓に結露が出るというのであれば、窓の断熱性能が弱いサッシであるか、カーテンをインテリア遮光などの他省エネルギーの意味で使用して閉めっぱなしにしていると窓の結露が激しくなります。
このような場合は上下にスリットをつくり、窓に空気の流れを作って表面温度を上げる工夫が必要です。
勿論、この条件には就寝時にも暖房をする。・・・といった条件がつきます。

3・冬の外気を積極的に取り入れる。
冬の空気は湿った空気(相対湿度の高い空気)であっても水蒸気の量は少ない。
絶対湿度でいうと、北国では2g/m3前後、関東では3g/m3前後あるようですが、この空気を部屋の中に取り入れて暖めると非常に乾いた空気となります。
例えば3g/m3の空気を10℃に暖めれば32%の相対湿度の空気になり、20℃に暖めれば17%の空気になります。
したがって冬の外気を積極的に取り入れる場合には、外気を暖房器で温めると露点温度が上がり結露防止には非常に効果があります。

4・水蒸気は建物内に分散される。
建物の何処かで水蒸気が発生すると、外に向うだけでなく、建物の内部に拡散されてしまいます。
炊事、風呂、人体から発する水蒸気は非暖房室に向ってどんどん拡散されていきます。
水蒸気は10万分の4mm(100m先の米粒を見るくらいの大きさ)と極微小粒子と言われ、部屋を閉め切っていても扉の隙間や壁材料の透湿によって他の部屋に流れてしまいます。
そのため、できるだけ水蒸気の発生源場所で排気することが結露防止に非常に大切となります。

一般的に結露が発生する室内環境は温度が10℃前後で相対湿度が85%以上になっていることが多くみられます。(これは部屋全体の温度ではなく、各部位の表面温度のことです。例えば窓の表面温度は室温が20℃で外気音が0℃の場合の単板ガラスの表面温度は7.0℃くらいです。このため室内空気の相対湿度が43%になるとガラス面に結露がはじまります。ちなみに。ペアガラスにすると12.9℃で相対湿度は64%になるまで結露はしません。二重サッシの場合は内側のガラスの表面温度はぺガラスに近いものになります。)

そこで、こんな環境の場合の基本的な最低必要な改善案は

①断熱材を付加すること。
②室内湿度の軽減を図るために外気を流入させて換気をすること。
が改善案となります。

①の断熱材を付加するということは表面温度を高くすることになり露点温度を上げる環境を作ろうということになります。

室内の水蒸気量が変わらない生活スタイルの場合には露点温度を上げる工夫が手っとり早い解決の一歩となります。

その方法には
現在結露が発生していない部屋と同じような環境にすることが必要となります。
その環境とは?
単純にひとつの空間(家)に暖房室と非暖房室があるから問題であって、結露していない部屋と同様の環境にしましょう。」ということになります。

同じ環境にするということは全室暖房をするということなのですが、
「暖房するのはもったいないから・・ちょと?」ということであれば結露する部屋あるいは各部位の断熱性能を上げる工夫が必要です。
それは、先に窓の断熱性能を説明したように、例えば窓枠及びガラスの断熱性能を現在よりワンランク上げることになります。アルミサッシがついていれば断熱性能が高いプラスチックサッシに交換、又は内側に後付けのプラスチックサッシを取り付けます。現在のサッシに単板ガラスがついていればぺガラスに交換する。といった露点温度を上げる工夫をすることで窓の結露は大分緩和されます。(但し、二重サッシにした場合は外側と内側のサッシの間の空気層はペアガラスのような密閉乾燥空気層ではないので外側の枠、ガラスには結露は発生します。)

参考に、内側に後付けのプラスチックサッシをつける場合は大信工業のプラストサッシがお薦め。http://www.daishin-kogyo.co.jp/plast.php

次に
非暖房室に暖房するのはもったいない!
また二重サッシ(ペアガラス)にするのは「ちょと?」と予算的に無理であれば
非暖防室は水蒸気量が多い訳なので水蒸気量を減らすために除湿器が必要になります。
しかし、一般の除湿器はすぐに貯水タンクが満杯になってしまい日常生活では交換は頻繁になりわずらしさが残ります。
その場合は「水捨て不要のルームドライヤー」がお勧め、換気と除湿が合体された商品で値段も定価で施工費別途で50.000円くらいです。
またはエアコンのドライ機能を利用するとよいでしょう。

②の外気を流入させて換気することは、結露を起こさない最低の換気量は換気回数にして最低でも1時間に0.3回程度室内の空気の入れ替えがあれば結露は防ぐことができます。
そこで第三種のノンダクトの局所換気扇でいいですので換気量(排気量)を実測して設置するよいでしょう。
ただし外気を取り入れる給気口の設置が必要です。

また、気密住宅でない場合は換気扇をつけてもショートサーキットが起こり、計画通りの換気ができないこともあるので0.3回~0.5回くらいを目安にして、少し多めの換気量設定しましょう。
換気量が多いとそれだけ暖房費がかかるので、結露の発生具合をみながらベストな換気回数に調整します。

しかし、これらはすべて対処療法です。

①の断熱材付加するだけでは室内の水蒸気(絶対湿度)を低減させることはできません。
家全体ではなく各部位の露点温度を少し高くするだけです。
②の外気導入は室内に水蒸気(絶対湿度)が低い空気を入れるのは温度が低いためすぐに露点温度に達してしまいます。

結露を防ぐためには窓の結露2(結露を起こさない住まい方)で説明したように

結露防止の4原則
①湿度のコントロール(室内の湿度の上限は60%前後までコントロール) 
②換気の促進                               
③空気の流通を図る。
④室温を適温に保つ
でした。

結局、これらは言い換えれば高断熱・高気密住宅を作る時の基本作業なのです。
それは断熱・気密・換気・暖房の4つのバランスの4項目です。
断熱性能を上げて露点温度を上げる。
気密性能を上げて換気ルートを計画的につくる。

その上で

換気の入れ替えを計画的に行い室内の水蒸気量を低減させる。                 
換気で失われた熱損失分は暖房で補い室内温度を一定させて全室露点温度を上げる。

結果、全室暖かく結露が発生しない住環境が作れるのです。
結露が発生するのはこのバランスが崩れた時に発生するのです。

※畳の結露。カビについては明日に続きます!

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窓の結露2(結露を起こさない住まい方)

窓の結露1では
したがって、①空気の露点温度以上に表面温度を上げるか、②表面温度に見合った限度以下の空気中の水分を保つこと。・・・が結露対策になることになります。・・・・でした。
結露を起こさない基本的な住まい方に・・・結露防止の4原則というものがありますので、この原則に沿って原因と解決を考えてみます。

結露防止の4原則の1
①湿度のコントロール(室内の湿度の上限は60%前後までコントロール) 
家の中で湿気を出す要素はたくさんあります。
Conv0002 例えば、イメージ的には左図の
炊事、洗面、洗濯、洗濯し、入浴、暖房、加湿器、鍋物から出る水分などです。
これらは生活する上で絶対にやめるわけいきませんが、こんなことが頻繁にあれば、むやみに出さない意識が必要です。

湿気のコントロールができていない家庭の多くは洗濯物を室内で干している例があります。
脱水した洗濯物には、乾燥している時の衣類と同じ量の水分が含まれています。
Conv0003 そのため、(表1を参照)例えば冬に、6畳の室温を21℃にしている場合は661g湿気を含むことができますが・・・jこの状態のまま18℃になる部分があると、そこに含むことができる量は555gなので、その差し引きの106gが結露として現れます。
このように湿気量は室内の大きさ(体積)によって含むことができる量が決まっていますのでその量を超えると低温の部分で露点温度に達し、結露が出てくることになります。

ちなみに(表2を参照)では、パジャマは230g湿気があるので枚を6畳で干してもOKであっても19℃に室温が下がると結露が出ることになります。

しかし、どうしても室内で洗濯物を干さなければならない時には室内に湿気を出さない衣類乾燥j機などを使うようにすることが大事です。

室内の湿度で問題となるのは、急に湿度を下げると身体によくないと言われますが、1週間以上かけて少しづつ下げると体調を悪くすることはありません。
あまり湿度を低くすると風邪を引きやすくなったり、静電気で不快になるのでよくないと言われますが・・・・それは30%以下の低湿度であって、40~50%ではそのような影響はありません。
最大でも60%を超えないようにコントロールsれば結露防止になります。

結露防止の4原則の2
②換気の促進
①のように洗濯物など発生させてしまった湿気も、すぐに室外に出してしまえば結露はおきません。
したがって、常に換気を心がけ、窓や換気扇を有効に使うようにすることが大事です。

冬に結露に見舞われるという家の最も多い原因には換気がされていない例がとても多くあります。
計画換気システムがあって24時間常時換気がされていても結露が出る場合は換気量不足(室内の空気の入れ替わり=換気回数の不足)ですが、従来の住宅では主に換気扇は風呂(局所換気扇)、トイレ(局所換気扇)、台所(レンジフード)設置されていても、ほとん使われることがなく、使われても使用時間が短く、思ったほど湿気量を室外に排出されることがありません。
やむを得ずファンヒータなど開放型ストーブを使ったり、洗濯物を干す場合は窓を大きく開けて換気するのが最も効果がある方法です。
特に冬は室温と外気温の差が大きく、室外の湿気の量が少ないので熱も湿気も室内から室外に移動するため大きな効果が期待できます。

窓を開けれない場合はレンジフードを廻すなどして積極的に換気する必要があります。
レンジフードは炊事する時に使われるものですが、排気量がとても大きいので咄嗟の排気にはとても便利です。

結露防止の4原則の3
③空気の流通を図る。
Conv0006 外壁面に接している部分に家具を並べると、家具の裏側は空気の流通が悪くなるので、温度が低下して結露が出やすくなります。
どうしても外壁側に置かなければならない時には左図2のように5~10cm程度隙間を空かせて置きましょう。
また、できれば家具の下にはスノコを敷いて下側も空気の流をよくしましょう。
(この場合には地震で倒れないように家具を鴨居などに固定することを忘れないようにしましょう。)
壁や外気に面する場所の押入れは空気の流通が悪く、湿りやすい所なので布団などが壁や床に接しないようにスノコを敷き空気が流れるようにすると効果的です。

結露防止の4原則の4
④室温を適温に保つ
室温は20℃前後の適温をキープし、家の中で低温の場所を作らないように心がけます。
暖房時に室温を高くしすぎると、湿度が下がって乾燥感強くなり、加湿しなければ快適にならなくなります。
こうなって加湿をすると、今度は空気中の湿度の量が多くなり、暖房を止めて室温が下がった時などは結露しやすくなります。

結露は冷えた所に発生しますので、家の中をできるだけ低温の場所を作らないようにしましょう。
特に冬は全室暖房をしたいところですが、高断熱・高気密住宅でない場合は、なかなかそうはできませんので、できるだけ家の中で温度差が激しくならないように気をつけます。
例えば暖房している部屋のドアを閉めても、ドアの隙間から暖房していない部屋に暖かい湿気を含ん空気が入り込み結露を生ずることがあります。
そのため暖房室の押し入れや襖などできるだけ開けて家全体を暖めることが結露防止になります。

窓の結露2では住まい方から基本的な結露防止の4原則を説明しました。

続いて・・・

窓の結露3では・・・もう少し具体的に結露が出る理由と解決方法を探ります。

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窓の結露1(結露のメカニズム)

スマッチ達人ブログの達人、石川英一(においの事件簿熱橋の空間)さんから窓の結露畳のカビについてご質問をいただきましたので「お題」としてUPし回答とさせていただきます。
(回答が遅れましたことをshock

ご質問は
●毎年のことだそうですが、急に気温が下がると全体の窓に結露がひどいそうです。
特に1階の窓の結露がひどい!また畳にカビが発生している。
・・・でした。
※条件:床断熱(ポリスチレンフォーム57mm)、土間コンクリート、床下換気は基礎換気口、床下温室度は未計測、

Kisa2 熱橋の空間(調査物件)の構造体は小屋裏の写真をみると鉄骨系のプレハブ住宅のように判断されます。

鉄骨系住宅の構造の主体は工場で溶接、防錆をした鉄骨を柱や梁として利用して、木質パネルで床や外壁を構成します。木造軸組構法を木軸を鉄骨に置き換え たようなものです。

そのため、他の木造住宅と比べると、熱伝導率が極めて大きく、柱、間柱部分、窓台などの鉄骨部材が熱橋になりやすく、結露発生の危険が極めて高いことがあげられます。
また、鉄骨系住宅の場合には外壁や間仕切り壁の構造が在来木造工法に近い構造となることが多く、外壁に繊維系断熱材を充填していても気流止がない場合は壁内に外気が通風され断熱性能の低下につながるケースも少なくないのです。

また、木造住宅と比べると冷熱橋が多く、そのため壁、天井の表面温度を低下させてしまう問題と、気密防湿層がなければ内部結露障害など、在来木造工法と同様の壁内結露の心配がある問題も抱えています。

お題は「窓の結露は何故起きるのか?」ですが、
解決方法を探る前に基本的な結露発生のメカニズムをちっょと復習・・・を!

■結露発生のメカニズム
Conv0265 よく当たり前のように使われる空気は80%が窒素の20%が酸素、二酸化炭素など他の気体からなっています。結露として問題にする水分はその他の気体の中に水蒸気の形含まれています。
この水蒸気が液化する温度(沸騰点)が他の気体より高いため、常温ではある一定の量しか気体のままでいれない性質をもっています。つまり、空気に含むことができる水蒸気量は限られている訳です。

その大きさ(量)は気圧と温度によって変化します。
(言い換えれば、圧力が一定な地上ではその水蒸気量を含むことができる器の大きさは温度によって決まる。)
一般的に家庭で使われる湿度計は相対湿度計ですが、この相対湿度とはこの許容限度に対し、どの程度(%)の水蒸気が含まれているかを示す尺度で、この限度いっぱいに水蒸気を含んだ状態が相対湿度100%の飽和空気ということになります。

また結露対策によく使われる言葉に「露点温度」という用語があります。
これは空気がに水蒸気がどれだけ含むことができるかを逆の尺度で・・・・温度を下がるにしたがって小さくなる器が何℃で器からあふれるか(飽和とか結露する)化を示しています。

Conv0001 左図は縦軸が空気中の水蒸気の絶対量(絶対湿度)を示し横軸に温度を示した空気線図と呼ばれるもので空気の温度と水蒸気の関係を示す物です。

器の大きさに相当する相対湿度100%の曲線Aが温度のよって変化すること読み取れます。
例 えば、暖房している居間では相対湿度が70%だった温度25℃の空気(点B)も水蒸気を含んだまま押し入れなどに流れ込んで温度が下がれば縦軸の絶対湿度 が変わらないまま図中、左へ移動して器が小さくなって19℃のところで相対湿度100%の線(点C)ぶつかります。これ以下では水蒸気が支えきれない温 度、露点温度に達し、、所謂、飽和状態になったことがわかります。
さらに冷やされて温度が下がれば、水蒸気を吐き出しながら点Dに至ります。

こんな現象が様々な要因によって温度差が激しい冬には家の窓や浴室や壁などに毎日のように起きています。

結露の多くの原因は空気中の水分が家の各場所の温度に比例して多すぎるか、水分に比例して家の温度が低すぎるかというバランスの問題につきることになります。

したがって、空気の露点温度以上に表面温度を上げるか、表面温度に見合った限度以下の空気中の水分を保つことが結露対策になることになります。

明日は、
さらに「窓の結露2(結露を起こさない住まい方)」から原因と解決に続きます!

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二階が熱いのでどうにかしてほしい! (原因と解決策1)

二階が熱いのでどうにかしてほしい! では
確かにかに断熱は足りませんが・・・断熱材だけで解決するのでしょう?
という問いかけで続きとしました。

実は天井に敷きこまれた断熱材には屋根面に発生した結露が水滴となり、その水滴が断熱材にしたたり落ちて溜まったり、乾いたり・・の繰返しをしていた痕がはっきりと見ることができるのです。

調査をした日の屋根の表面温度(室内側)は51℃という高温のため乾燥していて写真のように断熱材にも木材にも水滴はありませんが滲みになった痕がはっきりと見ることができます。

調査の目的は「二階が熱くて眠れない」ことの原因究明と改善でしたが、、結露でカビだらけの小屋裏の結露を防がないことのには腐朽が始まっている部分があるので家の耐久性能が損なわれてしまいます。

早急に改善しないと室内にもカビが侵入蔓延することになり居住者の健康に心配があります。

●小屋裏の結露とカビを防ぐ方法
天井は写真のように断熱材を敷き込むと天井から下の各部屋の温度は改善されるのですが間仕切り間の気流止めがないことで基礎あるいは一階、二階の湿気が小屋裏まで上昇して湿度を高めてしまっています。

温度が低下する冬の時期には(小屋裏の空気が天井断熱の効果が大きいほど)小屋裏は低温になるため相対湿度が高くなり、露点温度に達しやすく結露が発生しやすい環境になっています。

この結露は
写真のように野地板や金物に結露が発生して水滴が滴り落ちて断熱材を濡らしています。

これを防ぐには、一般的には小屋裏に換気口を設けて、小屋裏に集まった水蒸気を換気口から外気に排出させて、小屋裏の空気の湿度を低くして結露を防ぐ方法が取られています。

しかし、実際には水蒸気をスムーズに排出させる換気口を設けると、雨や雪の吹き込みの原因をつくるために小さくしてしまうので効果が小さく、結露の発生が見られる家が多くあります。

ところが、
今回の調査の物件は排気口はなく軒天に小さいガラリを数個つけただけで給排気口としていますが・・・これでは小屋裏の換気はほとんどされません。
軒天には軒天ガラリをつけることで小屋裏換気がさらに促進されます。



熱さをやわらげる方法としては棟に新たに左写真のような棟換気口(棟換気)を新たに設置することで解決されます。

ところが
一階の和室、リビングのが外周廻りと間仕切り壁の幅木付近には写真のようにカビが発生しています。


これはどうしたものでしょうか?

続きます!

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24時間換気のキホン

二階が熱いのでどうにかしてほしい!

この写真は二階建ての小屋裏を撮影しています。

「二階の寝室がが熱くて眠れない!」という
ご相談があり原因と改善のために調査に向かいました。

このお宅は築25年の在来軸組構法で建てられた二階建ての住宅です。

断熱材は屋根、壁とも
密度10kg/m3品の100mm厚のグラスウールが使われています。

二階に上がって小屋裏を覗くと
写真(上)のように棟の部分には白くカビが発生しているのが見えます。

また、右の屋根面は濡れていてカビも生えているように見えます。
左の屋根面は比較的に綺麗に見えます。

左の写真はその右側の屋根面の下(天井)を写しています。
天井に敷き込まれたグラスール断熱材の上にシミが点々と見ることができます。

これは
屋根面に結露が生じて、その水滴がグラスウールに滴り落ちた痕です。

この調査を行った時の外気温28℃でしたが
小屋裏に上がって見るとサウナ室いるような熱さで長く居ることはできない環境ですがカラッとしています。

サウナ室は100℃前後の温度ですが体感的にはサウナ室に入っている、あの温度環境です。 

屋根面を表面温度計で測ってみると51℃もあります。
51℃の温度というのは、手に持っている表面温度計の金属部分は「アツ!」と感じる熱さがあります。

また、黒く、白カビが発生した部分を手で触ってみると、サウナ室の壁面に触るとカラッとした熱さ!・・・あの触感なのです。


一般的にこのような環境の小屋裏の場合には湿度が高くムッとして眼鏡が曇るような環境なのですが・・・カラッとしています。
しかし熱すぎます。

これでは熱くて熟睡はできないのは当然です。

この熱さを防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか?

大工さんは
「断熱材が100mmと薄いので断熱材を天井に足すと良いといいます。」

確かに断熱は足りませんが・・・断熱材だけで解決するのでしょう?
 
続きます!


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24時間換気のキホン

断熱ビフォーアフターの結露

最近、無料相談コーナーにはリフォームについての(不具合)相談が増えています。
最も多い相談は「断熱リフォームをすると結露が出ない!と言われて契約したが以前と変わらず結露が出る」と言った内容が最も多くなりました。

その例の内容と原因をを列記すると
①換気されているが換気不足が原因で結露発生。
②基礎断熱にして床下を土間床にしたら以前より結露が発生。
③全体の換気量は確保されているが換気の経路が確保されていないため部分的に結露発生。
④暖房機器の選定間違いのため結露発生。
⑤低気密のため結露発生。
⑥断熱欠損(施工ミス)のため結露発生と続きます。

①の換気がされて換気量確保されている場合の結露は工事水であることの原因が高いのです。
未乾燥材やコンクリートから出る水分は非常に高く、1〜2年経過しないと工事水が抜けないことがあります。

特に冬近くに完成した住宅はこの傾向が強いので、換気本体を早めにつけて施工途中から運転すると水蒸気を多量に排出してくれます。
(ダクトの配管を後にしても換気本体だけを先につけて仮設電気運転するとよい。)

また、換気量が確保されていても窓の断熱性が低い時、ペアガラスのアルミのスペーサーなどはガラスの性能が高くても結露することがあります。
また、予算の関係で既存のアルミサッシをそのまま使いガラスだけをペアガラスに替えた場合には表面温度を相当高くしないとアルミサッシ枠には結露が出てしまいます。
これは換気システムの問題ではありません。

また②の基礎断熱土間床にリフォームする場合には気密性能、断熱性能が高くなればなるほど床下は結露に侵される危険があります。
新築と違って数か月の養生期間を置く訳ではないので床下に換気システムの排気口を数か所つけるか、あらかじめ断熱・気密型の基礎換気口を取り付けて工事中と2年くらいは冬と梅雨時以外は極力開けて通風させる必要があります。

また、以前に数回投稿しましたが排気量不足には防虫ネットがついているため埃が付着すると換気量が半分に以下になってしまいます。
防虫ネットは取り外しして24時間連続換気を行います。
(防虫ネットは虫が入ることを防ぐためですが連続運転では排気力で虫は一切入ることはありません。そのため局所換気扇であっても防虫ネットを外して24時間換気をすることをお勧めいたします。)

次に③の換気経路の確保ですが
室内の換気経路を確保する場合にはドアのアンダーカットが一般的です。
経路が万全でもこのアンダーカットの幅やガラリの幅が少ないことと工事水が原因で結露が出たことがあります。

トイレや子供部屋のアンダーカットは最低でも幅10mm以上は確保しましょう。
ガラリやスリットも同様です。
幅10mmの隙間は圧損抵抗により。実際の開口面積の半分しかありません。
10mm幅で600mmの長さがあると30cm2です。

続きます!
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24時間換気のキホン

RCアパートの結露被害の調査(報告書:解決策)

RCアパートの結露被害の調査(1)
RCアパートの結露被害の調査(2
RCアパートの結露被害の調査(報告書1)
RCアパートの結露被害の調査(報告書2)
RCアパートの結露被害の調査(報告書3)
より続いています。
報告1〜報告3ではパイプシャフトが断熱欠損と気密が取れていないため結露の大きな原因になっていることと改善する施工法も報告いたしました。

それでは、そのパイプシャフトを断熱をして気密を取る施工をきちんとすれば解決するのでしょうか?

実は、この現場はこれだけではまだ結露を防ぐことは難しいのです。
パイプシャフトの断熱・気密をする他に4つ問題を解決しなければなりません。

その4つの問題の
一つ目の問題点は
左図は第三種換気装置を設置する換気計画案です。
換気装置を設置すると取り入れた外気はのように移動する筈なのですが・・・計画図面上では移動することになるのですがリビングのドアとトイレのドアにはスリットがないので移動しないのです。



その写真はこちら↓








下枠とドアとの隙間はほとんどありません。これはリビングのドアも同様です。

このままでは各ドアで空気の流れは遮断されてしまい、換気も充分行われないことになり・・・換気装置はつけたけれど結露が改善されないことがあるのは・・・こんなことが原因であることが意外と多いのです。


次に4つの問題の
二つ目の問題点
リビングに外気を取り入れる給気口がないことです。
計画図では2箇所設置することを提案しています。

RC構造のアパート、マンションでは給気口があって写真の指を指している上部ではなく下部に設置されていることがあります。この場合には冬の場合にリビングで暖房していても下部から冷気が常時入りこんでくるため、足元がヒヤヒヤして不快です。そのため、上部につけることで冷気を希釈させるので直接冷気を身体で感じることを防ぐことができます。
そ次に4つの問題の
三つ目の問題点
指を指している箇所は内窓(プラスチック窓)ですが二重サッシではなく後付けのプラスチック窓ですので額縁とサッシ枠とに隙間が生じています。
窓は外部はアルミ引き違い窓で内窓は障子タイプの召し合せで隙間がある框なので高気密ではありません。
少しでも、気密を高めるために窓廻りの周囲をシーリングして気密化を図ります。

次に4つの問題の
四つ目の問題点は玄関です。
防化上の問題から枠はスチール枠かアルミ枠なので、どうしても熱橋になる箇所です。
解決策は外部から木枠で三方枠をつけて熱橋を防ぐことが理想ですが防化上無理があるので内部側から三方額縁をつけて熱橋になることを緩和させる工夫をするとよい。ただし、下枠がスチール枠であることと、鉄板で作られていて隙間だらけの郵便ポストがあるので完全に熱橋を防ぐことができません。


****「まとめ」****
■結露対策のための施工■
1・玄関のスチール枠には熱橋防止のために内部側に木額縁で三方枠を作る。
2・玄関のポストは気密が低いので気密処理を施す。
3・内窓の周囲をシーリングして気密を図る。
4・トイレ、洋室8帖のドアに幅10mm以上のスリットを設ける。(浴室はガラリで対応する。)
5・メーターBOXは外部とみなし断熱区画をする。(非暖房室)
6・常時24時間換気システムを新たに設置する。
その際既存のユニットバス、トイレの局所換気扇は撤去として排気口はユニットバス、トイレ、玄関の脇の洗濯置場に設置して0.5回/hになるように設定する。
また外気取り入れ口(給気口)を洋室⑧上に2箇所にに設置する。

※玄関周りはどうしても結露を防ぐ方法としては省エネにはならないが玄関脇に電気ヒーターなどの補助暖房を設置すると結露は緩和される。

過去の参考記事
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/95#BlogEntryExtend
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/96#BlogEntryExtend
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/97#BlogEntryExtend

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結露でのシミは入居者負担?

RCアパートの結露被害の調査(報告書3)

RCアパートの結露被害の調査(1)
RCアパートの結露被害の調査(2
RCアパートの結露被害の調査(報告書1)
RCアパートの結露被害の調査(報告書2)より続いています。

報告2ではパイプシャフトの問題点を指摘しました。
おさらいすると、左平面図にの部分が無断熱でした。

実際どうなっているのかというとの部分は軽天下地に石膏ボードを洗濯場からとパイプシャフト側から石膏ボードを張ってあり、その間には断熱材は施工されていないのです。

一般的に多くのRC構造の建物は・・・このパイプシャフトの納まりはこの現場と同じような納めになっています。

では、どうしてこのような間違った?施工になるのかというと、断熱区画を左平面図のように決定してしまうこととパイプシャフト内の壁を後付けで施工するからのようです。

後付けになる壁は室内側の間仕切り壁の考えてしまい、無断熱にしてしまうのです。

この断熱欠損の改善工事の方法としては
の壁の部分はパイプシャフト側からの断熱・気密工事は配管材とか給湯機が混在して施工は無理なので洗濯場、トイレの壁、天井、床を剥がし硬質ウレタンで壁、床天井を吹き付けする方法を取ります。


左写真は浴室の点検口から覗いたトイレの天井の様子です。
左●印の部分の外側はパイプシャフト内になります。

右●は熱橋となる折り返しの部分隣室の間仕切り壁です。
新築時にはスラブに綺麗に現場発泡ウレタンを吹き付けしているのに壁の部分は吹き付けされていません。


この写真は上の写真と同じトイレの天井を覗いています。
上に見えるのはレンジフードの排気のためのスパイラル管です。
この写真からは見えませんが、さらにトイレと浴室の排気用の配管材は左側にあり、写真よのように壁に配管材を通すために、人通孔のように隙間を作り、その隙間を配管材を通しています。

実は、
これが断熱欠損でありながら気密欠損の大きな要因になっている部分なのです。

従って、レンジフードで排気するとか、浴室、トイレの換気扇を回すと給気はこの隙間を通して行われます。

勿論、冬にはマイナスの冷気も入ってくることになります。
当然、冬にはトイレ、洗濯置場付近は洋室8帖でエアコン暖房していても冷えた空間になり結露を起こさせる大きな要因になっています。

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サッシの様子を目で見て確認!

RCアパートの結露被害の調査(報告書2)

RCアパートの結露被害の調査(1)
RCアパートの結露被害の調査(2
RCアパートの結露被害の調査(報告書1) より続いています。

写真は共有廊下にあるパイプシャフトの設置されているパイプシャフトドアです。

(※パイプシャフトとは・・・一戸建て住宅やマンションなどにおいて、竪方向の各種配管(給排水管やガス管等)を通すために、床や天井などを貫通して設けられる垂直方向の空間のこと。)

このパイプシャフトには給排水管の他にガス給湯機が設置されています。

吸排ができるようにFF式になっているので、扉の上下にスリットがついています。

RC構造のアパートとかマンションで結露とカビの大きな原因の一つには
このパイプシャフトの空間を・・断熱区画を内部側とみるか?外部側とみるか?・・・を明確にしていない現場が多いのです。

外部廻りの壁面には断熱されていても・・・・この空間は温熱環境の観点からみるとスリットがあり断熱性の低いスチールドアを使っているので、当然、外部とみなさなければなりません。

外部になると、この空間と接している内壁には断熱がされなければなりませんし、気密もきちんと確保しなければ結露が発生しやすい環境を敢えて造っていることになります。

所謂、パイプシャフトは当然ですが非暖房室扱いの空間と考える必要があります。

しかし、この現場では・・・このパイプシャフトを断熱区画を内部と考えているためパイプシャフトの壁面(外部側)を綺麗に現場発泡ウレタンで断熱されいても、内壁は無断熱となっているので断熱の効果はほとんどありません。

当然、その無断熱の内壁(ここでは洗濯置の後方の壁面と天井、トイレの壁面)は外気の温度に近づいているため表面結露はこの低温室で発生しやすくなります。

※一般に室内外の温度差が大きいと結露しやすいと思われ、断熱付加工事だけをして解決を計画をされることが多いのですが、それよりも室内側の温度が低くて相対湿度が高いことによる影響で結露が発生することの方が大きいので注意が必要です。

しかし、その前にやはり無断熱は問題ですので・・この部分はきちんと断熱する必要があります。

□写真の印は内壁で断熱が必要な箇所、は隙間があり室内に外気が流入している。(これではRC構造であっても気密が低い理由はわかりますよね!)

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サッシの様子を目で見て確認!

RCアパートの結露被害の調査(報告書1)

RCアパートの結露被害の調査を岩手県盛岡市に本社を置く木村実業㈱(HP作成中)さんから依頼があり、その調査に向かいました。

その調査報告の続きになります。
RCアパートの結露被害の調査(1)では一般的にRC構造の場合の問題点は気密性が高い割には換気効率が低いのが原因で室内で発生した湿気を十分排出できず結露のを助長させているのが多くの原因と思われています。

そのため解決する方法としては換気効率を上げるために換気効率の高い換気扇に交換したりするのですが・・・やはり結露は改善されない事が多々あります。
RCアパートの結露被害の調査(2)では結露の原因を換気だけでではなくそれ以外の原因を探るための調査風景を動画にしています。

このRC構造のアパートの問題点は
玄関周囲、特に洗濯置き場を中心として結露、カビに悩まされていることでした。

居住者が短期間で転居してもこの玄関周囲はカビで汚れるため、クロスの張り替え、石膏ボードの張り替え、床の張り替えなどの必要性が出て、これにかかる費用が思ったよりかかってしまっていることが調査依頼の理由です。

左写真はその問題となっている玄関脇の洗濯置場のコーナーが結露・カビに侵されている様子ですが単純にこの部分の換気が悪いだけなのでしょうか?

その前に室内の換気の様子を換気の風量測定器でトイレとユニットバスの排気能力を測ってみました。


するとその換気量は25m3/hです。
部屋の容積は≒68m3ありますので換気回数は0.36回/hほどあることになります。
この回数だけを見ると結露は起きないだろうラインに入っています。

しかし、これは常時24時間換気をしている場合であれば問題にはなりませんがON,OFFのスイッチついていますので24時間常時換気することはしない筈です。

そこで、このアパートの住人さんから換気の使い方の聞き取り調査を行いました。

当然、その回答は浴室は使用時にはスイッチは入れるものの風呂から上がると切ってしまうので換気扇は止まる。
またトイレは電気をつけると自動的に換気扇は回るようになっているので電気を消すと換気扇も止まる。・・・といった状態でほとんど換気扇は使用されてい状況と同じなのです。

また、問題の玄関脇の洗濯置場は洗濯時には水を大量に使う場所であるのに換気扇がないのです。

そのため上左写真のように洗濯機の影は特にジメジメした状態になっているので結露、カビに侵されているようです。

それでは洗濯置場に換気扇をつけると解決するのでしょうか?
また、浴室もトイレも常時かんきをすれば解決するのでしょうか?

これで解決するのか?は
もう少し原因がないかを廻りを調査してから判断することにしましょう。

続きます。
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サッシの様子を目で見て確認!

RCアパートの結露被害の調査(2)


昨日はRCアパートの結露被害の調査(1)でした。

今日は実際に現地での調査を行います。


机上の換気計画で結露を防ぐことができるかを現地で検証するのです。

その調査の様子を動画にしてみました。


結露は周知の通り主に断熱・換気・住まい方の三つのバランスがとれていない時に発生します。

机上の図面では換気のバランスが悪いので第三種のセントラル換気の設置でで解決することを計画しました。…がそれ以外・・・つまり断熱は必要な厚さを必要な箇所にきちんと施工されているのか?居住者の住まい方はどうなのか?それ以外はないのか?を聞き取りを行いながら目視と機器を用いて原因を探ります。


動画では結露の原因となる箇所をポイントで示しております。



現場を見ることで様々な結露の原因となる問題点が見えてきます。

この解決策は明日に続きます!

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自然に触れる

RCアパートの結露被害の調査(1)

RCアパートの結露被害の調査を岩手県盛岡市に本社を置く木村実業㈱(HP作成中)さんから依頼があり、その調査に向かいました。

木村実業㈱さんは内装工事業の老舗で有名ですが、今年からさらに熱環境分野の専門スタッフを数人揃えて、温熱環境調査とかリフォームを科学的に計画し断熱リフォームで高性能な住宅を提供する業務を岩手県では第一号として始めた会社です。
(現在、岩手県内ではここまで科学的に様々な機器を用いて断熱リフォームを行う会社はないので期待大です。)

以下のレポートは
その木村実業㈱さんの調査物件の応援調査のレポートになります。

RC構造の建物、特に賃貸アパート、マンションなどは入居者が部屋を綺麗に使っていても壁や窓にに結露やカビが出て困っている例がとても多く見受けられます。

RC構造で造られたアパート、マンションは戸建て住宅より必然的に高い気密性能を持っているため室内の温度は安定しています。

しかし、もう一方では低い気密性能で室内の温度が安定しないRC構造のアパート、マンションもあります。

窓は主に南側と北側だけに設置することが多く、換気扇も浴室・トイレ・台所以外には設置されていないのも賃貸アパート、マンションの特徴です。

また、多くは高い気密性能をあるにもかかわらず明確な吸気口(外気を取り入れ口)がなく、また部屋を換気しないで、室内に洗濯物を干している世帯もあり、室内のどこかで結露を助長させている間違った生活スタイルが見受けられます。

押入やクローゼットは、換気をしても換気の効率が悪いため水蒸気を排出させることができません。

そのためそこにどうしても結露が発生することになります。

このRCアパートは1DK?の学生さんを対象とした間取りになっているためこじんまりとした造りになっています。

玄関周囲、特に洗濯置き場を中心として結露、カビに悩まされていることのようです。
居住者が短期間で転居してもこの玄関周囲はカビで汚れるため、クロスの張り替え、石膏ボードの張り替え、床の張り替えなどの必要性が出て、これにかかる費用が思ったよりかかってしまっていることが調査依頼の理由のようです。


そこで一般的には解決策には左図のように第三種の換気で画で行うことを考えます。
(これで完全に解決しそうな気がします。)

換気不足が原因であればこの換気計画で結露とカビからは解放される筈です。

が果たして・・・これで解決するのでしょうか?
提案の換気計画だけでいいのでしょうか?

図面だけでは判断するのは簡単ですがいい加減な解決策を提案することになります。
やはり現場を調査することが解決の第一歩となります。


明日は実際の現場調査のレポートに続きます!

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新築の引き渡し時に床下に結露が!(2)

オール電化住宅の引き渡し時に結露発見でクレームとなった実例の続き(2)です。

前回の(1)の記事では「・・・・が、念のために床下を全部をチェックすると何と・・給排水管以外の場所(基礎の立ち上がりに結露が出ているではありませんか!)何故なんでしょう?」
の問いかけでで終わりました。

その内容はこちら→http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/684

その問題の基礎のコーナーの立ち上がりには結露の発生で濡れた様子がはっきりと見られます。(土間面も同じように濡れているのがわかります。)

こんな状態が基礎周囲全体になっているのであれば床材、土台にカビが発生して大騒ぎになるのは時間の問題です。

そこで
それ以外の基礎の周囲もこのような状態になっているのかチェックすると・・幸いにも問題となる結露の発生は全体ではなく3か所だけが(コーナー2か所含めて)結露で侵されていることがわかりました。(少しは安心です。)

さて・・・原因は?と何かとくまなく眼をこらしてその基礎周囲を探します。

さて・・・原因は?と何かというと・・実は
これが↓結露を助長させる原因だったのです。
実は・・その原因はこの土間床に開けられた穴!だったのです。

基礎工事の施工ミスかと現場監督に尋ねると
雪が土間床に吹きこみ・・それが融けて水になって溜まったため穴を開けて水を土間床下の地面に流した。・・・というのが経緯のようでした。



この現場の基礎土間断面は上からコンクリート120mm、スタイロフォーム(B3)50mm、防湿シート0.2mmとなっいるので溜まった水を抜くためには防湿シートまで穴を空けなければなりません。

その結果この穴を通して湿気を床下に引きこんだため、この穴の付近の相対湿度が上がり、小さな温度降下で露点温度に達してしまったと思われるのです。

その現象は(1)の記事と同じ濡れたポイントの温湿度は13.3℃/81.3%で露点温度は10.1℃になっていたので10℃前後で結露する環境にあるということ。・・・原因だったのです。

この穴の処理は(1)の記事防湿シートの破れ補強にシーリングを注入して、硬化してから一液性にウレタンで補修することで解決です。

●床下の湿気対策
床下空間を密閉した時には床下の湿気は2〜3年かかることがあります。
その間、今回のような原因であるいは別な原因で湿気が抜けきらずに逆に増大する事があると木材にカビや腐朽菌が発生するかもしれません。

床下の温度が低いと相対湿度が低下して結露が発生しやすくなるので床下空間の温度はできるだけ室内に近い温度に保つことが大切です。

そのためには床下空間は密閉しないことです。
床面に湿気を排出する目的で換気ガラリをつけると結露やカビを防止することが可能です。
床下空間はおよそ6畳くらいの大きさがあるので暖房や給湯の配管、あるいは温水器を床下に連動させると特別な設備がなくても」床下空間を暖めることは十分です。

コンクリートや木材からの工事水が抜けた後は室内空間としての床下は温度を一定に保つようになると湿度が低く、乾燥状態になります。

特に第三種の換気システムを設置した場合には床面に換気ガラリををつけて床下に数か所吸気口を設置すると早い時期に床下が乾燥します。

それでも床下の湿気が心配な場合には基礎断熱であっても基礎換気口を設置します。
この換気口は断熱気密型換気口で冬と梅雨時には閉めてそれ以外は開放するというものです。
電動型の換気口もありますが気密と断熱がしっかりした商品を選ぶことが大事です。
実際に採用してみて年に数回の開け閉めでいいですので低コストの手動型で十分です。

※貴方は新築引き渡し時
あるいはモデル展示場を見学する時には床下空間を覗いてチェックしますか?


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新築の引き渡し時に床下に結露が!(1)

オール電化住宅の引き渡し時に結露発見でクレームとなった実例です。

数年前に数回にお付き合いした工務店の現場監督から携帯電話にSOSが入りました。
そのSOSとは
オール電化住宅として建築された住宅の引き渡しのために施主様に取扱説明を順次各業者が行っていた時に床下点検口を設備業者が開けて床下の配管を説明しようとしたら・・・・写真のように塩ビ排水管、給排水管、その周囲の基礎に水で濡れたようになっていたというもの。
(塩ビの排水管にも雨だれのように水滴がついているのが見える。)

咄嗟に担当者は「排水管か給水管のジョイントの水漏れだと思いますので至急手直しいたしますので・・・」…説明

そこで、その場で設備業者の工事担当者はチェックしてみたが給排水管からの漏水はないことが判明・・。

設備業者の担当者は「よく、わからないけれど・・結露でないのか?」ということになって私に・・その濡れた原因と解決の調査の依頼があったのが経過です。


そこで結露なのかを判定するために目視と露点温湿度計で調査してみました。
その結果、この濡れたポイントの温湿度は13.3℃/81.3%で露点温度は10.1℃になっていました。
つまり10℃前後の状態であれば結露する環境にあるということですから、温度度が下がる原因を探ることで解決することになる筈です。

測定した時間はPM2:30頃でしたから・・・
推測ですが深夜から朝方に外気温が降下して露点温度に達している環境をつくっているだろうことが想像されます。

しかし・・オール電化住宅であるこの物件は1F、2Fの各部屋は湿度は少し高目であっても20℃前後の快適な環境になっています。
勿論、初年度であることと暖房期間が短すぎることも考えられますがこの写真のような状態は施工に余程のミスがなければあり得ない現象なのです。

なのに・・床下に結露?が出るのは何故か?

実はこの悪さの原因は設備業者のちょとした気遣いがなかったことが結露を発生させる原因だったのです。
その原因とは↓
その原因は写真のように給湯用(オレンジ色)と給水用(手前の白とブルー色)の配管材を通している土間床下のスリーブの処理方法に問題があったのです。
のようにスリーブと給湯、給水管との隙間から床下の冷気と湿気を室内(床下)に呼び込んでいます。


そのため、この給排水管の周囲は湿気で相対湿度が上がり、深夜から朝方にこの床下は温度は降下しているのが原因でした。

翌日の早朝に表面温度計で測ってみると・・・5℃になっていました。
これでは・・結露は当然です。




そこで、
原因がわかったことで写真のようにスリーブの隙間に一液性のウレタンで充填補修を行います。
(※土間床のスリーブの土間シート0.2mmと土間下の断熱材の部分に断熱・防湿欠損がないことが正しい施工方法ですが・・・欠損があることも考えられるので予め、ウレタンを充填する前に、この隙間の下部には防湿のためにコーキングを充填するのが正しい補修施工方法。)

これで、床下の結露は解決です。

・・・・が、念のために床下を全部をチェックすると
何と・・給排水管以外の場所(基礎の立ち上がりに結露が出ているではありませんか!)
何故なんでしょう?

この続きは明日になります。

関連記事:
気密住宅の床下結露の実例
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/59
床下結露の原因の模索
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/60#BlogEntryExtend
気密住宅床下結露の解決
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/62#BlogEntryExtend

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紅葉の頃の結露

秋の到来とともに今年も結露の季節がやってきました。
夏場には夏型結露がありますが、結露といえばやはり冬が定番です。

高断熱・高気密住宅では構造材などを腐らせる壁内結露は少なくなりましたが、窓のガラスに出る表面結露はまだなくなっていません。
真冬の冷え込んだ朝にカーテンとかブラインドを開けて窓の結露をしていても、普通はあまり大騒ぎになりません。
何故なら・・・寒い朝には結露が出ることは当たり前のことと理解しているからです。
ところが
10月の後半から11月の初め頃の紅葉の時期に結露が出ると、「まだ外はそんなに寒くもないのに・・・結露が出るのはおかしい?」という疑問がわき、それまで信じていた高断熱・高気密住宅が欠陥住宅を見るまなざしを投げかけてしまいます。

この時期の結露は実は割と頻繁に起きてもおかしくありません。
特に寝室は特に結露が出やすい危険地域なのです。

10月後半といえば初霜が下りる時期です。
朝の気温が5℃前後まで簡単に下がる季節でもあります。
一方、室内は暖房を入れない日が多いため20℃を切る場合があります。
相対湿度は意外と高く50%(真冬日は暖房を入れると40%くらいになります。)
寝室ではもっと高くなる可能性もあります。

仮に外気が5℃で室内が18℃/50%とした場合にはカーテン、ブランドが閉じられた窓ガラスの表面温度はペアガラスで10.7℃になります。
LOWーEガラスでは12.3℃で露点温度は8℃になります。
そのため、ガラスの中央部はともかく窓ガラスの周辺部(特に下枠付近)は結露しても何ら不思議はないのです。

これが11月になると湿度は若干下がりますが気温も下がるため暖房を入れていない状況によって室温が下がった場合はさらに結露が出やすくなります。

その出やすい一つの理由は
10月、11月は意外と湿度が高いため温度がさほど下がらなくても結露が出やすい環境になるからです。

もう一つの理由は
外気と室内の温度差があまりない時にはぺガラスでもLOW−Eガラスでもガラスの表面温度には大きな差がないことです。
そのため、我が家のようにLOW−Eガラスであっても結露してしまいます。
※内外の温度差が小さい時にはガラスの断熱性能が高くても表面温度の差がさほど現れないのですが内外温度差が大きくなるにつれて断熱性能の高いガラスと断熱性能の低いガラスとの差が広がります。
外気温が5℃前後のときにはその差はそれほどないのです。



●写真は我が家の今朝(11/11)の窓ガラスの様子。
外気は3℃、室温は20℃、相対湿度は52%で左写真の窓の下枠に表面結露が見られますが右写真のブラインドがない窓には結露は出ていません。

※結露が出た窓ガラスはブラインドを閉めた状態であっても日射が入ることで窓ガラスとブラインドの間は温度が上がり結露はなくなります。
またはブラインドを開けて窓ガラスの表面温度を上げることで結露が消えてしまいますので・・紅葉、落葉の時期にはこんな結露は頻繁に見られることがありますが高断熱・高気密住宅であればこの現象があっても心配はいらないでしょう!



こだわりの一戸建てを!

無料相談回答でのお詫び!

スマッチ達人ブログの読者の方で数日前に右下のコンテンツの中の
無料相談コーナー(結露の断熱についてのご相談はこちら!
「アルミサッシにペアガラスのリフォームについて」のご相談された方いらっしゃましたがこちらの手違いで誤ってメールを削除してしまいました。
申し訳ありませんが、
再度、無料相談コーナーからご質問をお願いいできないでしょうか?。
よろしくお願いいたします。(住環境アルテ 昆寛)
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いつも応援ありがとうございます。
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検証!表面結露の発生

昨日は全国的に大荒れの天候でしたが
こちら岩手では大吹雪で気温も朝方は−5.1℃で寒い一日でした。
最近、結露の無料相談コーナー(無料相談)に多くの方々から「露点温度」についての問い合わせ、質問がありましたので露点温度から目視で結露が発生する流れを検証したいと思います。

左の温度計は内外の気温を測る温度計です。

朝方の8時頃の温度で外部は-5.1℃で室内は21℃の我が家の環境です。


次の写真は我が家の
木製サッシ・LOW−Eガラス(アルゴンガス入り)の窓です。
ご覧のようにガラス下端に結露が発生し、窓台の楕円形の水玉ができています。
所謂、表面結露の集合体(水)です。
この時の結露発生付近の相対湿度は53.9%で温度は15.3℃を示していて露点温度は6.0℃を計測しています。

つまり、この窓付近の温度が6.0℃になると表面結露が発生しますよ!ということのお知らせ。

それでは
どの部分から露点温度に達するのでしょうか?
その、結露が発生するポイントを検証です。

写真①はレーザー式表面温度です。測定ポイントは印の所です。ここではペアガラスのスペーサー部分を測定しています。

レーザーポイントがスペーサーを照射していますが若干ガラスに反射してしまうので表面温度に誤差があり正確ではありませんが一応5℃を指しています。

写真②ではペアガラスのグレチャン(ガラスを抑えるビート)の表面の温度を測定、6℃であることが確認できます。つまり、露点温度は6.0℃でしたから、先ず最初に結露はここのグレチャンから始まるだろうことが推測されます。

しかし、写真①ではグレチャンの表面温度より低い5℃ですから温度だけから判断すると最初に結露が出るのはこの中であるように思われますがペアガラスの中空層は室内より乾燥空気で水蒸気量が少ない(絶対湿度は低い)ので温度が低くても露点温度は高いことが推測されます。

写真③はグレチャンより室内側の木製の障子の下端を測ると10℃





ついでに周囲の表面温度も測ってみました。

写真④は18℃写真3と同じ木製サッシの障子ですが、こちらは縦枠を測っています。写真3では10℃でしたから8℃の温度差が出ています。

同じ場所の障子なのに高さが少し違っただけでこんなに違うことがあるのです。

(それは何故なんでしょうか?)

実はこれ!コールドドラフトを防ぐために窓下にパネルヒーターが設置されていているのですが私の机の左に設置されている所はテーブル代わりになったりして、ケーブルや雑物が乱雑に置いてあるため空気の流れが悪くコールドドラフトを防ぐ役割を果たしていないのです。そのため窓下は寒く、窓上は高い温度になっています。ちなみにこれ以外の窓では結露は出ていないのです。

また結露が出る条件を測定前日に意図的に作っておきました。それは換気回数なのですがおよそ0.3回/hに設定した結果です。

写真⑤は室内側の4方枠の縦枠・・の表面温度は22℃です。

写真⑥は室内側の壁面の・・・表面温度は写真③と同じ22℃です。

検証の結論は?
同じ相対湿度の場合は室内の空気温度が高いほど結露の対しては危険で、
同じ絶対湿度の場合は室内の空気温度が高いほど結露にたいしては安全ということでしょうか。。

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・湿気対策

サッシが凍る?「住まいの相談室」の解決策

前回までは結露の発生の原因と性質を説明いたしました。

写真のようなこぶしさんの部屋のサッシがこのようになっていたとしたら・・・・・・。

解決策を考えてみます。

一般的に非暖房室は温度が10℃前後で85%以上になっていることが多いのですが基本的には
①断熱材を付加することと、
②外気を流入させて室内湿度の軽減を図るために換気をすることが基本的な解決策になります。

①の断熱材を付加するということは表面温度を高くすることになり露点温度を上げる環境を作ろうということになります。

室内の水蒸気量が変わらない生活スタイルの場合には露点温度を上げる工夫が手っとり早い解決の一歩となります。

その方法には
現在結露が発生していない部屋と同じような環境にすることが必要となります。
その環境とは何か?
単純にひとつの空間に暖房室と非暖房室があるからで
答えは
「こぶしさんの部屋も結露していない部屋と同様に暖房しましょう。」ということになります。

(しかし、普段いない部屋を暖めるのはもったいない・・と考えてしまいがちです。)

次に「暖房するのはもったいないから・・ちょと?」ということであれば結露する部分の断熱性能を上げることが必要になります。
それはアルミサッシの内側にPVCサッシを使いペアガラスにすることです。

(単板ガラスではだめです。ペアガラスでなければいけません。)
参考に大信工業の障子に召し合わせがあり気密性に優れたプラストサッシのぺガラス入りがお薦め。
http://www.daishin-kogyo.co.jp/plast.php

窓のガラスを単板で作ると、室内側の表面温度は他の部位の比較して極端に温度が低くなります。
例えば断熱材を入れないRC壁と比較しても低くなるのです。
室温が20℃で外気が0℃とした場合内側のガラスの表面温度を求めてみると、7.01℃であるのに対してRC内壁は11.3℃となります。
このため室内空気の相対湿度が43%になるとガラス面には結露が生じることになります。
これに対してRC内壁面は57%にならないと結露が生じないのです。

そのために「ガラス、サッシ枠の露点温度を上げるためにリフォームしましょう!」ということになります。

次に
非暖房室に暖房するのはもったいない!
また
二重サッシ(ペアガラス)にするのはちょうと?と考えるのであれば
非暖防室は水蒸気量が多い訳だから水蒸気量を減らす除湿器が必要です。
しかし
これはすぐに貯水タンクが満杯になってしまい日常生活では交換にわずらしさが残ります。

それでは何かあるのか?と言われれば「水捨て不要のルームドライヤー」がお勧め、換気と除湿が合体された商品で値段も定価で施工費別途で50.000円くらいです。

しかし
これらはすべて対処療法です。
①の断熱材付加するだけでは室内の水蒸気(絶対湿度)を低減させることはできません。露点温度を少し高くするだけです。
②の外気導入は室内に水蒸気(絶対湿度)が低い空気を入れるのは温度が低いためすぐに露点温度に達してしまいます。

結露を防ぐためにはご存知の通り
断熱・気密・換気・暖房の4つのバランスがあって解消されます。
断熱性能を上げて露点温度を上げる。
気密性能を上げて換気計画ができる地盤を作る。
計画換気で一定の空気が入れ替え(換気回数)室内の水蒸気量を低減させる。
計画換気で失われた熱損失分を暖房で補うことで室内温度は一定し全室露点温度を上げる。

結果、全室暖かく結露が発生しない住環境が作れるのです。
結露が発生するのはこのバランスが崩れた所に発生するのです。

(注)こぶしさんの住宅の断熱・気密性能とか換気は何か?暖房は何か?は一切情報がない状態で回答としましたので的外れの回答であれば以下にご連絡下さい。
状況が詳しくわかれば詳細にわたって回答が可能です。

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・湿気対策

サッシが凍る?「住まいの相談室」の3

夜から朝方にかけて外気温が降下環境になると連動してこぶしさんの室温も降下、特に断熱性能が低いアルミサッシ、単板ガラスの表面が露点温度に達してしまい結露の発生してしまうというメカニズムになっているようです。

前回の記事は
サッシが凍る?「住まいの相談室」の1
サッシが凍る?「住まいの相談室」の2でした。

そのメカニズムをもう少しつっこんで
何故結露するのか?明らかにしてみたいと思います。

生活上(人体からの発熱と調理、お風呂等)で発生した水蒸気は各部屋に均等に分散するので温度が低い非暖房室では含むことができないためいち早く露点温度に達してしまいます。

そこで発生した最初の結露は最初の発生した地点を中心に広がっていく性質があります。

その理由は・・・?

結露すると各材料が湿り、湿り気を帯びた材料は熱伝導率が上昇してしまいます。
熱伝導率が大きくなると、熱の伝導が多くなり、室内側の温度が下がってしまうのです。
そのため露点温度がさらに低くなり、ますます結露の発生を助長させる経過をたどります。

また、表面結露が発生すると、部屋の空気は結露が発生した所に接しているものだけが含んでいた水蒸気を一部が水に変えてしまったことになり、水蒸気圧が減少します。
そのために、その部位と他の一般空気との間に水蒸気の流れが生じ、結露を生じた面には水蒸気の補給が続くことになるのです。

ちなみに内部結露も同様で、一度内部結露が生じると、結露の発生層の水蒸気圧はその温度における飽和水蒸気圧で止められてしまい、それ以上の水蒸気は水になるので、水蒸気の流れは室内外の水蒸気圧分布と異なり、結露発生層の飽和水蒸気圧との差で流入してくるので、透過水蒸気量が増大するのです。

従って
困ったことに一度結露が発生してしまうと住まい方とか結露の原因を取り除かないと自然に結露は増大してしまいます。

それでは
■もう少し結露発生の性質を知った上で解決策考えてみることにします。
1・結露は最初に部屋の隅と窓ガラスで発生します。
部屋の各部の表面温度は、位置によって少し異なったものになります。
一般的に室内温度はの対流によって天井面は床面より高いのですが
窓ガラスの表面及びアルミサッシ枠は最も低いので表面結露は最初にここから始まります。

部屋の隅の場合は空気のよどみができるため室内の空気からの熱の伝わりが悪くなり、同時に室内各表面からの輻射による熱の伝達も少なくなります。
さらに隅部は平面と立体的熱流となるため拡散される熱量は大きくなるので他の表面温度より低くなる傾向にあります。

そのため隅部での表面温度は他より3℃前後低くなるので部屋数が多く小さい部屋ほど暖房が十分行きわたらない時は暖房室より離れた部屋ほど温度が低く内部結露が発生しやすくなるのです。

2・夜間、暖房が止まってから結露する
暖房されている部屋では表面結露はほとんど発生しません。
住宅の場合は日中炊事やその他の水蒸気の発生が加わるので平均20〜25℃で60%くらいの状態になっているものが夜間になると温度だけが降下して、低温で高い相対湿度を示すようになり結露がしやすくなります。

間欠暖房でFFヒーター以外の開放型のファンヒーターとか反射式ストーブとかガスストーブを使い、夜は暖房を止める生活をしている場合は、暖房を止める就寝時には室内の水蒸気をできるだけ外気に排出しておく必要があります。
しかし、排出した量だけ温度が低い外気が入ってくることになり小さな温度降下でも露点温度に達してしまい結露は防げません。

参考にこんな記事もあります。http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/152#BlogEntryExtend

3・冬の空気を取り入れる場合。
冬の空気は湿った空気(相対湿度の高い空気)であっても水蒸気の量は少ない。
絶対湿度でいうと、北国では2g/m3前後、本州では4g/m3前後あるようですが、この空気を部屋の中に取り入れて暖めると非常に乾いた空気となります。
例えば3g/m3の空気を10℃に暖めれば32%の相対湿度の空気になり、20℃に暖めれば17%の空気になります。
したがって冬の外気を積極的に取り入れる場合には、外気を暖房で温めることで露点温度を上げることで結露防止に非常に効果があります。

4・水蒸気は建物内に分散される。
建物の何処かで水蒸気が発生すると、外に向うだけでなく、建物の内部に拡散されます。
炊事、風呂、人体から発する水蒸気は非暖房室に向って拡散されていきます。
水蒸気は10万分の4mm(100m先の米粒を見るくらいの大きさ)と極微小粒子と言われ、部屋を閉め切っていても扉の隙間や壁材料の透湿によって他の部屋に流れてしまいます。
そのため
できるだけ水蒸気の発生源場所で排気することが結露防止に非常に大切となります。


続きは次回の解決方法です!
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・湿気対策

サッシが凍る?「住まいの相談室」の2

サッシが凍る?「住まいの相談室」の1の回答では実例としてプラスチックサッシのLOW−Eガラスでも窓枠にもガラスにも露点温度に達すれば表面結露が発生することを実例として挙げ説明いたしました。


また、アルミサッシも単板ガラスは室内側の表面温度が低すぎていち早く結露が現れてしまうことも説明いたしました。

したがって
逆を考えれば表面温度を上げることで解決することになります。
ご質問の内容から判断するとその部屋の室温を上げるのは日中の太陽の日差しだけのようです。
つまり非暖房室になっているところに問題がありそうです。
それでは
何故?非暖房室は問題なのでしょうか?

それは
熱と水蒸気は均等になろうとして同じ方向に流れるからなのです。
冬の暖房時には室温が外気に比べて非常に高く、熱は常に外に向かって流れることになります。
しかし、
この室内の空気に含まれる水蒸気は、相対湿度は外気の相対湿度より低くても、絶対湿度が高いので室内側の水蒸気圧が高いため低い外に向かって流れることになります。

一般的に冬の生活からみると、人体からの発熱と調理、お風呂、照明等の発熱と水蒸気の発生で室内の絶対湿度は暖房している部屋で10g/m3前後あります。
一方、非暖防室の場合は7g/m3前後で暖防室より若干少なめ、
これに対して、外気の絶対湿度はそれよりも小さくて1〜5g/m3が一般的のようです。

今回のご相談のこぶしさんの場合には
家族で生活している空間では調理、お風呂、人体からの発汗などで水蒸気が増大、しかしその空間では人体、照明器具、暖房器などで室温を上がるため露点温度に達しないので結露しないのです。

一方、非暖部室のこぶしさんの部屋では絶対湿度(水蒸気量○○g/m3)が低いことと室温も低いため高い居住空間から低い居住空間(こぶしさんの部屋)へと熱と水蒸気が向かって移動します。
その他にこぶしさんの部屋では日中の日差しで室温が若干あがります。
そのため、日中は露点温度に達しない室温なので結露が発生しないのです。

しかし

夜から朝方にかけて外気温が降下環境になると連動してこぶしさんの室温も降下、特に断熱性能が低いアルミサッシ、単板ガラスの表面が露点温度に達してしまい結露の発生してしまうというメカニズムになっているようです。

それでは
解決するためにはどうすればいいのでしょうか?

明日も続きます!

※回答には2回で終了する予定でしたが回答には不十分なので続きます。
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・湿気対策

サッシが凍る?「住まいの相談室」の1

スマッチ達人ブログの読者のこぶしさんから住まいの相談室に以下のご質問をいただきましたので記事としてUPし回答とさせていただきます。
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「質問」
サッシが凍る
我が家の二階、滑り出し窓(60cm角くらい)が2個並んでおります。
この窓のアルミサッシ部分が他の窓が結露しなくても結露します。
それが今朝は凍っていました…
結露した水滴が凍ったのはわかるのですが、何故この窓は結露するのか?

私たちは夫婦二人暮らしです。私の部屋なのですが実際ほとんど使いません。
エアコンもかけません。
ただ日当たりが非常に良いので日中に部屋が暖まり、その後の夜中の冷たい外気が影響するのでしょうか?
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「回答」


写真はプラスチックサッシの枠とLOW−Eガラスの表面に結露が発生している場面を表面温度計と露点温度計で測定しているところです。
「エッ!プラスチックサッシが結露するの!?」
「LOW−Eガラスが結露するの!?」とご質問を受けそうです。

こぶしさんのご質問はアルミサッシの結露ですが、
アルミより断熱性能がいいプラスチックサッシでも発生条件が揃えば結露するのです.

それでは何故結露するのでしょうか?

考えてみましょう!!
その前に写真の説明です。
プラスチック枠の表面温度は-2℃を表示しています。
右の温度計は露点温度計ですが
室内温度が11.9℃相対湿度は36.7%の表示の時の
露点温度(結露の発生が始まる温度)は-2.5℃を表示しています。

つまり
プラスチック枠とガラスの表面の下端の表面温度は室内の温度が-2.5℃になると結露が出ますよ・・・・というお知らせを表示しています。

-2℃の測定した時間は朝の8時30分頃ですがその前にプラスチック枠とガラス面の温度が-2.5℃に降下して露点温度に達し結露として現れたのということになります。

通常の生活ではありえない寒い温熱環境ですが「これはどんな環境なの?」問われそうですが、実はこれ!現在高性能住宅を新築中の現場なのです。

玄関も窓もついているが換気はなし(かろうじて5個の吸気口(スリーブ)+暖房、給湯機、換気(排気)のスリーブがあって昔の住宅のように風任せ、温度任せの環境になっています。
断熱は次世代省エネ基準Ⅰ地域仕様で作られていても、勿論未完成ですから暖房も換気も無しです。
建物内の温かさは暖房はなくとも建物内で働いている人と投光器から発熱するくものと日中の太陽の日差しが入っている熱くらいのもでしょうか。

いくら断熱性能の高い断熱材、サッシを使っても室温が低下したことで露点温度に達してしまうと結露が発生するのです。

そんな実例をあげてみました。


さて
こぶしさんのご質問のアルミサッシの結露の原因も同じく露点温度に達したため結露が発生したことになります。

それでは何故露点温度に達するのか考えてみましょう?

窓ガラスで単板ガラスの場合は室内側の表面温度は断熱材を入れない外壁面と比べても単板ガラスの方が極端に低くなります。
そのため室内側の表面温度が低すぎていち早く結露が現れてしまうのです。

ガラスは熱伝導率が大きいので、3mmでも5mmでも8mmの厚さであってもその厚さで結露が発生する変化(有無)は関係がありません。

さらにガラスの表面温度が低いと、それに触れている空気が冷やされて密度が大きくなり、コールドドラフトが促進されると同時に、ガラスに触れている空気温度が他の空気より低くなるため、当然ながらガラスの表面温度がより降下することで結露が促進されることになります。

アルミサッシの枠の部分は熱橋となり、この部分もガラス同様に極端に温度が低くなります。
左の表のように
木及びプラスチックの熱伝導率はアルミや鉄に比べて熱を通しにくいので、室内表面が極端な低温にならないがアルミはプラスチックよりおよそ120倍の熱を通す材料なので強い冷熱橋になってしまいます。


ガラスは結露に対してはペアガラスが非常に有利。
ペアガラス内の密閉空気層の熱抵抗で、およそ6℃くらい表面温度を上げることができます。

例えば、室温が20℃、外気温が0℃の場合の単板ガラスの表面温度は7℃くらですが室内の空気の相対湿度が43%になると結露が発生してしまうことになります。

一方、
ペアガラスの場合は64%にならないと結露は発生しないのです。

また、
二重サッシも室内側のガラスの表面はガラス同士の隙間に生じる空気層で断熱されて温度が上昇します。
そのためぺアガラスと似た感じになるのですが密閉空気層でないために室内の水蒸気がこの層に入り込み外部側のガラス面の結露は防ぐことは難しいのです。

窓改修する場合はプラスチックのぺアガラスにするか大信工業のプラストサッシのような室内の水蒸気が入らない気密性の高いプラスチックサッシを設けることが改善に繋がるようですがプラストサッシの場合でも開け閉てするのでやはり室内の水蒸気が空気層に入り外部側に結露することを免れません。

明日も「原因と解決策」の回答は続きます!
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結露がない家づくりのポイントとは?

結露のついては今まで説明をしてきましたが
結露が発生する原因は様々な要素が絡み合って関係していて即座に特定することが難しいのですが、最大の原因になっているある問題(ポイント)を取り除いてやるとぱったりと結露が止まることが多くなります。

そこで、結露のない家づくり、結露のない暮らしをしてもらうためには、
当たり前のことですがポイントを整理してみました。

その前に
断熱・気密性能がしっかりしていることが大前提になります。

①必ず全室暖房をする。
家の中に16℃以下になる寒い空間を作らないことが第一のポイントです。

若し断熱・気密性能に自信がない住宅の場合は、16℃以下になるトイレ、洗面脱衣室、浴室などです。

リフォームの予算が限られている場合には集中してこの問題の場所を断熱リフォームをして暖房器を設置すると意外と簡単に結露が解消されます。
ヒートショクからも解放されて一石二鳥です。




●写真は洗面脱衣室に設置された温水パネルヒーターですが、暖房器の役目を果たしながらバスタオルとかタオルの乾燥器になり1台二役をしています。
※電気パネルヒーターもあります。)


②十分な換気を行う
これは台所使用時のレンジフードとか浴室使用時の換気扇をある一定時間使うことです。用を足してしまうと電気代がもったないということですぐ換気扇をOFにしてしまいがちですが用をたしても多めの時間で換気することが重要です。
(特に浴室に集中換気とは別に換気扇がついている場合です。)
気密性能が良く、換気扇の排気能力が十分であれば義務付けの24時間換気をしていれば結露は余程のことがない限りは結露は発生しません。

③窓への暖気の供給をする。
理想的な窓への暖房方式はパネルヒーターを窓下に設置なのですが、蓄熱暖房機のように大きな暖房能力のものを数台置く程度では窓の結露は防ぐことができません。その場合には第三種の換気装置と連動して計画することで解決することがあります。
※窓下に暖房器を置いても結露する場合があります。・・・・・・これについては明日レポします。
(例えば蓄熱暖房機は給気口の側に設置して吸気口側には設置しなくても暖かい空気を吸気口がある部屋まで暖めながら排気されます。浴室でも同様です。浴室に暖房器がなくてもリビングと浴室は同じ温度になりヒートショクも一切ありません。)

天窓に結露と雨漏りが合体!

築12年経過したBさん宅の天窓はこんな状況になっていましたが
若しかしたら
貴方の家の天窓もこのようになっていませんか?

天窓枠のコーナの右下隅がいつからか?

雨漏りか結露かで木部とクロスが汚れ黒くシミになっています。
また、カビも発生した痕もあります。

使われている天窓はベルックス製で夏は遮熱、冬は断熱効果を発揮するペアガラスになっていてガラスにLOW-Eガラスを採用されています。
夏は外部からの日射熱をできるだけ遮断して室内に暑さを入れない工夫がされていて、冬は室内の暖房熱を外部に逃さず暖房効果を高める優れものです。
しかし、
開口部のサッシは全てそうなのですが気密と雨水侵入防止に障子の周囲にゴムパッキンを溝に埋め込まれています。

このゴムパッキン!
半永久的にゴムの弾力性能を初期と同じように維持してくれるといいのですが紫外線と夏の35℃を超える夏の暑さと−10℃前後になる冬の寒さの寒暖の差でゴムパッキン伸縮して劣化が始まります。

その結果下の写真↓
赤→部分、隙間が空いています。
築12年のゴムパッキンは硬化し縮んで短くなり隙間を生じさせてしまいます。

雨が横風があって強い時この隙間から雨漏りは始まります。
冬には温度差で確実にいくら断熱性能がよくても、先ず最初にガラスの隅に表面結露として現れ、その結露水が滴り、カビの発生へ進んで行きます。

ゴムの性質上やむを得ないので定期的にチェックする必要があります。
早めのチェックで発見できれば補修費用はそんなにかからないで済みます。

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・湿気対策

結露を防ぐ最低換気量は?

換気量の不足で起こる結露について考えてみます。

換気不足によって
結露発生する場合は相当気密性が高い場合に起こります。
気密性能が2.0cm2/m2以上の気密性能であればまだ隙間がけっこうあって、空気漏れによる自然換気が、特に寒い時や風が強い時に多くなりますので換気不足による結露は考えにくいのです。


カナダのR-2000住宅クラスの気密性能の住宅の場合は
取り付けられた換気システムが原因で換気不足になり結露発生の可能性があります。

換気すると結露が収まるのは、
湿気の多い室内の空気と乾燥した冬の空気を入れ換えることで、
室内の空気の相対湿度が下がるからですが・・・・

それでは・・
結露を防ぐにはどの位の換気量が必要でしょうか

換気回数にして0.3回/h、
換気量にして100立方メートルもあれば十分なのです。

結露を防ぐための換気量はさほど多くないのです。
換気が義務化になった現在の0.5回/h以上必要だとなっているのは室内の有害物質などを排出するためなのです。

そうすると、

結露する家とは
換気回数0.3回/h以上が行われていないことになります。


これにはいくつかの理由があります。
一つは換気システムがついていても必要換気量だけ換気されていないことです。
機械本体や設計施工に問題があるケースもありますが、居住者が勝手に換気量を変えたり、電気代節約といって換気を止めているケース,又何年も掃除をしていないケース等があります。
換気は24時間年中無休で運転させ、掃除も定期的にするものです。


(私の6〜7月16棟の換気風量調査の結果では平均0.25回/hしか換気されていないのが5棟、計画換気システムの施工不良でダクトのジョイントの外れ、本体とダクトの外れの家は5棟ももあり結露の原因になった実例があります。)
これでは結露が発生するのは当然です。)


換気本体や設計施工に問題がありそうなケースは換気風量を測定してみると結果はすぐ出るものです。

その他全体換気量が十分であっても1Fと2Fの換気のバランスが悪く結露が発生した例もあります。
人間も呼吸や発汗で湿気を輩出していますから、夫婦の寝室などは、寝ている間は結露しやすい環境にあるといえます。

●換気計画する場合のメーカー選定は
価格の安さで選ぶのではなく、換気風量実測測定をし換気量を保証するメーカーを選んでほしいものです。

残念なことに
選定には価格の安さだけに目を奪われている例がほとんどです。

その結果が・・・・・・・?

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低気密住宅の結露

一般的には、気密性能が高いので結露が起きるのだ…という人がいます。
そうでしょうか?
実際では気密性能が低い住宅では断熱も気密も換気も暖房も曖昧な低気密住宅では表面結露も内部結露も気密住宅よりはるかに多いのです。

原因は断熱欠損や無断熱や窓の断熱不足の上に部分暖房による温度低下や、開放ストーブの使用様々です。
低気密住宅での結露は
①発湿量が極端に多い場合
②部分暖房で表面温度が低い場合
③換気不足の結露
・・などが考えられますが
住宅の場合は、使い方で結露の発生を防止することが簡単にできます。
欠陥のある住宅でも人の使い勝手で防止することは可能です。

しかし、
説明不足や施工の配慮不足で、結露が起きることだけは避けたいものです。
現在の住宅、特に低気密住宅での水蒸気を通しにくいクロスなどで仕上げたり、防湿シートで施工すると、予想に反して気密性能が高くなることがあります。

表面結露が予想される場合は、どんな住宅でも室内で開放型ストーブを使うと、灯油やガスは燃やしただけの水蒸気が発生します。
浴室など水蒸気が多く発生する場所では換気扇を回さないと、結露やカビやダニが発生しやすくなります。
また、部屋の気積が小さい場所では結露の発生が非常に多くなります。

発湿量が極端に多い場所は浴室と洗面脱衣室です。
一般的に浴室の換気扇は局所換気で対応しています。
しかし、換気時間が短すぎて、水滴が天井についていたり、換気不足で結露が発生するので少し大きな換気扇をつけて、「浴室が乾くまで、換気扇を回して下さい。」と使用説明書に記載する必要があります。
(ちなみに、高性能住宅では25m3/h前後で常時換気すれば、一切結露がない環境が得られます。)

単層の窓は極端に表面温度が下がりますので間欠暖房が常識のの中では結露は避けられません。
断熱性能の高いサッシ(PVCサッシのペアガラス以上)を使用することが常識すが単層より性能がいいと言って二重サッシを使っている場合がありますがこれも条件によっては結露に悩まされる原因の一つにもなります。

また、
押入れの布団が壁についた場合でも、室内側の壁に結露が発生します。
押入れの床、壁面にスノコを敷いて、壁に布団がつかないようにして通気を確保する工夫が必要です。

押入れの建具には上部と下部にスリットとかガラリをつけたりして通気を確保します。
収納や物入れの中にも結露することが考えられますので、ここにも同じくスリットやガラリをつけます。

低気密住宅での結露防止は
温度低下の防止換気の確保が結露防止のポイントになります。
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気密住宅で結露が出る原因は?

建物から自然換気が望めない高気密住宅では、機械換気に頼らないと、結露に見舞われることになります。
高気密住宅で換気が悪いために発生する結露は、今のところ、全体の割合としてほんの一部に過ぎません。
これは高気密住宅と称しても性能が出ていない住宅が多いため、自然換気が多く不幸中の幸いと言うべきか結露が起きていないのだと考えられます。
逆に、本当に気密性のが高い住宅では結露するケースが増え始めています。
そこで、そんな主な結露が出た事例を列記します。

●写真は換気不足でコーナー窓に5月に結露が発生した状況
事例1:
第一種及び第三種換気システムの配管ダクトの圧損抵抗が大きいための結露発生

100mmVU管の枝分かれ配管では、配管の曲がりが換気本体までの箇所数が多く、ダクトも長いため、水廻りの排気量が3〜5m3/hと少なく窓と天井に結露が出たケース。

事例2:
排気フードの目詰まりによる結露発生

排気フードに防虫ネットがついている場合は要注意!
建物内からの埃や塵で防虫ネットに目詰まりを起こしたため換気量が減り、窓ガラスに結露が出たケース。(防虫ネットを取り除いて解決)

事例3:
出窓、コーナー窓での換気不足による結露発生

全室暖房であってもコーナー出窓のある部屋が換気不足でガラスの表面温度が上がらず、低下して結露になるケース。

事例4:
浴室が換気不足で水蒸気を排出できず結露が発生

浴室を単独で換気する場合はドアーにアンダーカットがないと換気扇が空回りして、換気不足のため結露が出ます。
(常時換気であってもドアーのガラリがあるかチェック)

事例5:
圧力の出ない換気扇を使用したための結露が発生

換気扇はカタログの静圧ゼロの時の換気扇を目安に選択することが多いようですが、施工状態では五分の一の換気量しかなく結露したケース。

事例6:
フィルターの目詰まりによる結露発生

換気システムの中のフィルターは定期的に清掃しないと目詰まりを起こし、換気量が不足するため結露が発生するケース。

※いずれも、換気量が出ていれば防げる事例がほとんどです。
換気量の保障と換気量の測定、点検がこれから一層必要になってきます。

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低温倉庫の結露調査

今日はA県の農協の低温倉庫の結露調査に行ってきました。
低温倉庫は一般には聞き慣れない言葉です.
低温倉庫とは簡単に言うと倉庫全体が保管物が出荷されるまで
一定の低温度で保管する冷蔵システムですが・
その倉庫内に断熱しているのに結露が生じる。

おかしいので

その原因と改善策の調査と改善策をしてほしいの依頼でした。

冷蔵庫内に「多少の結露は当たり前じゃん!」と思われがちですが、
保管されている物によっては困る場合があります。

左に積まれている物は政府米で管理温度10℃に設定され出荷を待っている状態です。

ご覧のように
奇麗に屋根、壁全体に現場発泡ウレタンで断熱を施されていて何等問題がないように見えます。

しかし

この政府米が置かれている屋根面に結露が出て、床に水となって滴り落ちるということのようです。



それも冬ではなく、夏場に結露が出てひどい!!

所謂、逆転結露という困った結露のことなのです。・・・が
(逆転結露:冬の場合と湿気移動の方向が逆(冬は内から外、夏は外から内)になるので、逆転結露と呼んでいます。高温多湿の外気が室内に向かって壁の中を移動し、冷房運転で冷えた内装材にぶつかって結露するものです。)

その改善策を探るため、表面温度、空気中の温度、相対湿度など測定し、
帰宅してから整理して原因を究明します。
その報告は後日になります。

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新築初年度の結露の原因は?

住宅の初年度の主な結露の原因は
木材とコンクリートによるものなのですが、
ではどの位の水分が発生するのか調べてみました。

まず木材は1m3で含水率が1%低下すれば、およそ5Lの水分が放出されます。
含水率19%の木材が一冬で14%まで低下したとしたら25kgの水分が吐き出されたことになります。
木材の内、防湿、気密層の室内側に使用したものは室内に湿気が放出されることになります。
木材だけでも相当量の湿気が出るのです。

一方、コンクリートの場合は次世代省エネ基準の解説書によると、コンクリート打設から1年程度で1m3当たり30〜40kgの水分が放出されます。
木造住宅で床断熱をしている場合にはコンクリートの湿気が室内に放出されることがありませんが、床下はかなり高湿になりやすいことに注意しなければなりません。

また、基礎断熱をした基礎空間も室内に取り込んだ場合は湿気が室内に放出されることになります。
木材、コンクリートの他には、クロス施工字の水分、糊、(特に冬場の施工時に乾燥させるために使われることがあるジェツトヒータ-の水分)玄関モルタル、タイル、塗り壁施工時の水分、施工中の雨による建材の塗れ・・・などが考えられます。

この中で一番多く感じられますが、ジェツトヒーターなどを使用しない場合は、乾きやすさは室内に露出しているかどうかで決まるので、クロスはわりと早く乾燥するようです。
逆に乾燥しにくいのは壁の中に入ってしまう木材です。
木材の芯まで乾燥するには、およそ3年はかかるといわれています。

●このように初年度結露は、木材などの建材に加え、家具や生活用品からの放出により湿気が増えることが原因ですから、どの部位が結露しやすいというより、室内が乾燥しているときよりも(高い温度で)結露する・・・ということなのです。
例えば、室内温度が20℃ときにガラス(空気層12mmのペアガラス)に結露が始まる時のガラスの表面温度は、相対湿度が40%の時にはおよそ6℃ですが、湿気が多く50%の時は9℃とと約3℃も高くなります。
この時の外気温は、相対湿度が40%の時はマイナス15℃以下ですが、50%ではおよそマイナス10℃、外気温が5℃以上高い状態で結露するわけです。

●初年度結露は一般的にには特定の部位に結露するわけではありません。
工事中の雨などによって木材、建材が濡れていたり稀にどこかがプール状態になっている場合はその付近で結露が発生します。

最も気をつけなければならないのは基礎断熱をした床下。
捨てコンの上に水溜りができて床下にカビが発生する場合ですが・・・
これは初年度結露ではなく施工上の管理上の問題になります。

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結露を防ぐちょとした工夫(3)

1・今日は和室に設置される障子について
写真のように障子の下部にスリットを設けています。

勿論上部にも同様にスリットを設けます。
その幅寸法は外部から見て外部のサッシの上枠及び下枠以内の寸法〜10mm〜20mmにします。
こうすることで外部から中は見えませんが上下に隙間が開いていることになります。

何のためにスリットを設けるか?というと
外部のサッシに室内の障子で遮断されることにより高気密高断熱住宅であっても表面結露が発生しやすいのです。
そのため障子の上下を開けることでガラスの表面温度を上げ結露の発生を防ぐという訳です。
よくガラスに結露が発生すると二重サッシとかペアガラスにすると結露が出ないと思っている方がいらっしゃいますが
間違いで・・・単版ガラスより結露が出にくいといった方が正しいのです。

さらにこちらの写真では窓下にパネルヒーターを設置しています。
こうすることで窓からのコールドドラフトは障子の隙間を通って下に流れ落ちようとしますがパネルヒーターの暖められた空気が上昇して上部のスリットから入り込み徐々ガラスの表面温度を上げることになり結露防止になると言うわけです。
これよりもっと効率よくしたい場合は枠上のスリットではなく上枠と下枠に10mm幅のスリットを設けるともっと良い効果が期待できます。

●障子の部分を熱カメラで観察するとよく理解できます。

下の赤い部分がパネルヒーターで温度が高く、その上に黄色い部分がスリット、さらに橙色が障子壁の温度と同じになっています。
若しスリットがなければ外気温に影響されてグリーン色になっています。
障子の上部もスリットがあるのですが暖かい熱がスリットから入るため少し温度が低いですがやや薄橙色になっています。 

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カビの封じ込め作戦!

暖房の時期がくると悩まされるのがカビの発生です。
カビの退治にはカビキラーなど薬剤を使ったものが多く、
薬剤に敏感な人は
頭痛がしたり身体に変調を起こすことがあって使うことには無理があります。
そこで
カビを薬剤で退治することではなくカビの封じ込め作戦開始です。
(使用する材料が違いますがあのアスベストの封じ込めと似た感じになります。)
ただし、
根本的にはカビが発生する住環境に改善してからでないと効果がありません。


●左写真は流し台の下にカビの発生が見られる。右は封じ込め対策完了写真

幸い
今回の事例は高気密高断熱住宅で建てられたお宅です。

「高気密高断熱住宅でカビ?」
「欠陥住宅ではないの?」
と思われるかもしれませんが・・・・そうではなく

奥様のお話によると、
流し台の足元の床(無垢材)にシミが出始めたので、調理の際に水をこぼしたシミなのだろう?と思っていたそうです。
水をこぼさないように調理の際に気をつけていても、そのシミは増える一方で、
そのうち、カビの匂いが感じられるようになって相談という経過のようです。

奥様は薬剤に過敏な方のため、新築の材料には自然素材を使った健康住宅、
いま流行りの無添加住宅を意識して建てられた方です。
そのため、カビを除去する薬剤を使うことができないため、
別な方法でカビに放散を防止するしかありません。

カビの発生原因は意外なところにありました。
発生場所は流し台廻りからだけです。
そこで
床下に潜り流し台廻りを点検してみると、水道管の接続部分の締め付けが弱かったため、数年の間にポタポタと落ちた雫が土間床に落ち、その周囲の土台、根太、下地合板に湿気を含ませてしまい、カビの発生となった模様です。
もともとは、高性能住宅造りの住環境でしたから、水道管の接続部分を締め直して、水の滴りを止めることで、数週間で水分も蒸発し、カビも乾いた状態になっています。

左の写真の白く見える部分がカビです。
薬剤を使わないその他の方法では
既存のシステムキッチンを撤去し、床材、下地材等(カビが付着している木材)を交換することも考えましたがコスト面と2日は台所は使用できなくことを考えて、封じ込めの方法となったのです。
(ただ、この方法は認知されているものではありません。)



●左写真が工事前で
右写真が二液性のウレタン現場発泡でカビをカバーした様子です。



使用した材料は
三井化学産資(株)の
ビックハンディーホーム

一液性のウレタン発泡剤に比較して硬化が早いのが利点で平面に吹付けることで均一にカバーできるのが最高!



施工は養生からウレタン吹付け、後片付けまで2時間ほど終了。
後はすぐ通常の生活に戻ることができます。

●この現場のその後の様子は
お客様からお聞きして、改めてレポートしたいと思います。


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結露ってどうやって防ぐ(3:解決策)

3・表面結露は低温室で発生しやすい
一般に室内外の温度差が大きいと結露しやすいと思われ、断熱付加工事をする計画をされることが多いが、それよりも部屋の温度が低くて相対湿度が高いことによる影響の方が大きい。

絶対湿度が同じ場合には室温が高いほど相対湿度が低くなり、同時に室内の表面温度も高くなるため結露は発生しにくい。
これを間違えて室温を低くすると外気との温度差がすくなくなるので結露がしなくなると考え、わざわざ低い室温で生活する人がいるがこれは間違いである。

今回調査した12/13のLDの場合は温度19℃相対湿度65%という空気は9g/1m3の水蒸気を保有しているが、この空気が10℃になると95%という露点温度に達する非常に湿った空気になってしまう。
(解決策)そのためには暖房機の使用が必要である。

4・夜間、暖房が止まってから結露する
暖房されている部屋では表面結露はほとんど発生しないと考えてよい。住宅の場合は日中炊事やその他の水蒸気の発生が加わるので平均20〜25℃で60%くらいの状態になっているものが夜間になると温度だけが降下して、低温で高い相対湿度を示すようになり結露がしやすくなる。
間欠暖房で夜は暖房を止める生活をする場合は、暖房を止める就寝時には室内の水蒸気をできるだけ外気に排出しておく必要がある。
室温が降下した場合それに応じて室内の水蒸気も減少しなければ結露防止することは難しい。
24時間換気によって水蒸気を排出されるとか、就寝前に数分間窓を開けて外気を取り入れる工夫が必要である。
(解決策)■強制的に(第三種)24時間換気システムを設置する。

5・冬の空気を取り入れる。
冬の空気は湿った空気(相対湿度の高い空気)であっても水蒸気の量は少ない。
絶対湿度でいうと、北海道では2g/m3前後、本州では4g/m3前後であこの空気を部屋の中に取り入れて暖めると非常に乾いた空気となる。
例えば3g/m3の空気を10℃に暖めれば32%の相対湿度の空気になり、20℃に暖めれば17%の空気になる。
したがって冬の外気を積極的に取り入れて、室内の空気に混入すれば結露防止に非常に効果がある。
(解決策)LD,南側和室、北側和室に吸気口を設置して外気を取り入れる。


6・水蒸気は建物内に分散される。
建物の何処かで水蒸気が発生すると、外に向うだけでなく、建物の内部に拡散される。炊事、風呂、人体から発する水蒸気は非暖房室に向って拡散されていく。
水蒸気は10万分の4mmと極微小粒子であるから、部屋を閉め切っていても扉の隙間や壁材料の透湿によって他の部屋に流れてしまう。
RC造りの場合は材料の透湿抵抗が非常に大きく、外気に水蒸気を透過放出しないので建物内で平均化する。
したがってできるだけ水蒸気の発生源場所で排気することが結露防止に非常に大切である。
(解決策)LD,ユニットバス、トイレ、玄関に排気口を設け24時間換気をする。

7・非暖房室(北側和室6帖)の結露を防ぐ。
暖房の影響がないと部屋の温度は外気と同じになると思われやすいが、暖房がなくても決して外気と同じ温度にはならない。
その部屋の断熱性や熱容量に応じて独自の変動をする。

したがってRC造りの場合は部屋の最低温度は外気の最低温度と同じになるのではなくてその日の外気の平均温度より1〜2℃下回ったより降下はしない。

一般に暖房室は温度が低いのに10℃前後で85%以上になっていることが多い。
したがって断熱材を付加することと、合わせて換気口を設けて外気を流入させて室内湿度の軽減を図ることが重要となる。

北側に穴を開けると、気流は北風の影響を受けて。
南方向に流れるので大きい換気量が得られる。
(解決策)暖房機の使用と級気口を設置する。

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続きあります。
8・押入れの結露を防ぐ。
押入れは非暖房室の中でも最も悪いところである。
容積が小さく外壁に接しているので外気の温度変動にすぐ反応して温度降下早い。
本物件は外壁に接せず隣室に当たるが居住者がいないため外気より3℃くらい低い温度で推移していると思われる。

したがって現状の押入れも結露の発生が見受けられる。
これだけでも結露しやすいのに衣類、布団等が収納されるためその断熱効果が大きく作用して隣室の壁の温度は外気にますます近づいてしまう。
その上押入れの収納されたものに空気の循環を妨げられるため温度は上昇しないこととなってしまう。
これに対してLD,ユニットバス、トイレの水蒸気は押入れの隙間を通って流入して押し入れないに拡散される。

そのため他室より壁面の温度が低くなり、水蒸気量は多いという形になって結露が最も発生しやすくなる。
(改善策)襖の上下にスリットを作り壁と床面スノコを敷いて空気の流入を促進させる工夫が必要である。


9・玄関の結露は扉(扉枠)に集中する
RC造りの玄関扉枠のほとんどが断熱されていないものが使用されている。
扉本体は最近では断熱性の高いものが作られるようになったが枠自体は折り曲げ加工されモルタルを詰めた状態で施工される。
そのため外気に大きく左右されるので温度が低い玄関内ではすぐ結露として現われ水滴となってしまう。
(解決策)扉本体枠とも木製扉にするのが望ましいが防火の関係で金属製にする場合は中空層に十分な断熱材を入れることが望ましい。また外部側に木枠でカバーを考えてもよい。ただ完全には結露を防止することは難しい。

10・二重サッシでの結露を防止する。
窓のガラスを単板で作ると、室内側の表面温度は他の部位の比較して極端に温度が低くなる。例えば断熱材を入れないRC壁と比較しても低くなる。
室温が20℃で外気が0℃とした場合内側のガラスの表面温度を求めてみると、7.01℃であるのに対してRC内壁は11.3℃となる。このため室内空気の相対湿度が43%になるとガラス面には結露が生じる。
これに対してRC内壁面は57%にならないと結露が生じない。

もし、RCの壁面に25mm程度の断熱材(熱伝導率0.03Kcal/mh℃)を付加するとその表面温度は17.8℃になるので87%が露点温度となる。

このように単版のガラスは室内側の表面温度が低すぎて、最も早く結露が生じる。
ガラスは熱伝導率が大きいので5mmであろうと10mmであろうと、厚みで結露の発生が変化することはない。

さらにガラスの表面温度が低いと、それに触れている空気が冷却されて密度が大きくなり、下降気流が促進されると同時にガラスに触れている空気温度が他の空気より低くなる。

そのため当然ながらガラスの表面温度がより低くなり結露が促進されることになる。
アルミ枠部分はガラスと同じく極端に温度が低くなる。
アルミは木材の120倍の熱を通す材料であるから、強い冷熱橋を作ってしまう。

ガラスも結露に対してはペアガラスが有利である。
ペアガラス内の密閉空気層の熱抵抗で、室内側の表面温度は前記の条件では、12.9℃となり、単板ガラスの時は7.01℃であるから、かなり温度を上昇させることができる。
そのため相対湿度が64%になるまで結露は生じない。

二重サッシの場合もガラスの室内側の表面温度は、ガラスどうしの間に生じる空気層で断熱されて上昇する。
その温度はペアガラスの場合と大差ないのであるが、注意しなければならないのは、密閉空気層でないことである。

そのため室内空気からの漏気があり、水蒸気が外窓と内窓との間に浸入し、外窓のガラス面で結露してしまうことになる。
基本的な理屈を考えると、外の窓の透湿抵抗が内窓より大きいということが問違いなのであり、理論だけでいうと、内窓の透湿抵抗のほうが大きくなくてはならないのである。

しかし実際には風雨に対抗するために外窓ほうがはるかに密閉性能が強固につくられる。
二重窓の場合は外窓と内窓の間に生じる結露は解消することができないと考えなければならない。
したがって、今回の調査物件についていえば、内側のサッシはプラスチックで熱伝導率が小さいため結露防止には適しているが、気密性の高い内窓でなければ室内で発生した水蒸気が隙間から外窓と内窓の中空層に流入して、外窓及びアルミサッシ枠で露点温度に達し結露の発生となる。
(解決策)
1・プラスチック枠と木枠との間をシーリングして隙間をなくする。
2・障子に最低気密性が保てる工夫をして障子と障子の隙間をなくする。
3・室内側のガラスを単板からペアガラスに交換する。
ただし、居住者が内窓を開けたとき室内側の相対湿度が高かった場合はその水蒸気が中空層に閉じ込められることになり、いずれ露点温度に達し外窓は結露に悩まされることになる。

11・メータBOX周りの問題点
本来メーターBOX扉は単版の鋼板で作られているため居室と同等の環境に扱わないでパイプシャフトに設置して外部側として考えるのが一般的であるが今回の物件は居室側の扉として扱っているため断熱性が低い扉は内部側で表面結露を発生させている。
扉自体が玄関扉の枠材と同様な環境に置かれているため結露を助長させている。
(解決策)メーターBOXは外部と考えて北側トイレの片面の壁、天井を断熱強化する必要がある。

****「まとめ」****
■結露対策のための施工■
1・玄関のスチール枠には断熱補強でウレタンを注入する。
2・玄関のポストは気密が低いので気密処理を施する。
3・全ての窓の内部側はペアガラスに交換する。
4・全ての窓の内部側の周囲は気密を高めるためにシーリング処理をする。
5・北側の部屋には暖房機を新たに設置する。
6・メーターBOXは外部とみなし断熱区画をする。(非暖房室)
7・常時24時間換気システムを新たに設置する。
その際既存のユニットバス、トイレの局所換気扇は撤去として排気口はユニットバス、トイレ、台所のレンジフードの側、玄関の天井に設置して0.5回/hになるように設定する。
また外気取り入れ口(吸気口)を南側、北側、LDの3箇所にに設置する。

●結果→結露は解消!
ただ洗濯物を室内で干した場合は北側の窓ガラスの下部に少し発生する程度に改善された。
また玄関の下ステンレスの下枠もモルタルが注入されているためウレタン注入ができず少し結露が出る。

住人からは「贅沢なクレームなのですが」・・・といわれた内容は
1・換気の排気口からの音が気になる。
2・換気システムの電気代が月800円前後かかる。
3・少し乾燥気味のようである。

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結露ってどうやって防ぐ(2:現地調査から解決へ)

結露は一つの原因を解消することで解決することもあるが
一方、様々な要因が絡み合って発生するものもあって一言で正解が出ないのが本音です。
例えば、建物の欠陥によるもの、あるいは住まう人の住まい方の問題もあって現場調査が解決の一番の近道になります。

そのため先ず
■結露発生の要因を探るために住人からの住まい方の聞き取り調査を行います。
・大人二人、子供一人の三人家族
・局所換気扇(台所、バス、トイレ)は使用しない時は止めているそうです。
・暖房は間欠で使用している。

■目視による問題点と生活スタイルとを観察します。


写真のように
洗濯物を室内に干している様子が見られます。


※結露を助長させている要因は住まい方にもありそうです。

そこで、
一日の住まい方を知るために
長期温湿度計を設置して2日間の記録を取ることにしました。
12/13(PM5:00)〜12/15(PM5:00)の間を1時間毎の平均温湿度を計測です。
また露点温度計にて12/13(PM5:00)の露点温度を計測。
また表面温度計にて各室の天井、壁、床の表面の温度も測定。

室内の換気量がどのくらいなのか局所換気扇の風量測定をします。

さらに、熱カメラで断熱欠損の有無も調べます。



その他確認のため
表面結露、内部結露の有無を計算によって確認します。

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続きあります。
そこで
長期温湿度記録計から要因を考えてみます。
1・LD(廊下の扉の上部に設置)のデーターによれば
外気温が‐2℃の時の平均値温度は19℃、相対湿度は64.6%となっています。
Maxの温度はは23,9度、相対湿度は82%あって
Minの温度は14.3℃、相対湿度は54%となっています。

このことから判断できることは
LDにおいては露点温度より室内温度が高いことからLDにおいては表面結露が発生しない。
ただし二重サッシの内外側においては
24℃(82%)時には結露が発生していると思われる。
(原因は洗濯物を干した状態と想像される。)

2・北側の和室6帖のデーターによれば
北側の場合は(壁隅の上部に設置)
外気温が‐2℃の時の平均値温度は11℃、相対湿度は94%となっている。
Maxの温度は19℃相対湿度は99%あって
Minの温度は9℃、相対湿度は57%となっている。

●このことから判断できることは
Min時に9℃(57%)では露点温度は1℃になっているが外側のガラス面及びアル19℃ミ枠が1〜2℃前後になっており結露が当然発生する計算結果となる。

さらに室内のPVCサッシの周囲の枠に気密が(隙間がある)取れていないため、外部側で発生した結露の水滴が下レールに溜まり外気温度が氷点下になると凍ってしまう。
それに反して室内側は9〜19℃になるため下レールで凍ったものが序々に融け出して隙間から室内に水滴として流れ落ちる状態になっている。
するとその水滴の表面温度がさらに降下するので益々結露を助長させる要因となっている。

またLDで洗濯して干した際に発生した水蒸気は各部屋に均等に分散するので温度が低い北側の部屋では含むことができないため露点温度に達してしまい表面結露として現れてしまっている。

※建物内で結露が発生すると、最初の発生点を中心に広がっていく。
その理由は・・・?

結露すると各材料が湿り、湿り気を帯びた材料は熱伝導率が上昇する。
熱伝導率が大きくなると、熱の伝導が多くなり、室内側の温度が下がってしまう。
そのため露点温度がより低くなって、ますます結露の発生が増大する経過をたどる。

表面結露が発生すると、部屋の空気は結露が発生した所に接しているものだけが含んでいた水蒸気を一部が水に変えてしまったことになり、水蒸気圧が減少する。
そのために、その部位と他の一般空気との間に水蒸気の流れが生じ、結露を生じた面には水蒸気の補給が続くことになる。
ちなみに内部結露も同様で、一度内部結露が生じると、結露の発生層の水蒸気圧はその温度における飽和水蒸気圧で止められてしまい、それ以上の水蒸気は水になるから、水蒸気の流れは室内外の水蒸気圧分布と異なり、結露発生層の飽和水蒸気圧との差で流入してくるので、透過水蒸気量が増大する。

従って一度結露が発生すると、自然に増大してしまう。

3・玄関のデーターによれば
玄関の場合は(玄関扉の上部に設置)のデーターによれば外気温が‐2℃の時の平均値温度は13℃、相対湿度は85%となっている。
Maxの温度で18℃相対湿度は99%あって
Minの温度は10℃、相対湿度は64%となっている。

●このことから判断できることは
Min時に10℃(64%)では露点温度は4℃になっているが結露計算の結果、玄関扉のスチール枠の表面温度は1.61℃になっており結露が当然発生する計算になる。

さらにスチール枠の中には断熱材が入っていないため外気の温度が降下することに比例して室内側のスチール枠も当然降下するので結露をさらに助長させる要因にもなっている。

また北側の部屋と同じくLDで洗濯等で発生した水蒸気が分散されて玄関扉のスチール枠で露点温度に達した時に結露となって現われていることがわかる。

これも北側の部屋と同様
一度結露が発生するとその水滴の表面温度がさらに降下するので益々結露を助長させてしまっている。

■換気(排気量)から要因を考える
国際規格認証(ISO9001・COSHH基準対応)換気風量測定器AF−2で測定

●換気排出量は運転時において  
LD(レンジフード) 50m3/hユニットバス、14m3/h 、トイレ 14m3/h
合計78m3/hです。

調査した部屋の床面積は44.12m2天井高は2.4mだから容積は105.88m3
常時換気がされていない状態なので部屋の換気は気密性の高いRCマンションであれば0に近い換気回数となってしまっている。

ユニットバスとトイレを常時換気としても28m3しかないので1時間に0.26回しか換気されないことになる。

最低0.35回〜0.5回の換気回数であれば室内の水蒸気を排出できて室内の空気をクリーンにできる。

常時台所とユニットバスとトイレの換気扇を回すのであれば0.7回/hであるので熱ロスにはなるけれど結露防止にはかなり有効だと考えるが生活スタイルから考えて現実的ではない。



■表面温度から考える

これから判断できることは
各部位が結露の発生する危険性があるかどうか確認できることである。

●以下は12/13PM5:00に測定した時の表面温度から露点温度を示したもの

玄関(露点温度10℃)北側和室6(露点温度9℃)LD(露点温度10℃)
このことから玄関、北側和室6.LDは
現在より外気温が降下することによって露点温度に達して結露が発生することが予測される。

■結露発生の防止(改善策)を考える。

1・よどんだ空気を作らない
部屋の中では、よどみ空気ができやすい。空気がよどむと表面結露は寄り発生しやすくなる。空気がよどんで動かないと、室内空気から壁表面への熱の伝わりが少なくなり、表面温度が下がってしまう。表面結露が部屋の隅やタンスの裏側で発生しやすいのはこの影響があるのであって、表面結露を防止するためにはよどみの空気を作らないようにする必要がある。またカビの発生も空気のよどんだ場所に集中しやすい。
これは空気のよどんでいる所は水分の蒸発が少なく、いつまでも結露水で湿っているためカビが発育しやすい状況にあるからである。
そのためには各部屋によどみがない換気計画が必要である。

2・結露は最初に部屋の隅で発生する
部屋の各部の表面温度は、位置によって少し異なったものになる。
一般的に室内の対流によって天井面は床面より高い。
窓ガラスは最も低いから表面結露は最初にここで発生する。
しかし部屋の隅の場合は空気のよどみができるため室内の空気からの熱の伝わりが悪くなり、同時に室内各表面からの輻射による熱の伝達も少なくなる。

さらに隅部は平面と立体的熱流となるため拡散される熱量は大きくなるので他の表面温度より低くなる傾向にある。
そのため隅部での表面温度は他より3℃前後低くなってしまう。

部屋数が多く小さい部屋ほど暖房が十分行きわたらない時は暖房室より離れた部屋ほど温度が低く結露しやすくなる。
■そのためには暖房機の設置が必要である。

●明日に続きます。

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結露ってどうやって防ぐ(1)?

毎年冬になると
特にマンションにお住まいの方から
結露対策の方法の相談が増え始めます。

スマッチの住まい相談室に以下の内容でお問い合わせがありましたので実例で解決方法を考えてみましょう。

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Q :リリイ
■結露ってどうやって防いでる?
今住んでいるお部屋は湿気が多くて、毎年冬は結露だらけになります。カビの原因にもなるし何かいい手立てはありませんか?できるだけ簡単な方法を教えてください。
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この実例物件は
10年前に建設された24時間換気が義務付けされる前の2LDKマンションです。

一般にマンションは木造住宅に比較して気密性(隙間が少ない)が高く、換気扇もユニットバス、トイレ、台所の3箇所が設置されています。

断熱材は15〜20mm程度の厚さで施工されていて
窓は外部がアルミサッシで内部に後付のプラスチックサッシがついています。
暖房機は北側、南側にFFヒーター、LDKに冷暖房のエアコンが設置されています。

●マンション結露の現況●

住人がいて結露が発生している状況です。


写真1:玄関扉(北側)
玄関のドアクローザーの上枠から水滴となって下の方に流れ落ちています。特に外部側の玄関の下に水滴が流れ、共有通路にまで流れて凍っています。

写真2:北側の窓周辺
窓を中心に入隅(コーナー部分)全体が結露が発生しています。

写真3:北側の窓の結露
この窓は後付の二重サッシであるが内外とも窓面半分以上が水滴で覆われていて外部のアルミサッシは下レールは凍って開閉ができない。

写真4:室内窓のコーナーが最もひどい
クロスと室内窓に隙間がないように見えるが隙間があると思われる。



写真5:南側の二重サッシの中間層の額縁
この日は結露に侵されていなかったが何度かの結露で額縁に腐朽が始まっています。

写真6:北側のコーナー部分
コンセントの隣のFFヒータ用の排気口を中心に結露、カビがひどい


写真7:露点温度計での調査風景

写真8:北側の天井
黒いシミのカビが発生している。



写真9:押入れの天井
ローコストマンションのため天井高が低いため断熱材が表しとなっている。
壁は石膏ボード表し仕上げ、結露で茶色に変化している。


写真10:共有通路に設置されているパイプシャフトの扉
扉は薄い断熱材が貼られているが扉自体も結露でひどい。
特に扉枠からは水滴となって下に流れ落ちていて通路は凍っています。

今日は実際に結露で悩まされている現況報告でした。

happy01改善方法は明日に続きます。

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結露を防ぐちょとした工夫 (2)

後2ヶ月もすれば寒い冬がやってきます。
冬と言えば悩まされるのが結露!
その結露を防ぐために
ちょとした工夫で快適な居住空間を手に入れることができます。

flair写真は窓カウンターのスリット
(我が家の設計=植田優建築工房)の工夫された例です。



写真1
窓と天版の間を意図的に3cm幅のスリットを設けています。
このスリットの下は3cm幅で床面まで空洞になっています。


写真2
この部分は写真1(収納棚)の下の部分を写していますが下部にはパネルヒーター床付けタイプを設置しています。

●コールドドラフトを防ぐためにパネルヒータの熱が窓面のスリットを通り窓ガラスの表面温度を上げるように工夫しています。
収納棚がないカウンター場合も同じようにスリットを設けるようにすると窓の表面結露とコールドドラフトを防いでくれます。
加工費は微々たるものですからお奨めです。
小物が落ちないように丸穴をいくつか開ける方法もあります。
我が家では小物が落ちても収納棚下が十分隙間があるので手が届き問題はありません。

●さらにパネルヒーターの奥(収納棚の下部)にガラリを設けています。
(ちょうど、パネルヒーターの奥に見える電気線のコンセントの所です。)
(これについては基礎断熱気密型換気口と連動しているので後日報告いたします。)

写真3
テラス戸、掃き出し窓などはこのようにパネルヒーターを設置するようにします。
数年前まではこのタイプが販売されていなかったため腰壁用のパネルヒータを必要な高さ(深さ)のBOXを作りその中に設置して上部はガラリをつけていました。

小物、埃、ゴミ等がガラリの隙間からBOXに落ちる場合があって掃除が大変だったのでが、写真のようなフラットタイプの置き型ヒーターはフックをかけてヒータを持ち上げることができるためBOx内の掃除は容易になっています。

パネルヒータのメーカーはたくさんありますがこのタイプはピーエス㈱のHRヒータ(JET・X TYPE ジェットタイプ )しかないのではないのでしょうか。
(お奨めの商品です)

テラス戸、掃き出し窓のヒーターの一般的な収め方はこのタイプがないためテラス戸、掃き出し窓の脇の壁に設置していること多いのですがコールドドラフトを防ぐことがでません。

●その床付けのヒーターの様子を熱カメラで見ることにします。


右側の床付けパネルの部分が赤色で30℃を示しています。
中央の背の高い紺色のパネルは34℃、左の小さい腰壁パネル(この場所は玄関)も34℃となっています。
壁の表面温度は22℃前後・・・展示会のため暖房を入れたのは前日です。
ちょとヒーターの温度が高いのですが土間に熱が奪われているため強制的に温度を上げています。

数日で温度は安定しますが・・安定するとヒーターは低い温度を示しながらサーモスタットが効いてヒーター自体も22℃となります。

※ちなみに左側(玄関)ヒーターの横の黄色い部分はお客様が履いてきた冷たい長靴です。

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熱カメラで見る結露

熱の移動については
人間の目には見えないものでも
熱カメラで撮影してみることによってよく見えてきます。


高断熱高気密で施工されているといわれる住宅でも
下の写真のように性能の良し悪しを正直に知らせてくれます。


写真1:冬の夜外部から熱カメラで撮影

黄色と赤い部分は室内からの熱が外部に放熱されている風景
この住宅は比較的に高断熱高気密住宅といわれているが・・・?



屋根周りからの室内の暖かい熱の漏気がひどいことがわかる。
床部分も床暖房?外部に暖かい熱が非常に多く放熱されていることがわかる映像

●結露は何故起こるのかを考えてみましょう?
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●続きがあります。↓
寒い朝、電車に乗り込んだ時メガネが曇ったという現象があります。
実はこれも結露の一例なのです。
では、
気温や電車の空調、混雑の仕方によって
曇り具合いが変化するのは何故なんでしょうか? 
また結露はどうやって発生するのでしょうか?

その原理を考えてみると、
空気中に含まれる最大水蒸気量は温度が高いほど多くなり、
温度が低いほど少なくなるのです。

ある温度の空気中に含まれる最大水蒸気量に対して、
その時点での実際の水蒸気量の割合を表したものを相対湿度といいます。

従って水蒸気量が一定で温度が変化すれば温度も変化するのです。

例えば

温度が20℃で相対湿度が60%の状態から
温度が15℃に変化すると相対湿度は82%に上昇するのです。

さらに
温度が下がって相対湿度が100%を超えると
空気中の水蒸気は水滴に姿を変えてしまいます。
この時の温度を露点温度といい、この水滴が結露の正体というわけです。

先程のメガネの例で考えてみると、
電車の暖かい空気が露点より冷たい温度のレンズに触れた時に曇り始めます。
また空調や混雑の仕方によって水蒸気の量が変化すると露点も変わるので同じレンズでも結露したり、しなかったりするのです。

住宅(マンション)の結露の仕組みは
同じで部屋の空気が露点よりも冷たい窓ガラスに触れるとガラス面に結露が発生します。

また部屋の水蒸気量が変化することで露点も当然変化するので、ガラス面の温度が同じであっても結露したり、しなかったりするのです。

もちろん水蒸気量の多いほど露点が高くなり、結露しやすくなってしまうのです。










写真2・3:部屋の入隅(コーナー)を熱カメラで撮影

右の写真はリフォーム後の目視した時の状態であるが熱カメラで見ると左の写真のように天井と壁、壁と壁のコーナーはグリーン色に写っている。
明らかに
断熱欠損があり内部結露が発生していること教えてくれる映像である。

●結露対策には基本的に4つの原則があります。

1・湿気を出さない。
入浴、調理、洗濯を干すなど生活する上で湿気が出てしまうが結露を起こさないためにはできるだけ出さない工夫が必要です。

2・換気の促進
室内で発生した湿気も、すぐに外部に排出すると結露は発生しません。
窓や換気扇を有効に使うことが必要です。

3・空気の流通をよくする。
部屋のコーナは空気がよどみ、暖房しても温度は低く相対湿度は高くなりがちです。こんな場所にタンスなど置くと空気の流通が悪くなり、低温、低湿度になり」結露が発生しやすくなります。
そのためにはタンスなどは壁から少し離して置く工夫が必要です。

4・室温を全室適温に保つ
冷たいビールなどを入れたコップに水滴がつくことでもわかるように冷えた場所では結露しやすくなります。
室内では冷たい場所を作らないようにすることが必要です。

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賃貸マンションの結露対策(完)

昨日は結露発生の第一の要因として断熱不足を突き止めました。
今日はさらに別な要因を探します

結露、カビが発生した場合は「窓を断熱性の高いものに替える」と防止できるようなことを勧めている例がありますが、総合的に要因を探さなければ解決しません。

住人の住まい方、床、壁、天井の断熱性、換気の設定の有無換気の風量、通風、暖冷房、気密性、間取りと全てをチェックする必要があります。

●写真1:風量測定器
局所換気扇の排気量を測定の様子

そこで換気扇の位置と風量チェックです。
換気扇は局所換気がトイレ、浴室についており常時換気ではありません。

そこで局所換気の排気量の風量を測定してみると
トイレ→14m3、お風呂は36m3の合計50m3の排気量となっています。

また洗面脱衣室の天井には吸気口(強制吸気)がついていて22m3が吸気されます。

●この現場一世帯の容積を計算してみるとおよそ236m3あります。
シックハウス対策の換気回数0.5回/hにこだわる必要がありませんが今度入居する人数も住まい方もわからないのでそのまま0.5回/hに設定した方が安全かもしれません。

そうなると118m3の排気量が必要であるということになります。
現在の局所換気を常時換気として扱っても50m3ですから68m3の排気量が不足していることになります。
思いきって天井を剥がし、第三種の換気システムにしたいところですがリフォーム予算も考えなければなりません。
そこで何処かの場所に局所換気を設置しなければなりません。
(それは何処にするのか・・・悩むところです。)
現況を見る限りには玄関しかありません。居室側に設置する場合がありますがそこに設置したら新鮮な空気を必要とする場所に汚れた空気を引き寄せることになり、健康にはよくありません、あくまでも居室には吸気口を設置したいところです。

さて次に
問題点はないのかチェックしてみます。
・・・やはりありました。

それが左の写真・・ドアーのスリットが狭いのです。床面とドアー下端都の間は5mmしかありません。
これではいくらトイレ、お風呂で常時換気していても空気が動きません。
まして居室の吸気口が1個もないのですから、なおさら室内の空気が動くことがないのです。
居室が三部屋のドアー全部がこの状態になっています。
各居室の空気の入れ換えがないため相対湿度が高いのは当然といえます。

「改善提案」
そこで今回の賃貸マンションの結露についてまとめてみますと
●要因
1・外気に接する壁の断熱材に欠損がある、
2・気密性が高いのにもかかわらず吸気量が極単に少ない。
(トイレとお風呂だけの給気計画になっていて居室の給気計画されていない。)
3・局所換気があるものの排気量が極単に少ない。
4・各部屋のスリットが狭いため空気の流通ができない。
こんな理由で結露が発生してカビを助長させていると思われる。

●そこで下の図面(間取り)に改善方法を示しました。(参考にして下さい。)
1・各居室吸気口を設置する。
2・全てのドアーのスリットを1cm以上にアンダーカットをする。
3・玄関に排気量が68m3前後能力のある湿度」センサー付き局所換気扇を設置する。
(常時作動させていると風きり音が気になるため湿度センサー付とします。
定価で10.000円くらい。湿度の設定を少し低めにすることで常時換気に近いものとなる。)

4・既存の石膏ボードを剥がし断熱欠損部分を一液性のハイプレンフォームで充填補修をして石膏ボード+クロスを貼り替える。

最期に
後は住まい方に問題が出てくるので居住者にはトイレ、お風呂、玄関の換気扇は常時換気すること。
また暖房についてはファンヒーター、反射式ストーブは厳禁としなければならない。

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カビの原因を探る?

今日は(昨日の続き)結露の原因を探ります。
写真の開口部(サッシ)の周囲はこのようになっていますが
全体的にあちこちにカビの発生がみられることから
原因究明のためには石膏ボードを剥がすしかありません。


この部分に露点温度計を入れてみました。
その結果はいつ結露が発生してもおかしくない状況になっています。
温度は12.8℃で湿度は85%もあるのですから・・・
露点温度が10.3度を示しています。

外気温ガ4℃でしたから氷点下になると
この部分が結露水が確実に出るだろう事が想像されるのです。
実は・・・カビが出ている部分を注意深く見ると
なんと・・・
石膏ボードの下地(胴縁)の陰・・・
丁度ALCと胴縁に間の断熱材が薄いのです。
見える面の断熱材の暑さは25mm〜30mmくらいはありますがその間は0〜5mm程度しかありません。
ということは・・開口部廻りだけではなく壁全体の胴縁の周囲は同じ状況になっているということになります。
(それであちこちにカビが発生して理由がわかります。)
(赤く囲った部分が無断熱か5mm程度の断熱材です。)


その部分の結露計算をしてみました。

条件は外気温湿度は−5℃、70%/室内は12.8℃85%になるとALC100mmの中間部分から結露が発生することがわかります。
ちなみに25mmのウレタン断熱材では結露は発生しません。

●結露計算書の断面図

赤線の部分が結露の発生を示しています。
何故このような施工になったのか考えて見ました。
あくまでも想像ですがウレタン現場発泡の場合は吹き付け圧は相当高いものです。

そのため正面からの吹付け問題ないのですがALCと胴縁の隙間に吹付ける場合は斜め横から、それも近づけて吹き付けしなければなりません。
(そのように施工したのだと思います。)

しかし
吹き付け圧が高いためウレタン材が飛んでしまい十分にその部分に吹き付けできません。
それで断熱材が0〜5mm程度になったのだと思われます。

いずれにしても

●カビの原因は断熱材の薄さにあることがわかりました。

それでは
その他の要因ははないのでしょうか?

明日に続きます。

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賃貸マンションの結露

築15年の賃貸マンション結露のレポートです。

躯体はALC100mmで室内側から現場発砲ウレタンがおよそ25mm程度吹きつけられています。
サッシは外部がアルミサッシの単版ガラスで室内側が後付の気密型PVCサッシの単版ガラスです。

局所換気がトイレ14m³の排気、ユニットバス36m³の排気、洗面所には22m³の強制吸気です。
暖冷房エアコン1台備え付けられていてFFヒーターはなかったが使った形跡がありますがよく問題となるファンヒーターではありません。

写真で見られるように開口部(サッシ廻り)が一番ひどく、周囲のクロスのジョイントは剥がれかかってカビも発生しています。
その部分を指で押して見ると石膏ボードが柔らかくフニャフニャしています。
そこで石膏ボードを剥がすことにしました。
それが上の写真・・石膏ボードの下地材が黒くカビだらけになっています。
そこに露点温度計で測定します。

温度は12.8℃で湿度は85%〜露点温度が10.3度を示しています。
(現在は12.8℃あるもの10.3℃になると結露が発生する環境にあることを教えてくれています。
温度も低いのも問題ですが相対湿度が人が住んでいないのに異常に高いのです。
その時の外気温は4℃、室温、湿度は18℃で60%ですから外気温が氷点下になると当然測定した場所が温度が降下するのですぐに露点温度に達すり環境のようです。

●通常は25mmのウレタン材が
吹きつけられているのであればこんなことはないのですが・・・・・・・?
カビの発生は開口部の周囲に集中しているように見えます。
・・・・がよくチェックをして見ると外壁の外周部のあちこちに点々とカビが発生しています。
どうも開口部だけではないようです。



●結露の原因と対策については次回に続きます。

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施工ミスがなければ床下は結露しない!

最近、床下の結露改善の相談を受けることが多くなりましたが
●在来の場合は
基礎断熱、外張工法、または在来で基礎断熱、充填断熱であっても床下に換気システム、および基礎換気口を設けなくても、クレームになるような現象がありません。

●それは、何故なのでしょうか?

写真はコップの表面に結露が発生した状態です。
温度が23.2℃/湿度99%の時にコップに氷水を入れた時に発生した時の現象です。(所謂表面結露の現象です。)

この時の露点温度は23.2℃になります。
99%の相対湿度の時には当然のごとく温度が上がっても下がっても結露が発生します。
一方、
前回の投稿記事の温湿度では室内の温湿度は24℃/65%で床下の温湿度は21.6℃/75%になっています。
この時の露点温度はおよそ16℃になります。
つまり床下の温度を16℃以上に保っていれば結露は発生しないことになります。

また室内はどうでしょうか?
室内の露点温度は17℃になります。(7/3測定)

エアコンを使っていない室内の温度は日射による取得熱(屋根、壁、窓)、人体からの発熱、電気製品からの発熱などで温度が上昇していますが、一方床下空間は基礎の立ち上がり断熱からの取得熱、土間床からの取得熱と床面(室内の温度)からの温度で床下空間の温度が構成されています。
岩手においては
床下、壁内、1Fの空間、階間、2Fの空間、小屋裏、東西南北のあるポイント数箇所を長期に渡って温湿度の調査を行っても、実例で上げたよう施工上のミスなどがなければ露点温度を下回るということありません。

露点温度に達しない構成であれば結露は発生しないのです。
そのために露点温度に達しないために断熱計画があり、気密化あり、換気計画があり、暖房計画があるのです。

換気は湿気が滞留をしないようにする役目を果たしますが密閉された空間において水蒸気の浸入がなければ、その密閉された時の絶対湿度が増加しないわけですから、その時の温度と相対湿度から露点温度を計算し、その露点温度以下の環境しなければ結露は発生しないことになります。
一方、
換気及び通風がが十分でも断熱性能が低いと温度が外気温に追従しやすく相対湿度が上がり、現在温度と露点温度の差が小さくなり結露が発生しやすくなります。

また気密性能が悪いと、その隙間から漏気したり流入したりすると外気の温度、湿度に影響されて露点温度との小さくなり少しの温度降下でも結露が発生しやすくなります。

暖房器でも大きく変わります。
温風式、反射式タイプのストーブを使うと室内の水蒸気量は増えることになるので、相対湿度が上がり、少しに温度降下で結露が発生してしまいます。

次世代書エネ基準クラスの住宅であれば冬の場合は暖房によって室内の温湿度は20℃/50%前後に保たれており、床下空間も床材(床断熱ではない)を通して影響を受けます。
その状態の環境であれば床下の温湿度は1〜3℃/5〜10%前後ですので露点温度は8℃ですので床下空間が8℃似なることは考えられません。
梅雨時〜夏の場合においても湿度は高い場合はエアコンを使用しますので問題にはなりません。

エアコン及び除湿器を使わなかった場合はどうなるかの疑問が出ると思いますが、7/3現在我が家の床下は23℃/79%で露点温度は19℃ですので19℃に降下することがないために結露は発生しないのです。
(最近の高性能住宅の場合であっても実例のような施工ミスがなくても設備(暖房、換気)の不備とか住人の住まい方によっては結露を発生させた例もあるので注意が必要です。)

●結露防止には
断熱、気密、換気、暖房の4つのバランスが必要なのです。

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モデル住宅事件の解決(完)

原因が想定されたことで、正常のオール電化住宅の住環境に
リセットするための改善を試みます。

前回、在来軸組工法での床下結露と同様に、基礎工事〜床工事の段階で床下に水分を溜めこんで塞いだためと考えるのが妥当で・・・その改善に挑戦することになったのです。

依頼先の上司からはコストは勿論のこと、展示場であるため
目立たない方法で早く修復して欲しい旨(難しい問題です。

目立たないようにということは夜中にやってほしいということ?
・・・そりゃ、無理な注文・・無理、無理)

どのくらいの日数で直るのか?も尋ねられたが
・・・・1ヶ月は必要と答えたら3日でやって欲しいとの要望
・・・・ますます無理難題を押しつけてくる。
(この上司大変なことわかってないじゃないのか?)
・・・そんな気持ちを持ちながら工程の説明です。

その工程は以下の通りに考えます。
1・床下土間の鏡面状態になっている水を原始的であるが人海戦術でぞうきんで搾り取る。
(見た目でコンクリート面の水がなくなり、濡れている状態まで)

2・木材のカビはそのままで除湿器を床下に4台入れて除湿する。
(除湿器は除湿する時に暖かい温風を出すので多少の暖房の役目も果す、一石二鳥の道具となる。)

カビ取りは床下の湿気が少なくなってから行う。)

3・扇風機2台で床下の空気を拡散させながら除湿する。

4・蓄熱暖房器のスイッチは24時間ONにしておく。

5・換気装置はそのまま稼動させておく。

この方法で10日くらい様子をみることにします。・・・・・と説明

すると依頼先の上司
「そんな原始的な方法じゃなく、大型の除湿器とか何かあるだろう!手っ取り早い方法はないの?」

「ありますが・・目立たないように、またコストがかからないように・・・無理ですね!手l取り早いのは基礎に穴を開けて換気扇をつける。また床下にFFヒーターをつける、それから・・・・」
「それじゃ、廻りに目だってしまうからダメだ・・・」
・・とのやりとりがあって地味な方法で開始することになった次第です。

●1段階
アルバイトのおばちゃんを5人雇って、防塵マスクをかけて雑巾とバケツを持って、床下に潜ります。
拭き取ってはバケツに絞る、拭き取ってはバケツに搾り取る。
この作業の繰り返しです。

1日目はこのおばちゃんのお陰で床面は鏡面から濡れた状態まで回復。
その後除湿器を点検口の反対側に設置して、点検口を中心にして扇風機2台を首ふりにして床面向けて回します。
こうすることで、室内の乾燥した暖かい空気を床下に送ることで、滲み込んだ水分を床下空間に排出させて除湿するという気の長い作業となるのですが・・・案外効き目があるのです。
除湿器の水溜りの管理を夜の11時ごろ見ることにして一日の作業は終わりです。

それからこの繰り返しが1週間続けると床面が濡れた状態から、白く乾いた状態になった所で次の段階に入ります。

●2段階
第三種換気装置の本体はユニットバスに上にあります。
隣が洗面脱衣室なのでそこから分岐して、パイプシャフトを作り配管を通して、床下に吸気口の配管を設置します。
幸い排気能力が大きいモーターでしたから分岐しても0.5回/h以上の排気は確保されます。
次に扇風機を止めてカビの除去を(専門会社に依頼して)します。
この段階で給気口として点検口を使い、隙間を少し開けておきます。
(室内の空気を取り入れるためです。)

この状態を温湿度センサーで温湿度を確認しながら、(およそ1週間くらい)外気が冷え込む朝方でも床下温湿度が20℃/60%が維持されることを確認した上で・・・・・・・

●床にガラリを長さ30cmに切り、指定した5箇所に取り付け室内の空気を床下に送り換気システムで排出します。
この状態でさらに1週間様子をみます。
(確認は露点温度計で確認します。)

●これで完了です。

※昨日、この現場にその後の状態を検査してきました。
現在我が家の床下は22℃/70%(露点温度14℃)ですが展示場は21℃/65パーセント(露点温度14℃)と」同じでしたので快適な床下空間になりました。

いずれにしても、
前回の在来軸組工法と同じく、施工での(基礎から〜床)ミスが大きな原因となり、住まい方にも問題があった結露発生の例でした。

高気密高断熱住宅は「暖かい、涼しい家」として宣伝されますが、本来の高断熱工気密住宅の目的は内部結露を発生させないため耐久性が増す住宅なのです。

その結果として
「暖かい、涼しい住宅」となっていることを理解しなければなりません。

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結露の原因は上司の言葉から始まる!

4日目再びオール電化住宅にお邪魔です。

床下の環境は相変わらず4日前と同じ状況になっています。
土間の水は増えたような気もするし。変わらないよう気もします。
設置した記録計を取り外して事務所に戻って調べることにしました。
その方が手っ取り早く、温湿度の変化の状態がわかり、
原因究明の手がかりになるからです。
1時間毎の温湿度データーグラフ(参考)と詳細の時間毎データを基に検討します。

日中は快適な室内環境には変わりはありませんが夕方6時頃から温度が序々に低下し始め翌日朝10時頃には再びいつもの温度に戻ります。

(何故なんだ?)

24時間暖房なのに・・・不思議です。
(性能が悪いのか・・?)
考えられることは暖房を止めているのかも・・・?
そう考えるのが妥当です。

そこで電話で営業マンに確認です。

happy01「どうも、毎度さんです。
展示場の件でお聞きしたいのですが・・・
もしかしたら夜は暖房止めていないですか?」

「はい!・・・止めていますが・・それが何か!」

「冬ですからオール電化住宅といえども、朝は寒いでしょう!
快適な環境は午後からじゃないですか?」

「は〜・・そうですが・・」

「何で止めてるんですか?」

「上司が電気代がもったないから止めろとの指示なんです。」

「やっぱり、そうでしたか。」

「そのことが原因なんですか?」

「それも要因の一つです。」

「でもお客様で夜は止めているところが多いですが別にクレームはないですが????」

この営業マンの話で日常の住まい方(使い方)が見えてきました。

結露を発生させる要因にこの使い方が大きく関係しているようです。
床下の結露発生前の温湿度環境は今ではわかりませんが、
次のように考えることができます。

●日中は室内側で暖房器を運転で22℃の温度を保っている熱がが床下空間に(特にコンクリート部分は温度が低いため)移動する。
暖房器がないものの日中はゆっくり蓄熱されて温度が上昇する。
その温度は日中20℃に達する。

またコンクリートと木材は初年度の含水率が多いため、暖められることにより水蒸気が床下空間に放出され相対湿度が室内より上がってしまう。
冬場の水蒸気は室内から外部に向って移動するため条件が悪いと結露として表れることになってしまう。
そこで、果たして計算上でも結露が発生するのかを結露計算をしてみます。

条件は次世代省エネ基準の気密評定の申請時に計算上設定するⅡ地域の外気温湿度(-4.9℃/74%)床下温湿度は実測の日中の床下の温湿(20℃/80%)を条件として土台廻りの結露発生の有無を計算します。

(左の上の内部結露の分布図:透湿抵抗の比で分割した断面図)すると土台の外気側から内部側に2/3の範囲まで結露が発生することを計算上は示しています。

この時の露点温度はおよそ16.5℃ですので床下の土台が16.5℃に降下すると土台の表面に結露として表れることもわかります。

一方

(左の下の内部結露の分布図:透湿抵抗の比で分割した断面図)は基礎の立ち上がりです。

外側にスタイロB−3(50mm厚)+コンクリート120mmの断面図ですが床下空間が18℃/99%で床下室内側に結露することを示しています。

●結露発生(推理)のまとめ

記録計のデーターによれば日中の床下温度は室内の暖房温度に影響、展示場が休日の場合は少しであるが室内に入る日射で室温が影響を受けている、夜は暖房を止めたことにより室温が低下〜と同時に床下も影響を受けて降下している。

日中の温度で床下の水蒸気が放出、水蒸気量が多いため、露点温度も高い。少しの温度低下で結露を発生させている。
一度結露が発生すると(その部分さらに温度が低下するため)そこを中心として結露が広がっていく。

その繰り返しで土台から始まり、基礎の立ち上がり、土間となり結果、密閉された床下空間は水蒸気が排出されることがないため、鏡面コンクリートとなった・・・と推測できる。

●このことから床下の水蒸気の含有量(絶対湿度)を室内の絶対湿度と同じくらいに下げることができれば室内温度が高いほど結露には安全であるため、健全な電化住宅仕様であれば3℃前後温度差では、床下に敢えて暖房器を設置しなくても室内の温度が床材を通して移動する熱で結露の発生を防止することができる。

結露を検討する場合は空気が低温になるほど保有できる水蒸気量が少なくなることに注意しなければならない。

●明日は床下の水蒸気を下げるために行った方法のレポートです。

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モデル住宅事件の原因究明はできるか?

何故?
結露したのか・・・考えます。


すでに土間面がしっとり濡れた状態です。
数ミリ程度の水が土間全面に張った状態になっています。
2月のことですから基礎からの雨水の浸入は考えれません。

結露しか考えようがないのですが原因を探ります。(何で?)
1F〜2Fの温湿度環境も調査します。
暖房(蓄熱暖房器)がほどよく効いていて暖かさには満足いく環境になっています。
窓(PVCペアガラス)にも表面結露は発生していません。



換気システムの風量測定もしましたが0.5回/hはクリヤーしています。
(ハテハテ・・・と少し困りました。)




一応、1F(2箇所)、2F(2箇所)床下(2箇所)外部(1箇所)に温湿度記録計を設置するもののすでに床下は結露している状態ですから、少しの温度降下では常に結露する状態です。
この状態で調査しても「結露は結露を呼ぶ」ため原因の究明に難しさがあります。
その時の室内の温湿度は22℃/60%になっています。

第三種換気装置のわりには高い感じです。

(一般的には第三種の場合は50%を下回ります。)
生活には理想的な相対湿度なのですが・・・・・
では床下はというと20℃/90%になっています。
(露点温度は18℃です。)

そこで床の表面温度を測ってみますと
20℃・・・・・
床下が18℃以下にならなければ結露は発生しないことに理論的にはなるのだが・・・
何故
なるんだ・・・

shock苦悩が続きます。)
24時間暖房のオール電化住宅で、モデル展示場ですから
日中は営業マンと数人の展示場見学のお客様が訪れるくらいです。
お風呂も台所も、トイレも使っていないのですから室内に水蒸気を発生させる要因は見当たらないのです。

そこで、

この状態で3日間(1時間毎の平均で24時間)を温湿度計で調査することにしました。

○○○○○の営業マンと担当建築部長が

「どうです。原因、わかりました?」

「床下が密封状態だからですか?」

「この基礎断熱工法初めてですか?」

「いや、最近はほとんど、この基礎断熱工法ですが、クレームはありません。」

「ここだけです。心配になって他も床下を見せてもらいましたが・・湿度は高いものの結露はないんですよ。」

「何時建てた住宅を見たんですか?」

「1年前のものです。」

「このモデル展示場と同時期のものはあります?」

「いや・・・ここだけです。」

と言った会話があって4日目に再度調査することになって帰宅です。

●数日間の温湿度の記録の結果で、
住まい方(生活スタイル)が見えてから推理します。


明日は原因と解決策に話が続きます。

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モデル展示場で起こった大事件!

予め、お断りしますが
大事件(結露のクレーム)での実例では2×4工法を取り上げますが2×4工法を非難、中傷するものではありません。

在来軸組工法でも同様の問題が起こります。
私は住宅のクレームは当たり前のことですが施工者の意識、知識、経験の希薄さで起こるものと考えています。
○○工法だから、いいとか、ダメだと考えていません。

どんな素晴らしい工法であっても工事に係わる関係者に意識、経験、知識がなければクレーム住宅が建てられてしまうことです。

●掲載写真は「イメージ写真です。」
昨年の2月に○○県の名の知れたハウスメーカーの展示場での出来事です。

私の知人の設備業者さんからの依頼です。

「建てたばかりのモデル展示場のすごいことになっているらしいので診てくれないか?」
という電話。

「どうしたの!何?」 「カビだらけらしい」
「何処の工務店?」 「いや○○○○○だ!」
「クレーム「専門のプロがいる会社だから・・そこに依頼したら」
「いや・・・ダメらしい」
「何で?」 「色々やったらしい・・が・・」
「誰かいないかということで・・・・さんを思い出して電話したんだけど・・・」

そこで翌日現場に行ってみました。

外観は窓は格子入りのPVCサッシを使って輸入住宅をイメージした豪華な50坪くらいのオール電化住宅です。
断熱仕様は天井(GW18kg/300mm厚)壁GW18kg/m3で100mm、天井、壁とも防湿シート0.2mmで気密、防湿を施しています。

基礎は基礎の外側にスタイロフォーム50mm(B−3)断熱、土間床工法(土間下は全面スタイロフォーム(B−3)を30mm敷き込んでいます。
気密性能は0.1cm2/m2ですから抜群の気密性能です。
玄関に入ると担当営業マンが説明のため待っていました。

リビングで状況を説明をしてくれました。
(ザーッと見たり、嗅いだりした感じではカビの匂いはしません。)

「カビの匂いと聞いてきたけど匂いしないけど」(蓄膿症の手術の経験があるので匂い嗅ぐのも自信がない自分ですが・・・)

担当営業マン
「床下です。カビ臭くて・・それとカビだけでなく土間全面が水浸しなんです。」
「エッ!」
キッチンの床下収納庫を開けてビックリです。
確かに全面鏡面状態になっています。

「いつ、わかったの?」
「契約までこぎつけたお客さんに・・高気密高断熱だから床下も室内と同じ環境なんですよ!」
と説明をして、この床下収納庫を開けたらカビの匂いが凄かったんです。

その時に床下の土間には今日のような水が(鏡面の状態のこと)そんなになかったのですが、会社のクレーム担当課に来てもらったら、工事中に雨が降った時の雨水が若干残ったの原因だということで、カビを除去し土間の水を吹き取ってみたがが・・・1ヶ月後には前よりひどくなったのです。」
という経過。

●明日も続きます。

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気密住宅床下結露の改善(完)

前ページ「床下結露原因の模索」 の続きです。

梅雨時に基礎の立ち上がりに穴を開けて3箇所の給気口をつけて3箇所の排気のためにパイプファンをつけて・・・3日様子を見ることにしたようです。
忙しさもあって、忘れかけそうな1週間後に工務店の社長ではなく担当の営業マンから夜8時頃携帯に着信です。

「申し訳ありません。すぐ例のクレームの現場にお願いできますか?」
shock明日じゃダメ?」
「すみません今お願いしたのですが・・・」
非常に困っていることが暗い声のトーンでわかりました。

玄関に入ると室内環境は凄いことになっていました。

想像していた以上の現象が起こっています。

数多くの結露をみてきましたが・・・
こんなにひどい状態は初めてでした。

床下どころか1Fの部屋がジメッ〜としていています。
(サウナに入ったムカムカした環境です。)
それよりも驚いたことは2Fの天井が雨漏りのようにシミができて濡れています。
小屋裏に上がって見ると換気のダクト(スパイラル管)が結露しているのです。
ダクトの周囲グルリと汗をかいた状態です。
それがポタッポッタと天井に落ちているのです。

床下だけではなく基礎を外気と同じ環境にしてしまったため全体に広がってしまったのです。
ここでも社長は
「屋根から雨が漏っている」と判断したようでご夫婦が不信に思って、
私の意見を聞くために呼んだようです。

ご夫婦は私に「雨漏りですか?結露ですか?意見を聞かせて下さい。」
「工務店がやっていることは逆な気がして治るどころかますます悪くなっています。」
「解決できますかか?」
私「努力はしますが期間が必要です。」
「どのくらい?」
「2ヶ月は必要と思いますが生活している状況では無理です。」
「何でです?」
「サウナ状態の部屋で眠れないでしょう。」
「・・・・・・・」
「2ヶ月くらいアパートに仮住まいをしてもらわなければならないと思います。」

翌日からアパートに引っ越すことが話し合いで決まり、

結露改善に向けて再び挑戦することになったのです。

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●続きがあります。

ご夫婦は工務店夫社長に担当の現場監督を外して、担当営業マンと私が手直しの現場管理をすることを要望。

理論的には知ったつもりでも、これだけの結露対策は初めてのことであり、正直お断りしたいのが本音です。

工務店からは「費用がかからないように対処して欲しい。」
・・・との施主様おざなりりの金計算ですからうんざりします。

しかし、私は一応その道の自称プロですから・・・解決しなければなりません。
現場監督するにしても職人の手配もしなければならないし、建材の発注もしななければならないので、やはり担当の現場監督を外すことには問題があります。

さて、
工事の経過の記録係りも必要なので担当営業マンお願いして、3人でスタートです。
ご夫婦が仮住まいのアパートに引越しを完了して、すぐ工程に打ち合わせ会です。
angryで・・どうすれば、いいんだ!」と
angry聞いてやるからよ」言わんばかりに・・睨みつけられての会議です。

■原因の特定
この現場での床下の温度は20℃相対湿度90%の露点温度は18℃でした。
この時期の岩手の外気温は室内の気温は20〜22℃前後になっています。
先に基礎断熱土間床工法の室内と床下の温湿度の関係で報告したように室内温度が20℃の場合には3℃前後低くなる傾向にあるので当然露点温度18℃になっていたと考えるのが妥当で床下の一番断熱が弱い箇所(今回は土間の中央)で表面結露が発生したと考えられます。

するとその土間の中央の結露(水滴)の表面温度がさらに降下するので益々結露を助長させることが要因となっている。

※建物内で結露が発生すると、最初の発生点を中心に広がっていく。

その理由とは・・・?

結露すると各材料が湿り、湿り気を帯びた材料は熱伝導率が上昇する。
熱伝導率が大きくなると、熱の伝導が多くなり、室内側の温度が下がってしまう。
そのため露点温度がより低くなって、ますます結露の発生が増大する経過をたどる。

表面結露が発生すると、部屋の空気は結露が発生した所に接しているものだけが含んでいた水蒸気を一部が水に変えてしまったことになり、水蒸気圧が減少する。
そのために、その部位と他の一般空気との間に水蒸気の流れが生じ、結露を生じた面には水蒸気の補給が続くことになる。ちなみに内部結露も同様で、一度内部結露が生じると、結露の発生層の水蒸気圧はその温度における飽和水蒸気圧で止められてしまい、それ以上の水蒸気は水になるから、水蒸気の流れは室内外の水蒸気圧分布と異なり、結露発生層の飽和水蒸気圧との差で流入してくるので、透過水蒸気量が増大する。従って一度結露が発生すると、自然に増大してしまう。

※熱と水蒸気は同じ方向に流れる性質がある。
今回小屋裏で結露が発生した理由は床下の温度上昇ともに水蒸気も一緒、壁の隙間を通って上昇し始める。
小屋裏は床下より温度が高いため、床下より水蒸気を多く含むことができる環境にあるが、床下より高い温度でも露点温度に達してしまうので結露を増大させてしまう結果となっている。

■改善計画
1・基礎の給気口、排気口(パイプファン)は全部撤去する。(貫通穴は塞ぐ)
2・1Fの床、根太、大引は解体する。(後日新設とする)
3・リビングのFFヒーターはそのままとする。(その他の設備機器も同様とするが便器は取り外し)
4・壁は外部、間仕切間はそのまま、巾木は撤去する。(後日新設とする)
5・2Fの天井、クロスは全部解体する。(後日新設とする)
6・開放された小屋裏の妻側にエアコン2台を設置する(仮設置)1Fには1台設置されている。
7・市販されている除湿器できるだけ用意する。

■改善方法(作業)
10日間は窓を閉めて、除湿器とエアコンの除湿で室内の湿気を吐き出す。
その後状況をみて1FのFFヒーターでベイクアウトをする。
(ベイクアウトは本来シックハウス」対策として用いられる。)
噴出し口は土間に向けて25℃前後の温度を5日ほどかけて少しずつ水蒸気を排出させる。
さらに様子をみて30℃前後に温度を上げて5日ほど、さらに水蒸気を排出させる。
急激に温度を上げてしまうと木材が歪曲したり割れたりするので注意が必要。
この時エアコン、除湿器で水分を外部に排出させる。
ポータブルの除湿器は数時間で水が満杯になるので時間を決めて交換しなければならない。

現場監督の意見でこんなことをしないでも換気量が少ないのだから、基礎の給気口は開けて、排気口(パッコン)は閉じて、2Fの窓から送風機で排出したら早く乾燥するのではないか?の意見が出たが・・・何故2ヶ月の期間を予定したかというと、梅雨時にはできるだけ外気空気を室内に入れたくないため、現場監督の方法は梅雨が終わって、外気空気の湿度が低い時には有効である。
この時期にはますます結露を助長させることになる。

■解決の確認
2週間程度のベイクアウトを含め強制除湿で50%の相対湿度を確認したところで、今度は暖房及びエアコンを止めて既存の換気システムを作動させる。
その後この状態で1週間ほど様子をみて、露点温度が16℃前後になることを確認して床、天井を仕上げて完了。

この解決(現場管理をしながら)の報酬はいくらか?20万でしたが・・高いですか?

●あれから1年経過していますが、その問題とされた家は、
本来の高気密高断熱住宅の四季を通じて快適な住環境になっています。
今回の大きな原因は基礎施工の養生期間の少なさでした。

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床下結露原因の模索(昨日の続き)

昨日の続きになります.

●調査報告と改善策をを工務店の社長に提出・・・・・・しかし、
社長は結露ではないと言います。

工務店社長「今まで同じ工法で施工して床下に結露は出たことがない。

結露ではなく基礎の周囲から雨水が滲み込んでいるようだから・・・
基礎周囲に暗渠を作れば解決する。」ということで私の役目はここで終了です。
確かに梅雨時でもあり、社長が現場を見た時は大雨だったのです。
それから現場監督に暗渠工事の指示をしたのです。

私は結露であろうと言った手前心配で現場をちょくちょく見ることにしました。
2日かかって暗渠の完成です。

雨も大雨から小雨になり快晴が4〜5日続き雨水の浸入ももうないだろうと思われる頃現場に行って見ました。

現場に着くとお住まいの夫婦と工務店側3人で「あ〜だこ〜だ」の言い合いがあってもめている雰囲気です。・・・・そうです。

雨水の浸入ではなかったのです。
「それでは何なんだ?」とあれだこれだの大騒ぎになっています。
気密性能がよすぎるからだとか、水道の配管工事にミスがあるのではないかと・・理由を話し合っています。

(気密性がよいから・・は論外にしても
配管状況は前回チエック済みでOKなのです。)

flairすると現場監督は
社長にとんでもないことを提案したのです。

「社長〜基礎に強制的に換気口(パイプファン)をつけて床下の湿気を掃き出したら解決しますよ!」・・と現場監督の言葉です。
(ちなみに彼は1級建築士です。)

「お〜それはいい考えだ。
何で当たり前のことじゃないか・・・それ・・・それでいこう」という会話です。

私は咄嗟に「社長、それはまずいですよ!」と
言うと迷惑そうな顔をされてお前の意見は聞かないという雰囲気でです。

heart04断っておきますが、最初は私が調査して・・どうして続けられなかったかという疑問が出ると思います。
それは調査料金がかかるからなのです。(当然の報酬です。)
クレームであったことを考えて少ない料金にするため現場立会の時間給にしたのですが・・・)

●昨日の投稿お読みになった方は気がついたと思いますが・・・・・
そうです。・・・
この時はムンムンムレムレの梅雨時です。
外気湿度は90%以上なのです。
吐き出すどころか常に結露を起こす外気を入れると言うことですから馬鹿げています。

それでも正しいと信じてやるのですから、sad悲しいことです。
北側に3個のフード付給気口を基礎の立ち上がりにつけて、南側に3個のパイファンをつけたのです。
(バカ、バカ、バカ・・と心の中で言ってました。)

第三種換気装置(スイッチを強:0.6回/h+パイプファン40m3×3=120m3/hをこの梅雨時に入れるのですから外気と同じくなり、
前より更に悪化することが想像されます。
明日も続きます。
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気密住宅の床下結露の実例

この記事は旧ブログで投稿されたものですが
床下の結露についての3人の方から問い合わせがありましたので
再投稿記事となります。
(参考にしていただきたいと思います。)

●在来工法の
気密住宅での床下結露

実例1
在来工法、外断熱工法、気密性能0.2cm2;/m2基礎断熱ベタ基礎(床断熱はなし)基礎換気口なし、第三種換気システム、暖房は1FにFFヒーター(1台)と2Fに暖冷房エアコン(1台)

■経過:着工は12月で完成は3月中旬、引渡しは4月

翌年の6月末にお住まいの奥様からトイレ、流し台付近でカビ臭いということから調査開始。
床下に潜ってみると水廻り付近が特にひどく、北側の廊下付近の土台、根太にカビが発生して居間(南側)には土間コンクリートの低い部分にうっすらと濡れた(1m×1m)部分があった。

温度は20℃で相対湿度は90%を示し、サウナに入っている感じで、露点温度は18℃です。
長期の温湿度計を設置して1週間様子をみることにしました。
1週間後再び訪れて床下を見ると土間床部分のうっすらと濡れている部分が広がっています。
当然居室もジメジメした環境になっています。
(昔の隙間だらけの住宅の梅雨時の室内の環境と同じです。)
換気の風量はきちんと0.5回/hで正常に稼動しています。
2Fの寝室にはエアコンがあってドライでかろうじて生活できる状態です。

■原因の特定(究明)
データーを基に結露によるカビの増殖と考えてたのですが、結露を発生させるだけの水分(水蒸気)が何処からか発生しているのか、なかなか探し出すことは困難でした。
目視だけでなく着工時の天気状況を現場監督から聞き取り調査することにしました。

そこで、
flair意外なことを聞くことができました。

(基礎の天端ならしの時は小雨であったこと、養生期間を1日だけ置いて柱建てをしたこと。尚且つ中間検査を早めるため(工事代金の早期回収のため)屋根を葺くまでを短期で施工したこと。その間幾度か雨が降り、土間にも水が溜まって拭きったとこともことが判明しました。

●ここで推測による
原因なのですが以下のように結論づけをしました。

大きな原因は小雨の中の柱建てで基礎コンクリートの中に水が滲みこんでしまったこと。そのご乾燥期間を十分置かずに気密化工事をしてしまったこと。
気密性能が0.2cm²/m²ですから超高気密となっています。

全部の隙間を合わせても0.44cm×0.44cm角の隙間しかないということになります。
密閉された状態でクロスを貼る時には乾燥させるためにジェツトヒーターを使用したこと。
(灯油を燃やした分だけ水を撒き散らしたと同じになります。)

引渡しは4月ですから・・・換気の正常稼動はここから始まっています。
また4月ですので暖房は未使用で生活のスタートです。
その年の冬には当然のように暖房開始です。

施工期間中に基礎の土間、柱、石膏ボード等の建材に滲み込んでいた水分が暖房したことによって一気に室内に放出されたのです。
その場合は先ず最初に結露として現われる箇所は床下なのです。
(理由は非暖房室の役目を果たしているからです。)

もちろん暖房する前の期間も床下は少しずつ結露が出始めていたことが想像されます。
春、夏、秋においては換気システムだけでなく、窓を開けたり、閉めたりの生活をします。
換気回数は0.5回/hから1〜2回/hの環境になります。
住んでいる方は気がつきません。

しかし床下は2×4工法と比較して床下と壁の中は通風するにしても空気を移動させるには微々たるものです。

●調査報告と改善策をを工務店の社長に提出・・・・・・
しかし、angry社長は結露ではないと言います。

そのやりとりの会話と解決までの話は明日に続きます。

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換気不足が原因の結露

換気不足が原因の結露について考えてみます。

換気不足によって
結露発生する場合は相当気密性が高い場合に起こります。

気密性能が2.0cm2/m2以上の気密性能であればまだ隙間がけっこうあって、空気漏れによる自然換気が、特に寒い時や風が強い時に多くなりますので換気不足による結露は考えにくいのです。
R-2000住宅クラスの気密性能の住宅の場合は換気不足による結露発生の可能性があります。

換気すると結露が収まるのは、
湿気の多い室内の空気と乾燥した冬の空気を入れ換えることで、室内の空気の相対湿度が下がるからですが・・・・

それでは・・
結露を防ぐにはどの位の換気量が必要でしょうか

換気回数にして0.3回/h、換気量にして100立方メートルもあれば十分なのです。
結露を防ぐための換気量はさほど多くないのです。
換気が義務化になった現在の0.5回/h以上必要だとなっているのは室内の有害物質などを排出するためなのです。

そうすると、

結露する家とは
換気回数0.3回/hが行われていないことになります。

これにはいくつかの理由があります。
一つは換気システムがついていても必要換気量だけ換気されていないことです。
機械本体や設計施工に問題があるケースもありますが、居住者が勝手に換気量を変えたり、電気代節約といって換気を止めているケースがあります。
換気は24時間年中無休で運転させるものです。

換気本体や設計施工に問題がありそうなケースは換気風量を測定してみると結果はすぐ出るものです。
(私の最近13棟の換気風量調査の結果では平均0.25回/hしか換気されていないのです。
これでは結露が発生するのは当然です。)

その他全体換気量が十分であっても1Fと2Fの換気のバランスが悪く結露が発生した例もあります。
人間も呼吸や発汗で湿気を輩出していますから、夫婦の寝室などは、寝ている間は結露しやすい環境にあるといえます。

●換気計画する場合のメーカー選定は
カタログの能力で選ぶのではなく、換気風量実測測定をし換気量を保証するメーカーを選んでほしいものです。

残念なことに
選定には価格の安さだけに目を奪われている例がほとんどです。

その結果が・・・・・・・?

洗濯物が濡れる秘密!

rain雨が降ってもいないのに
夕方になると、何故か湿っぽく感じられるのは何故か?
考えたことがあります?

そのためには
湿度に関連する水蒸気について考えてみる必要があります。

空気中に含まれる水蒸気について、最も間違いやすいのは、水蒸気の量が多いと湿った感じになると考えてしまいます。
このことは露点温度が大きく関係するため水蒸気量が大きくても必ず湿った感じになるとは限らないのです。

湿った感じ、乾いた感じは

飽和水蒸気量が近ければ近いほど湿った感じとなり、それより離れると乾いた感じになるのです。

例えば・・・・
10g/m3の水蒸気があった場合、温度が12℃の時には58%と乾いた空気となりますが、これが30℃に温度が上昇すると33%と非常に乾いた空気ということになります。

そこで相対湿度絶対湿度とをよく区別しなければばらないのですが、同じ相対湿度の場合は、空気温度が高いほど結露の対しては危険で、
同じ絶対湿度の場合は空気温度が高いほど結露に対して安全なのです。

■洗濯物が雨が降らないのに何故湿る?

夕方になると洗濯物が乾かないで、反対に湿ってくるのは夜露ではなく
(水蒸気の量が増えるのではなく)、水蒸気量は変わらなくても、
温度が下がったため相対湿度が上昇したため湿った感じになるのです。

また、外気温が0℃で相対湿度が90%で室内温度が20℃・50%の場合は水蒸気は室内から外に向って流れます。
これは室内は8.64g/m3
の水蒸気に対して外気は4.4/gm3しかないため均衡を保つために外に流れる性質があるためなのです。

冬には雨が降っても雪の時でも常に室内より外部の方が絶対湿度が低いため必然的に外部に向って水蒸気流れることになります。
相対湿度はある温度の空気の飽和水蒸気量に対して、何パーセントの水蒸気を含むかを示すものであって、相対湿度は水蒸気の量を示すのではなく、cloud湿り気の度合いを示すものです。

これに対して水蒸気の量を表すのがrain絶対湿度ということになるのです。
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欠陥住宅!の原因はお住まいの貴方です。

朝早く「設計事務所さんの紹介ですが」・・・
というAさんからの電話があり「欠陥住宅と思うのですが見てもらえますか?」という依頼の電話です。

詳しく状況を伺うと
「高気密高断熱住宅なのに窓が結露だらけでひどいんです」という内容です。
施工業者と建てて何年目かを確認して調査道具を用意して向いました。

冬になるとマンションの結露の相談はあるのですが今の時期はは最近珍しいことなのです。
玄関に入るなり私のメガネが雲ってしまいました。

肌に触る感覚は湿っぽくファンヒータでお湯を沸かし時のあの湿っぽい感じです。
・・・・・家の中の湿度が非常に高いのです。

温度はどうなっている?・・・22℃・・・OK
各部屋は・・・・OK
換気はどうなっている?・・・モーターは・・う〜ん動いているな!・・OK

うん!何だ?

少し匂いがします。
(生活臭というかよくわかりませんがそんな匂いです。)

臭気判定士の石川さんだと一発で判断できるのでしょうが
私には専門分野外です。

(換気が悪いな!)
ユニットバスの中を覗くと床面が乾燥していない・・で濡れた状態です。
(ダクト式換気装置の場合は24時間排気されているので、翌日は奇麗に乾燥しているのです。)

換気の本体のモーター音も聞こえて問題ないように感じられます。

一応全部排気口をチェック、チェックと思いながら車に戻り、
換気風量測定器を取りに行こうと・・ふと・・
台所上の排気口を見るとびっくりです。

なんだ・・・これか!原因はhappy01・・・

そうです。・・・
排気口の見事な詰まりです。

ユニットバスを除いて全部の排気口が埃で目詰まりなのです。
テッシュペーパーを排気口に当てても吸わないためヒラヒラと下に落ちてしまいます。

築5年間一度も掃除をしていないとの事
これでは吸わないのは当たり前です。

それからAさんに換気装置の役割と掃除の方法を説明をして、換気風量測定器で風量調整をしてご苦労様でした。(自分自身に)
●欠陥住宅かと思われることは
施工業者だけでなく
お住まいの貴方にも原因がある場合があるので気をつけましょう。

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やっぱり!気密住宅より昔の住宅の方がいい!?

前回は
小屋裏で結露が発生する原因を突き止めました。


この写真の

丸印の部分は有孔ボードの代わりに使う軒天ガラリ(参考です。)です。
軒天の周囲にグルリと設置します。
こうすることで有孔ボードよりはるかに通気性が良いのです。

しかし

この現場ではこれだけでは解決しません。
これにプラスして棟換気を設置します。

棟及び垂木の両サイドを中心にして結露が発生し、
その結露水がさらにその表面温度を降下させて
「結露は結露を呼ぶ!」現象を起こさせていました。

小屋裏の湿気は
さらに軒天の中まで悪さをし始めます。

写真のように

一般的に軒天が施工される方法としては小屋裏の通風を考えて有孔ボードと無孔ボードを交互に貼る貼る施行がされています。

有孔ボードは穴が開いている割合にしては無いよりは増しといった通気性しかないため様々な不具合が生じます。
屋根と軒天の(断面で見た場合)三角形の部分も垂木が通っているため、その垂木の両サイドで小屋裏の同じ現象が起こります。

特に
小屋裏の場合は天井にセルローズファイバーがあるため、主に天井の垂木に結露が起こるのに対して、軒天の場合は薄い断熱性の低いボードのため外気の温度にすぐ反応します。

そのため
軒天のボードを結露水で濡らし始める仕組みになってしまいます。
さらにその結露水が外壁の通気層を流れ落ち、氷点下の温度の時には凍り、暖かい日中などは融ける、また凍る繰り返しをして外壁にも悪影響を与える仕組みにもなってしまったったのだと推測されます。

それが
外壁のモロモロの柔らかさと、塗装の剥がれに繋がっています。

<●さらに
通気層の中でカビが発生して・・・その匂いを入れないため
吸気口(パッコン)を閉じてしまう。

●そのため
新鮮な空気は入らず、
天井裏で換気ダクトの外れで建物内で湿気は排出されることなく、貯めてしまう現象

・・・これが今回の仕組みであることが推測できたと思っています。

この写真
丸印の部分は有孔ボードの代わりに使う軒天ガラリです。
軒天周囲にグルリと設置します。
こうすることで有孔ボードよりはるかに通気性が良いのです。

しかしこの現場ではこれだけでは解決しません。
これにプラスして棟換気を設置します。
しかし、またこの施行方法にする前に10日くらいは軒天は貼らずにオープンにしてできるだけ小屋裏の湿気を排出させるようにします。

もし
これが不可能であれば小屋裏の棟の付近に中間ダクトファンを一時的に2台くらいつけて強制的に棟から排出させます。

●外壁については既存の外壁を撤去して、カビ処理を行い、新たに外壁を設置する必要がります。この段階で平行して局所換気は止めて、現在まで設置されていた第三種換気装置を復活させます。

●雨漏りだとリフォーム会社では言いますが

この結露改善方法を行っても小屋裏の屋根面が濡れるようであれば、雨漏りの対策を考えても遅くはない。
さらにコストの面から考えるとこの方法(順序)が良いのではないかと考えています。
また
建て主様にも気密住宅と昔の住宅の違いをよく説明する必要があります。

写真のように

洗濯物を干すベランダがあるにもかかわらず昔スタイルで室内(ここでは吹きぬけの階段室)に干すのが日課なのそうで、できるだけ止めてもらわなければなりません。

今回の悲劇は建てる側の無知な施行方法と換気ダクトが外れたことと、無知なリフォーム会社によってさらに悪化させる施行にされてしまっていることと、建て主様の気密住宅に対する認識が薄かったことが重なり合って起きたクレーム?でした。

「気密住宅より昔の住宅の方がいい」・・・・筈がありません。

健康で快適で省エネになる住宅は気密住宅です。

(私だけでしょうか?)

20数年の実績と経験の結果そう思います。

※で!!・・・結論はどうなったか?・・・って

残念ながら
リフォーム会社の施工方法でどんどん進み、(大金を払い)
屋根も葺き替えし、外壁も再塗装をし、外観が奇麗になったものの
住環境は以前と同じなのです。

だから

 「気密住宅より昔の住宅の方がいい」 
・・と建て主様の声です。

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雨漏り?の第2の原因が・・・わかった!

雨漏り?(結露)の発生原因は
換気のダクトが外れているためでしたが・・

その室内から排出された空気と水蒸気は
小屋裏で充満し屋根の垂木、野地合板に表面結露として現われ、
セルローズファイバーの上に
雨漏りのようにポタポタ滴り落ちていたと考えられます。

一般的に天井断熱の場合の小屋裏は外気に近い温湿度と考えます。
そのため妻側に換気ガラリを設けて通風させるか、あるい小屋裏空気を外部に放出させるたがめ棟換気を設ける方法がとられます。

しかしこの現場では
屋根は寄せ棟ですから妻換気はつけることができません。
そうすると棟換気があれば例え小屋裏に室内の温湿度が入り込んでも写真のような現象は起こり得ないのです。

が・・・現実に起こっています。

そこで
外部に出て屋根の棟をチェックすると
[アリャー!?」flair
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・棟換気が見当たりません。

ここで第2の原因が掴むことができました。

その結果が写真1です。
矢印(→)垂木の両サイドの部分が最もひどく濡れています。

この理由は次のように考えられると思います。
屋根を葺く場合は垂木を野地合板の下地とするため、
その部分が野地合板のジョイントとなります。

そして
その上にアスファルトルーフィングを敷きこみ、屋根トタンを葺きます。
しかしそのジョイントは多少なりとも隙間が生じます。
(この部分は一般的にはテープ処理はしないものです。)

そのためその部分は断熱性能が少し劣る理屈です。
想像の域ですが20℃前後の温度で相対湿度が80%くらいの温湿度は夜に温度が降下したとき隙間のアスファルトルーフィングの内側に結露が発生し、結露水として隙間に溜まり、滲み出た状態と思われるのです。

※ある地点で結露が発生すると、最初の発生点を中心に広がっていきます。

その理由とは・・・?

結露すると各材料が湿り、湿り気を帯びた材料は熱伝導率が上昇することになります。
熱伝導率が大きくなると、熱の伝導が多くなり、室内側の温度が下がってしまうことになるのです。
そのため露点温度がより低くなって、ますます結露の発生が増大する経過をたどってしまうのです。

また、表面結露が発生すると、小屋裏の空気は結露が発生した所に接しているものだけが含んでいた水蒸気を一部が水に変えてしまったことになり、水蒸気圧が減少してしまう。
そのため、その部位と他の一般空気との間に水蒸気の流れが生じ、結露を生じた面には水蒸気の補給が続くことになるのです。

ちなみに

内部結露も同様で、一度内部結露が生じると、結露の発生層の水蒸気圧はその温度における飽和水蒸気圧で止められてしまい、それ以上の水蒸気は水になってしまうので、水蒸気の流れは室内外の水蒸気圧分布と異なり、結露発生層の飽和水蒸気圧との差で流入してくるので、透過水蒸気量が増大する。
従って一度結露が発生すると、自然に増大してしまう現象が起こるのです。

●小屋裏の雨漏り(結露)?は
このような理屈で発生したのではないかと推測されます。

しかし

ここで残念なのは気密断熱工事ではきちんと施工されているのに
小屋裏を換気をする方法がとられていないことです。

●この現場は次回にまだ続きます。

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やっぱり雨漏りではなく結露だった!

昨日の続きで原因を探ります。

先ず残念なのは原因を突き止めずに
「だから・・気密住宅はダメ」ということで
リフォーム会社の言い成りにリフォーム工事をしてしまっているということです。

事の発端は軒天と外壁の塗装の塗り替えをして1年で軒天にシミが出て、外壁の塗装も剥がれ始めたたことと、部屋中が給気口(外部から空気を取り入れるところ)からカビ臭さが強くて閉めきってしまった。
困っていた・・・ところにリフォーム会社の営業です。

塗装の塗り替えをした後に・・床下の湿気が問題だと法外な50万円の床下換気扇をつけて
・・それでも直らないため・・
今度は室内の換気扇(第三種換気装置)がダメだから局所換気扇に交換した方がいいということでの・・・工事のようでした。

次は・・雨漏り?と決めつけていますから
屋根のトタンの貼り替えと続くような感じがします。

写真の①第三種換気システムの吸気(排気)口で
②は新たに設置された(工事中の)局所換気装置です。

施工中の現場を見ましたが気密住宅仕様ですから気密シート0.2mmが天井にきちんと施工されています。
そこに局所換気をつけるための穴を気密補修処理を行わずに無造作に開けています。
(これでは今度は気密欠損による結露が発生する心配も出てきます。)

さて外部に回って建物の不具合を調べます。
外壁も分的にもろくなっていて割れも生じています。
軒天も全体にシミだらけです。
玄関ドアーも・・少し歪みが生じています。


そこで,2箇所の局所換気工事が終了していましたが第三種換気装置の吸気口を簡易にテッシュペーパーで吸う力を調べて見ました。
(十分な量が排気されています。)
(換気風量があって・・おかしいな〜・・)

もう一度小屋裏に戻って換気の本体部分と配管状態をチェックです。
セルローズファイバーが200mm程度吹き込まれているので配管状況を調べるのには難儀します。
(なにせ,セルローズファイバーの中に潜ってしまっているのですから・・)

頭に手拭をほっかぶりして換気ダクトを一本一本接続状態をチェックするのです。

何故そんなことをするのかというと・・吸気口の吸気量はOKで汚れ状態から見て確実に排気されているのに相対湿度が高すぎるのはおかしいからです。
(床下の湿気も考えましたが気密性の高い住宅ですから別な原因によるものだと推測されるからです。)

「エッ!」「アッ!」

という表現しかないのですが根本的な原因が見つかったのです。

それは・・なんと
換気本体から集中して排気されるダクトが
ベンチキャップから外れているのです。

セルローズファイバーの中に潜っていますから
目視では見つかる筈はありません。

左の太いダクトが排気で引っぱったら手元までスルスルと来てしまいました。
右側の細いダクトはリフォーム会社の職人さんが局所にするため配管した状態。
職人さんも一緒でしたからそのことを話すと
「どうせ局所換気にするのだから、
その換気装置は止めてしまうからいいべ!」

という返事です。

色々「あーだこーだ」と話し合ったのですが、
上司から指示されたことだけやって帰るといった雰囲気なのです。
バカたれ・・・と心の中で思ってしまいました。)

happy01とにかく・・第一の原因はわかりました。

それで室内の汚れた空気とお風呂、トイレから発生する水蒸気は天井裏で排出、軒天とセルローズファイバーの中で吐き出して徐々に湿気を帯びさせて天井裏で悪さをしていたのです。

小屋裏の相対湿度が高い理由はわかったが
それが・・どうして室内の湿度を高くするのか?????

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「エッ!気密住宅が欠陥住宅?]

自信を持って建てた気密住宅がお客様からクレームがあり
angry気密住宅ではなく昔の住宅の方が良かった!」
・・・と言われたらどうしますか?

そんな事件(クレーム)のレポートです。

写真1:は小屋裏(屋根面)で結露とカビがびっしり

この住宅は2×4工法で
床はプラスチック系断熱材、天井はセルローズファイバーの吹込み壁はプラスチック系の断熱材の外張りの複合工法になっています。

気密性能は0.5cm²/m²で断熱性能も当時の新省エネ基準をクリアする住宅です。
暖房は蓄熱暖房機とFFヒータの併用、換気は第三種換気装置です。

販売に携わった工務店の友人から

despair一生のお願い!」

「クレームだけど、ちょと行って診てくれないか」・・・・の

電話で現場調査することになりました。
(電話での説明によると
雨漏りが原因でカビだらけの欠陥住宅だというのです。)

現場に着くと・・
リォーム会社?の職人さんがなにやら工事をしています。

建て主さんにお話を伺うと
「雨漏りがひどく欠陥住宅だ・・・その工事をしている。」
とのお話です。

その小屋裏の状況が上の写真1です。
小屋裏に上がって職人さんに訊いてみました。

「何の工事をしているんですか?」

職人さんは「雨漏りだ!」・・と言います。
(成る程雨漏りのように見えますが・・ハテ?)

私しは天井ではこんな凄い光景を見るのはは久しぶりです。
ある意味ではやりがいのある仕事です。
(難しいものに対してはチャレンジ精神が旺盛になるから不思議です。)

実は
この建物を建てた工務店は岩手県では高気密高断熱住宅の先駆者であって人気のある工務店だったのですがで倒産してしまい、
やむを得ずリフォーム会社に雨漏りの修理を依頼した経過のようでした。

さて
天井グルリと見回して写真を撮って、
室内、床下、外部を見て・・本当に雨漏りかを考えます。

雨漏りにしては屋根全体が?・・・・・おかしい?

●続きます。

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