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昆寛

昆 寛(コン・ヒロシ)
高性能住宅の熱環境分野に携わって27年、省エネ住宅の工法を開発研究、普及に努めています。
住環境アルテ(代表)、NPO法人環境住宅正会員、住宅エネルギーアセッサー、住宅換気アセッサー、気密測定士として住宅新築、リフォームの熱環境の設計・施工、住環境のトラブルを解決するアドバイザー、特に断熱・気密・結露は得意分野です。
主に東北地方をエリアとしていますが時には全国何処にでもお邪魔します。
その他
別館ブログ/HP
自然に魅せられるブログ
youtube希林舘自然クラブJr
youtube希林舘自然クラブ
希林舘自然クラブ
(天然山菜、きのこ直販)
の代表。


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通気層には4つの機能がある!?(完)

前回までは四つの通気層の役割のうち
一つ目には防水機能、
二つ目のは防風機能と換気機能があることを説明いたしました。

三つ目は最も大きな大きな役割、・・それは排熱機能があることです。
高性能住宅は断熱・気密が高い性能がある分、冬は快適な室内環境も夏に室内に取り込まれた熱は排熱されずオーバーヒートを起こしてしまうことがあります。
外壁材は夏の強烈な陽射しによって外壁を熱し、熱は伝導によって外壁を通じて内壁まで伝えるため内壁の表面温度が室温より高くなってしまい不快な体感温度を体験することになります。

そこに外壁材と内壁材[断熱材)の間に通気層があると、いったん熱の伝導を遮ることになり、熱せられた外壁材の熱は通気層を通り上部に排出されます。

外壁材の中には断熱サイディングのように外壁材の裏側にウレタン材があるものは強烈な陽射しがあっても通気層内の温度を和らげる効果があります。
このように通気層は室内の表面温度を高くしてしまうことを防ぐ頼もしい機能もあるのです。
下図は屋根断面ですが
外壁であってもこうすることで排熱機能を十分に発揮させることができる


最後の四つめの機能は
最も重要な項目で透湿機能を果たす役割を持つ防水透湿シート(タイベック)の存在。
タイベックは水は通さずに水蒸気は通す機能があることは周知の通り、これは目には見えないが水の分子よりも小さく、水蒸気よりはるかに大きい穴が開いているためで、この穴を通して水蒸気が排出される機能がある。

もともと通気層は壁の中に流れ込んできた水蒸気を早く排出させようと考え出された工法であって壁内結露との戦いの中で生み出された。

通気層なしで施工されるケースがまだまだ多くありますが、暑さ対策にも必要であるが壁内結露防止には是非標準に採用してもらいたい工法です。

写真は通気層なしで外壁がモルタル仕上げとなっている住宅のの内部結露発生の状態。



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通気層には4つの機能がある!?(2)

昨日は通気層の役割は4つあって、その一つに防水機能があることを説明いたしました。
昨日の記事→http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/472

今日は二つ目の通気層の役割の防風機能と換気についてです。
断熱材は動かない空気の層のお陰で熱を逃がさないようにしています。
壁に当たった風は壁隙間から内部に侵入して断熱材に閉じ込められている空気と入れ替わってしまい、断熱の効果を激減させてしまいます。

熱はこのように弱い隙間から逃げてしまうので、せっかく貯め込んだ暖玲房のエネルギーを排出させてしまいます。
そこに通気層があると、風の圧力を半分以下にすることができるといわれます。

さらにタイベックの施工が丁寧に防水テープで処理されている現場では機能が100%発揮されるので風の影響はなくすることができ、断熱材に含まれた熱を逃すことありません。

風に影響されるのは断熱材だけではなく、室内の換気にも大きな影響を与えることがわかっています。
計画換気が義務化されたことで全住宅に換気のための給気口が外壁を貫通して取り付けられています。

雨風防止のためのフードとかガラリがついていますが強風の時には給気口から計画以上の風が室内に入り込んで換気の計画がアンバランスになってしまいます。
そこで北国では通気層を利用してた給気する方法を取っているため、外壁には穴が開きません。
参考記事→http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/265

そのため、通気層は二重の壁で構成されていることになります。
雨水は通気層を通って下へ落ちることになり、タイベックで防水層を作っておけば、万一、雨水が入ったとしても壁の断熱材の中に侵入することはないのです。



※但し、外張り工法の板状の断熱材で表面が水を弾く材料でコーティングされちるとかアルミ箔が蒸着されている物はタイベックは必要ありません。

明日も続きます!


自分の目で見て確かめられる!?

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通気層には4つの機能がある!?(1)

通気層の役割は4つありますがその一つに防水機能があります。
これまでの壁構造は、外壁にいくつもの多くの機能を持たせていました。
このため、外からの水に対しての防御は徹底的にコーキング等でシールするしか防水に対して効果は望めませんでした。
木造住宅の損傷が大きくなる理由には通気層がない壁構造には内部結露等の大きな問題があることがわかってきました。

外壁材そのものに過度の防水性を持たせると、シールが切れた時には、ポンピング現象と言って、風の圧力で水が壁の奥まで侵入してしまいます。


外壁の性能は気密性能よりも高い水密性能が要求されます。

通気層工法には大まかに外壁に雨避け、風避けの役割を持たせて外壁の役割を分離させることで、雨漏りのほとんどをなくすることが可能となりました。

万一外壁に雨が入ったとしても、通気層で減圧されるために、通気層を通じて下に落下するので壁の中まで雨が侵入することはなくなります。

●勿論、断熱・気密層の施工に欠陥があれば通気層があっても、そこから雨水が侵入することがありますので気密処理は丁寧に行わなければなりません。
内断熱(充填断熱)工法であればタイベックシートの施工には必ず防水テープで防水処理が必要です。

意外と多くの現場ではタッカー止めだけになっているようです。

左の上真は外壁張られたタイベックシート防水のために一応下部から上部に向かって施工されているもののジョイント部には防水テープがなし。
下の写真は土台廻りのタイベックシートの納め方・・悪い例!!



正しいタイベックの施工は写真のようにジョイントには気密・防水テープが必要です。

明日は通気層には4つの機能がある!?の(2)です。












自分の目で見て確かめられる!?

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何故?高性能住宅にこだわるのか?(2)

前回(何故?高性能住宅にこだわるのか? )の続きです。
●家の健康のためにも温度差をなくする。
温度差のある家で問題にある現象がもう一つあります。
それは・・・・結露です。
冬は多くの家庭が結露に悩まされます。空気は温度によって含有できる水蒸気量が決まっています。

水蒸気がその限度以上、あるいは同じ湿度で温度が低くなった時、温度と湿度のバランスが崩れて結露が発生するのです。

●写真は低気密住宅とファンヒーター使用における断熱材に起きた内部結露の状況
家の中で一番温度差を起こすところが窓というのもうなづけます。

しかし
結露は窓だけに発生するわけではありません。
布団がジメジメして重かったり、使っていない部屋がカビ臭かったり、使っている部屋は暖房によって湿気が多くてもそれを暖かい空気が受け止められるのです。

また、風通しを良くすれば風によっていくらか乾かすことができて多少は抑えることができますが根本的な解決ではありません。

温度差がなくならないかぎりは、いくら窓を拭いても、除湿器を回してもいたちのおいかけっこです。
結露は臭いや埃なども吸着させ、だんだん薄汚れて、家への愛着も薄れてきます。

結露で一番困ることは結露の水分でカビが繁殖しそれを餌にダニが増えること。アレルギーの2大要因に家を乗っ取られては大変です。
家に使われている木材も住む人も大きな温度差がなければ、体に負担がかかりません。

そこで全室暖房の登場です。
冬はとにかくすべての部屋が同じ温度になるように家中を暖めてやる。
夏は逆に涼しくしてやれば温度差がなく、結露も起こらず快適に暮らすことができます。
自分の家も歴史的建築物と同様に100年先まで現存させることは夢でありません。
それは高性能住宅だからこそできる業なのです。

●写真は全室好みの温度に設定できる温水パネルHRヒーターの自動温度調節器

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何故?高性能住宅にこだわるのか?

高性能住宅?硬い呼び名のため、あたかもぎっしりと仕掛けのある機仕掛けのように受け取られがちです。


しかし
実際はとてもシンプルな家だということをご存知でしょうか?
全室暖房を低コストで抑えられるよう、断熱や気密を丁寧に施工し、新鮮な空気を得るために換気を確保してやるだけなのです。

全室暖房は、なにも貧欲な環境に対する欲望のためだけの設備ではありません。
暖房という言葉から自分の家にあるストーブを連想するために、とても暑すぎる環境と誤解されることもあります。
暖かさには2つのタイプがあります。
空間の中で部分的に暖かいところがあるのと、空間の中に寒いところがないという2つです。

前者は一般な暖房方式で、人間が直接暖房器の側で暖を採る採暖と呼ばれているものです。
後者は・・房・・すなわち部屋全体を暖めるという考えです。
そのため全室暖房の暖房器は寒いところをなくしようとするもので、暖房器の廻りだけ暑くなるということはありません。

アナタの家も高性能に?!
●温度差をなくすることが健康
恒温動物である人間は、どんな環境においても、一定の体温を維持するように常に体温調節を行っています。
機能が低下して対応しきれない場合は温度差により脳卒中に悩まされます。
東北は地域柄長年脳卒中に悩まされてきた経緯があります。
塩分の取りすぎや疲労など複数の要因が重なった結果ですが、東北が長年上位を占めていた原因は採暖の家にあったといわれます。

東北の住まいはコタツとストーブのある居間がほとんどです。
しかも室内の壁や天井は外気温に影響を受けて冷えるため、室温が高くないと暖かさを感じられません。
室温が20℃でも壁面は20℃以下の効果しか出ません。
コタツに入っていれば足元は30℃ですが頭部は10℃。
立ち上がれば足元が10℃くらいで頭部は25℃といったアンバランスな環境ができてしまいます。
そこからトイレに行けば5℃、風呂も3〜5℃
20℃の温度差に対応しようと体に負担がかかってしまいます。

お年寄りでなくても同じ室内で上下の温度差があるのは体の負担になります。
(この環境は私の20年前に建てられた実家です。壁の断熱材はGW16kg/m3を100mm厚に入れて、天井はGW100mm+セルローズファイバー200mmなのですが気密は測定不可の低気密住宅・・・・サッシは当時としては珍しく枠はアルミであったが硝子はペア硝子、当時としては吟味したつもりで建てられた在来軸組工法です。)

なのに・・・とても寒い家なのです。

足は寒くて頭が厚いとなれば体温調節も複雑になってしまいます。
温度差はけっして有益ではありません。

明日に続きます!

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冬に見る断熱、気密性能のものさし!

「ツララ」は冬の風物として愛着のあるものです。

昔は田舎の茅葺の家などの軒先は1mものツララが垂れ下がり
棒でたたいて落としたり、チャンバラの真似をしたり、
ツララ」をキャンデーのように手に取って
舐めたり子供の遊び道具にもなっていたものですが

今では茅葺の家はなつかしい風景となって
あまり見かけることがなくなりました。

それでも寒い地方では冬になると「ツララ」を見ることができます。

この「ツララ」で
住宅の性能が
わかる・・・といったら「」だと思います。

住宅性能には構造の安定性能(最近社会問題となっている耐震等級)、火災時の安全性能、劣化対策の性能、維持管理の配慮の等級、温熱環境の性能、空気環境の性能、光、視環境の性能、音環境の性能、高齢者への配慮の9項目の性能があります。

最近の住宅は
車の性能と同様に各項目で性能レベルを明示できるようになりました。

私の専門分野の温熱環境では
例えば車で言えば「この車は2.000ccのエンジンで1L当たり10kmの燃費性能があります。」といったように「この家は暖冷房費が年間○○円のランニングコストです。」とか「貴方の家はCO2を○%削減に貢献します。」といった今まででは考えられない数値で性能を表示できるようになってきています。

ツララ」はこの中の温熱環境の部分で数値ではありませんが目視で簡単に性能の良し悪しが判断できるものさしでもあるのです。

それは何故かというと

「ツララ」ができる原因には
暖房等で暖められた室内の(空気)熱が室外に流出されて、
屋根の軒先の雪を融かし、
外気温度が氷点下になると融けた雫が「ツララ」という現象を起こしています。

こんな理由で
「ツララ」ができる家は
「ツララ」がある付近に室内の熱が流出する
何らかの要因があるということになる訳です。

その原因には

隙間があるとか、
隙間がなくても断熱性能が低いといった場合に顕著に現われます。



写真1:軒先に発生した「ツララ」
隙間が多い住宅の場合は1Fの隙間から外気が浸入し室内で暖められた熱は軽くなるため2Fに上昇し2Fの隙間から室外に流出します。
また窓の部分は断熱性能が低いため室内の熱の流出があるため、この付近にも「ツララ」が発生しやすいのです。



写真2:住宅性能が簡単にわかる例
一方右の住宅は断熱りフォームして隙間が少ないため屋根の雪が融けないで積もったままの状態になります。



●日本ではCO2削減のため欧米並みに住宅の高性能化が進んでいますが
近い将来住宅での「ツララ」の風物詩も完全になくなることだと思います。

ツララ
見ることができないのは淋しい気がしますが
地球温暖化防止に貢献している証になるのです。

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高性能住宅の秘密(床下の環境)

ここ数日は床下のクレーム(結露)についての投稿でしたが
本来、高気密、高断熱住宅の床下の環境は
クレームとなるような結露とは無縁な環境になるのが普通なのです。

すべて、未熟な施工、現場管理によるものが多く、○○工法だからいいとか、悪いとかの問題ではないのです。
その意味から言えば、
施工がしっかりしている施工会社を選ぶことができれば
結露のない高性能住宅を手に入れることできるのです。

●以下は
真冬の我が家の室内と床下の環境を測定してみました。

写真1
床面の表面温度が21℃を示しています。
全室パネルヒータ設置の恩恵ですがこの床下(床の裏面)には断熱材が一切入っていません。

実は基礎断熱ベタ基礎工法のためなのですが床面に断熱材を入れない代わりに基礎の立ち上がりに断熱材を外部側から貼りつけて、ベタ基礎の下のも断熱材を敷き込んでいます。

室内空間を床面からではなくベタ基礎のコンクリートの上から室内と考えているためです。
昔の家は床で断熱して基礎の立ち上がりに換気口を設けて、防湿シートもなしで土の状態が一般的な工法でした。
(注)最近は床断熱であっても床下の換気を促進するために基礎パッキン工法があります。

最近は換気口を設けるにしても必ず防湿シートを敷きこんで土なり砂なりコンクリートだったり様々です。
しかし基礎の換気口は一般に換気が悪く、地面の湿気でカビの生えやすい空間です。
床下収納庫の蓋を開けると床下の湿ったカビ臭い匂いがすることがあります。
それを改善したのが基礎断熱ベタ基礎、あるいは土間床工法なのです。


真2
その床下のコンクリートの表面温度ですが19℃を示しています。
(床下には暖房器は一切ありません。)
冬期はおよそ1〜2℃前後低くなっています。
床面の必要なあちこちに写真のように床下にガラリを設けています。

室内空間と考えていますので床上で暖められた空気を床下まで送りたいからです。
もちろん床の温度21℃の輻射熱がコンクリートまで伝わっているのですが在来木軸構法外断熱工法で建てられているため根太と土台に隙間があるため壁の中も暖かい空気が移動していることになります。
その恩恵がコンクリート面19℃の表面温度、室内の表面温度が21℃になっているのです。

写真3
基礎断熱ベタ基礎工法なのに換気口を設けています。10年くらい前までは高気密高断熱で建てた住宅には一切換気口を設けることはしませんでした。

1年を通して温熱環境の調査をして現在は竣工時の基礎のコンクリートの水分を早期に吐き出させることと、夏に欲しいパッシブ的な涼しさを取り入れたいために採用しているのです。

この換気口は断熱気密型換気口で冬と梅雨時には閉めてそれ以外は開放するというものです。
電動型の換気口もありますが気密と断熱がしっかりした商品を選ぶことが大事です。
実際に採用してみて年に数回の開け閉めでいいですので低コストの手動型で十分です。

●床面と床下の温度の差がそう大きくないのは気密性の高い住宅だからこそできる技です。

その他基礎の換気口〜床のガラリ〜屋根面にトップライト及びハイサイドライトを設けて建物全体の空気循環を考えたた構造にしています。
これについては次回に報告いたします。

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高性能住宅の基本とは?

欧米では100年住宅も珍しくないのに、
短命な住宅が多いのも日本の特色です。

長い年月を経て育った木が、僅か20〜30年で寿命を迎える住宅のために伐採されている現実も無視できません。夏の暑さや、冬の寒さのために、大量のエネルギーが消費される住宅もエコロジーとはほど遠い存在といえます。

新しい工法がたくさんある一方で、「「高断熱、高気密」「高性能住宅」「オール電化住宅」「ゼロエネルギー住宅」の言葉だけが先走りして、未熟な技術が無秩序に建てられるケースが目立ちます。

flair特に「坪何ぼ?」で建てられた住宅です。

その結果、結露や酸欠、汚染物質や有毒ガス、カビ、ダニによる人体の悪影響といった、およそ快適で健康的な住環境に逆行するような現象も数多く起きています。


(特に5〜10年前に高断熱、高気密として建てられた住宅では、不快で省エネになっていない住宅が数多くあって、この頃クレームとして様々な現象を起こしています。)

これらは「断熱、気密、換気、全室暖房」の4つのバランスがとられていないことに原因があります。
特に換気の風量が大雑把、暖房では局所暖房で創られた住宅が多いのです。
「換気」「全室暖房」の欠如した高断熱、高気密住宅は室内の空気を汚染させるばかりか、カビや、ダニが生息する原因を作ってしまいかねません。
その上壁体結露を発生させて構造体の腐朽を促進させてしまうことすらあるのです。

4つのバランス「断熱、気密、換気、全室暖房」がひとつでも欠落してはならないのです。
もっとも、住宅の性能だけが住まいづくりの目的では」ありません。
外観や間取り、空間など住宅の快適性を決定づける要因は他にもたくさんあります。
家電製品や車にも最低限度の性能が求められているように、住宅にも性能を求められても当然だと私は考えています。
その結果、最小のエネルギーで最高の快適さを得ることは、地球にとってもやさしい行為だと思います。


●高性能住宅を実現するための手法は数多くありますが、その最大のポイントは結露と湿気というハードルを確実に乗り越えられるか工法であるかということになります。

これまで投稿したように、屋内の湿度が高くなると結露発生の原因にもなります。

結露が発生すると、布団や衣類が濡れたり、大切な家具も傷めてしまいます。
結露はまた、人間の健康にも大きな影響を与えます。
ダニの繁殖は相対湿度60〜80%になると始まります。
ダニは生きている時の排泄物で被害を与えるだけでなく、死骸となっても、気管支喘息やアレルギーの原因となります。

結露がおきやすい住宅は20〜40種類、1000万匹以上のダニがいるといわれます。
せっかく建てた家で、不健康になり、しかも住宅ローンが終わる頃寿命というのでは何のなめの新築だったのかわかりません。

この結露という大敵から住宅を守るためには、
結露の起きない性能を持った住宅を建てることが
基本中の基本なのです。

住まいと人と温度の関係

house最近の住宅は高性能住宅ともいわれるように、
気密とか断熱性能の良し悪しで暖冷房の負荷を低減する方法が計画的にできるようになりました。

しかし、
機械任せでエネルギーも使い放題では、家計にも負担がかかるし、
大きな意味では地球に負担が大きすぎます。

快適なことと、
室内が暖かすぎたり、涼しすぎたりすることとは違うと思うのです。

flairではエネルギーをできるだけ抑えてシーズンを通じて快適な居住空間をつくるにはどうしたらいいでしょうか?
それには先ず、住まいと人との温度の関係を知ることが大切です。

●熱を感じさせる仕組みとはなんでしょうか?
最初から少し専門的かもしれませんが、よく考えて見ると熱が伝わるメカニズムも私たちはよく理解していないことがよくわかります。

そこで基本的なことを
理解して住まいと人との関係を考えてみたいと思います。

熱の移動には伝導、対流、輻射があります。
人体の場合、ここに蒸発が加わり4種類の方法で外部との熱の移動を行います。
・伝導:温度差のある物質と物質の間や固体内で発生する熱移動のことを伝導といます。

熱は普通高温部から低温ぶに流れます。
流れる熱量は温度差に比例して距離に反比例し、その物質の伝導率を掛けあわせることで計算できます。

これを「フーリエの法則」といいます。
(図1)冷たいものに触れると身体が冷えてくるのは、この伝導によるものなのです。

物質にはそれぞれ固有の熱伝導率があって、熱伝導率が大きい物ほど熱を伝えやすくなっています。ちなみに硝子やコンクリートなどは熱を伝えやすく板硝子は断熱材のウレタン材に比べると28倍も熱を伝えやし性質を持っています。

・対流:自然対流と強制対流があります。
室内の空気など、温度差によって自然に発生するものが自然対流です。
暖かいものは浮力によって上昇し、冷たいものは下降します。
暖房すると、よく上の方が暖かくなるのは、この原理によるものです。

一方、温風暖房器やエアコンなどの外力によるものを、強制対流といいます。
気流の速度が速いほど移動する熱量が多くなります。

・輻射(放射):光や熱が物体から四方に放出されると、あるいはそれが一定の速度で空間を進行する現象を輻射といいます。
太陽光や電気ストーブの熱は、この輻射によるもので、伝導と同様に温度の高い方から低い方に流れ、通過する漁は温度差によって異なります。
伝導のように直接接することがなくても熱が動き、対流と異なって方向性があるのが、輻射の特徴といえます。

・蒸発:やかんのお湯が湯気となって蒸発することはご存知のこと。
高温時、人間の発汗も同じで、高温時、皮膚表面から出た汗が蒸発することによって、気化熱が奪われ、皮膚表面jから放熱されて体温調節が行われています。
夏でも冬でも微量の発汗による温度調節が行われています。

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高性能住宅の涼しさの秘密

高性能住宅ともなれば、
今までの住宅と違って思わぬメリットがあります。

よく、高性能住宅は「冬暖かく夏涼しい」と言われます。

夏涼しいは
夏に高原にいる時の・・・あの爽やかな涼しさですが・・・

本当でしょうか・・・?
(ちょと、理屈を考えてみましょう!)

●寝苦しい
夏の日を想像してみましょう。

例えば、気温が28℃の場合、雨の日には汗がダラダラで寝苦しいのに、晴れた日には同じ28℃の夜は涼しく感じられます。

これは、湿度の関係なのです。
湿度が90%の28℃と湿度が60%以下の28℃では、湿度が同じ28℃でも厚さの感じ方が全然異なってきます。

●何故なのでしょうか?

これは潜熱と顕熱の関係で説明することができます。
それでは「潜熱」とは
何のことでしょうか?

●潜熱とは:100℃まで温度が上昇した水は、それ以上温度は上昇しませんが100℃以上になると今度は水蒸気となって蒸発していきます。
この蒸発のために必要な熱のことを「潜熱]といいます。

顕熱と潜熱の関係は、氷でも同じことがいえます。
0℃の氷が0℃の水に変化するには80Kal/Kgの熱量が必要です。
この熱量が潜熱といわれるものです。
潜熱とは、このように氷から水へ・・・水から水蒸気へと状態」変化にのみ費やされる熱のこといいます。

それでは「顕熱」とは何でしょうか?
例えば0℃の水があるとします。
これを100℃まで温度を上げるための熱量のことを顕熱といいます。

※参考:1405℃の純水1kgを15.5度℃に1℃高めるために必要な熱量を工業上の単位として、1kcalで表されます。

●除湿すると
何故涼しく感じられるのでしょうか?

除湿すると涼しく感じられる理由もまた、この顕熱と潜熱の関係で説明することができます。

人間は、体温を調整するために熱を発散しますが、この時相対湿度が低ければ温度が高くても、汗として熱の発散(蒸発)対流や輻射でスムーズに行われ、不快な感じがしません。
これが除湿による効果なのです。
一方
相対湿度が高い場合は、汗の発汗(蒸発)がスムーズにいかないので潜熱により熱の発散が鈍くなるので不快に感じるという訳です。

●減湿と快適冷房
空気中に含まれる水分を除去し、低湿度にすることを減湿あるいは除湿といいます。
夏の冷房時には、高温多湿の空気が空気冷却器で急冷却される時に結露し、空気中の水分が水滴として分離されて、ドレン管を通じて室外に排出されます。
つまり、空気冷却器が減湿器の役目を果たしていることになります。
クーラーで除湿すると、温度は変わらなくても涼しく感じられるのは除湿によって水蒸気に含まれる潜熱が排除されるために涼しく感じられるのです。

こういう理由で
高性能住宅では温度を下げなくても除湿するだけでも
夏の高原の爽やかさ(涼しさ)得ることができるのです。

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ゴミBOXの置き場を工夫する?

家を新築すると
非常に気になる部分が外部に置くゴミBOXです。

せっかく

家のデザイン、色合いなどを町並みとか周囲の調和を考えて建てても

例え・・・・新品のゴミBOXであっても・・・・
(一個一個住宅のようにオリジナルに作って貰うわけでないため)
何かしら家に対して不釣合いに見えるものです。

これと似たものに、
エアコンの室外機とかヒートポンプなどの外部に置かれる設備機器なども同様にデザイン性がなく外部に置かれてしまっているのが一般的です。

貴方の家のゴミBOXとかエアコンの室外機などは
どのように設置されていますか?

写真は
我が家の外部から見たゴミBOX置き場です。

新築の時に予め、
下がコンクリートの土間で、立ち上がりはコンクリートでL型(目隠し)
作っておきます。

ゴミ袋(45L)が入るプラスチックBOXが生ゴミ用、燃えるゴミ、缶類の3個入るように作られています。

こうすることで、外部から見てもゴミBOXには見えないのです。
市販されているゴミBOXには様々、デザイン性に優れたものもありますが、

やはり

「はい!・・ここ・・ゴミ置き場です。」・・っといった風にしか見えません。

食事後の後片付けの生ゴミなどは室内に保管しないようにキッチンの脇に外開き窓を開け、簡単に捨てられるので匂いもしないので便利です。

●台所から見た外開き窓と窓を開けてゴミを捨てるところ

設計の段階で計画することで
家と調和されたゴミBOX(目隠し)が低コストでできます。

予算に余裕があれば
生ゴミ処理システムを考えてみてはどうでしょうか?

生ゴミ処理機(松下電工)
生ゴミ処理システム(松下電工:ディスポーザ)
エコ3分別ゴミBOX

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ミニ図書館つきトイレ

我が家には
そこまでしなくても・・・という
夫婦共有のshineこだわりのトイレがあります。

他人が見たら

「バカじゃないのか?」

「そこまでしなくても・・」

という声が聞こえそうです。

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写真は1F〜2Fのトイレに備え付けの本棚

用をたす時は勿論のこと、
朝夕の新聞を読む時も
ここから・・・ゆっくりと
一日の生活が始まります。

本棚に収納されている本はほとんどは雑学書

家内が飲食店を経営しているため、話題づくりとアイディアに必要なためだそうです。

隠し机(便座に座って、机(テーブル)で本を読んだり、書き物をしたりするイメージ)も設計しましたが、恥ずかしくなり(私が反対して)ボツにしました。



家族は夫婦と犬のゴンタと猫のアイシャの4人?家族ですが
トイレに入ったら・・なかなか出てきません。

当然、同時刻に用をたしたい訳ですからトイレが足りません。

そこで。

実は2Fのトイレもミニ図書館付のトイレなのです。
大部前に
マイナスイオンは住宅業界でも一時期流行りましたが、
住宅内では浴室に次いで2番目にマイナスイオンが多く発生するのはトイレだそうです。

科学的根拠が乏しい、マイナスイオンですが
我が家では、リラックスできる場所は間違いなく
浴室に次いでトイレがその場所なのです。