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昆寛

昆 寛(コン・ヒロシ)
高性能住宅の熱環境分野に携わって27年、省エネ住宅の工法を開発研究、普及に努めています。
住環境アルテ(代表)、NPO法人環境住宅正会員、住宅エネルギーアセッサー、住宅換気アセッサー、気密測定士として住宅新築、リフォームの熱環境の設計・施工、住環境のトラブルを解決するアドバイザー、特に断熱・気密・結露は得意分野です。
主に東北地方をエリアとしていますが時には全国何処にでもお邪魔します。
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希林舘自然クラブ
(天然山菜、きのこ直販)
の代表。


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換気計画の給気口の冷気処理

これから秋の紅葉も始まり、少しづつ冬に向かい寒さが増してきますが換気システムの給気口はつける位置によっては、ある工夫をしないと・・・冷気流を感じて快適さが失われてストレスが溜まるようになります。
換気の種類には大きく分けて熱交換タイプの第一種換気装置と集中排気システムの第三種換気装置がありますが第三種の換気システムの給気口については以下のように工夫あるいは冷気流を防ぐ給気口を採用することをお奨めいたします。

Dc100227_3 一般的な第三種換気システムの給気口は左写真のように外壁面に取り付けられます。

しかし、寒い時期には気密性能の高い住宅は給気口からの冷気が居住者に不快感を与えることなく室内に新鮮な空気を取り入れる必要があります。

気密性能の低い(例えば1.0cm2/m2以下でない気密住宅の場合は、給気口をつけなくても隙間から給気されるので不快だという感覚がありません。

だから、高気密にすると給気口が必要になり、冷気が感じるのであれば気密住宅でない方がいいのではないか?という疑問が出てきますが・・・気密性が低い住宅に設計上計画された給気口をつけると、建物の内外の差圧が低下し、思ったような換気が得られないのです。このことは以前にレポートしました。

Dc1002281_5 給気口からの冷気は直接下下降します。写真はパッコンと言われる外国製の給気口ですが隙間の大きさの調整と閉じる、開ける機能がついていますが何も手を加えないと直接冷気が下降するために・・・その周囲に例えばベットがあると安眠できないことがあります。

最近輸入品の給気口は冷気が下降しないように、冷気ストッパーがついている物が増えてきました。

左写真では従来の給気口に簡易にテープで下降防止をした様子です。見栄えが悪いですがテープの幅の大きさで自由に調節することができます。

Dc1002311_2 左の写真は給気口の蓋が左右、上下自由に隙間と角度を調節ができて冷気を緩和させる工夫がされています。

この他に似たような物に角度が変えられないが隙間を塞ぐストッパーが自由に変えられる物もあります。

また。外気温に連動して隙間を開閉する温度センサー付きの給気口もあります。すべて、輸入品の給気口です。

冷気がそれほど問題となっていないのは、気密住宅といっても、意外と住宅の隙間量が大きく、給気口からの少ないため問題にならないのです。

例えば気密性能が2.0cm2/m2の住宅の一個当たりの給気量は6m3前後、1.0cm2/m2の気密性能であれば10m3前後、0.5cm2/m2の気密性能であれば15m3前後が給気されます。つまり、気密性能が高ければ高いほど給気口からの冷気が多くなり、あるいは給気口の設置数が少ないほど冷気が多くなります。

そのため、冷気を防止する対策を取る必要があるのです。

第一種換気装置の熱交換タイプのメリットは冷気を加熱して室内に取り入れることですが、第三種換気システムでも、工夫次第で冷気を感じさせないことができます。

例えば居住域以外のクローゼットや納戸などに給気口を設置する方法です。

あるいは、全室暖房で窓下にパネルヒーターを設置すると上に給気口があっても冷気は緩和されて不快にならないのです。

いずれにしても、この給気口からの冷気流の不快感は気密住宅に住んでみないとわかりませんが・・・この部分まで深く考えてくれる設計事務所、工務店に依頼したいものです。

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気密性能と換気の関係

計画換気システムは現在はすべての住宅に気密性能の善し悪しに関係なく設置されることが義務付けされています。

計画換気が成立させるためには気密性能が高い方がいいことは以前にも取り上げました。

(参考)過去の記事「換気が成り立つ家の条件とは」↓

http://dannetu.blog.smatch.jp/blog/2007/03/post-4520.html

RC造りの建物は気密性能が高いと思っているレベルでも思ったほど機械換気のコントロールができません。

できれば隙間相当面積を0.5cm2/m2にすることが理想です。

気密の施工技術のレベルを考えると2階建ての場合には最低でも隙間相当面積1.0cm2/m2の気密性能にしないとショートサーキットを起こしてしまいます。

この根拠は、住宅からの空気漏れをなくして空気のコントロールすることができるのは隙間相当面積が1.0cm2/m2以下でないと成り立たない理由があるからです。

Dc0919011_3 一般的に、冬は北西の季節風が吹きます。多くの住宅は北西に台所とかトイレ、風呂などの水廻りを配置する傾向があります。当然、屋外排気口も北西側につけられている家が多く見られます。

気密性能が悪いと左図のように北西側に風による圧力(風圧)がかかるので北西側の隙間から給気されてしまい、本来の排気側経路とは逆の空気の流れになることがあります。

また建物の隙間が多いと、過剰換気になりやすく換気経路を明確にすることができません。

換気ステムでつくり出す換気の圧力は1.0mmAqにすると、風や温度差換気の影響を受けにくくなります。反対に気密性能が高すぎてもレンジフードを廻した時には玄関ドアが重たくなったりします。お年寄りとか子供が外に出るときのはレンジフードを使っている時には出入りできない現象が起こることがあります。
また、建物の気密性能が1.0cm2/m2前後だと真冬日の寒い時には一階の隙間からの給気量が多く、ニ階の隙間から給気は少なくなる現象が起こります。

気密性能が1.0cm2/m2以下になってくると、最もいいことは給気口の設置個数の判断がつくことができます。気密性能にバラツキがある時は換気圧力が安定しません。

気密性能が高いと隙間からの温度差換気、風圧換気の影響が少ないため、計画された住宅の換気量(0.5回/h)に限りなく近づいて、換気経路も換気量も非常に安定してきます。

(よく、高断熱・高気密住宅は空気が美味しい!という表現を使いますが・・・・この気密性能が最低でも1.0cm2/m2以下になるとこの空気感覚は実感できるようになります。この感覚は実際に住んでみないと理解されないかもしれませんが、例えばペットが同居していても動物の匂いがしないといった感覚・・・などで判断できます。)

このように、住宅の気密性能は換気計画と密接に結びついているため気密性能が高いと、換気計画が半分成功したと思っていいと思います。(後は機械換気の能力にかかってきます。)

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換気計画でのレンジフード対策(2)

換気計画でのレンジフード対策(1)では気密が高い住宅の場合には同時給俳型のレンジフードを使うことをお勧めいたしました。

しかし、この同時給俳型レンジフードを使えば問題はないのでしょうか?

特にオール電化の普及とともにIHヒーターを設置する方が多くなりましたがガスコンロ台とは違ってIHヒーターは上昇気流が弱いため吸い込みが悪いという声も聞こえます。

一般的なレンジフードの排気風量は、ガスレンジの一酸化炭素を排出するための理論俳ガス値からきています。

ガスを使うために、延焼しないようにレンジフードの配置位置(高さ)は1.0mと高くするために排気量の大きい換気扇を使う必要があるのです。

※各行政によって若干違いますが一般的に換気扇にフードが付く場合(一般的な家庭用)1m以下となっています。

普及品のレンジフードの中には排気量は平均500〜600m3/hで700m3/hというものもあります。
しかし、実際の換気量はパンチングフィルターが標準装備のため抵抗が大きいのです。

また、さらに油汚れ防止のためポリエステル繊維のフィルターをつけることで排気量が大幅にダウンしてしまい200m3/hあるものは良い方の部類に入るようです。

IHクッキングヒーター使用の排気能力は実験でわかるように弱運転では排気が不十分、強運転にすると排気する能力はほぼ100%あるのですが、あまりにも強いため計画換気上の換気のバランスが崩れてしまうのが欠点となります。

レンジフードの実質排気量は100m3/h前後あれば十分ですのでIHクッキングヒーターを使う場合には1.0mの高さではなく極力低い位置までレンジフードを下げることで効率がよい排気ができて計画換気にも影響が少なくする方法です。

その他の対策としては
①同時給排を使ってもレンジフード専用の給気口をレンジフードの傍に設置する。
②一般の同時給排型レンジフードの給気は自然給気ですが、第一種換気装置のように給気を強制的にモーターで給気するものを選ぶ方法もあります。

参考:富士工業株式会社の同時給俳型レンジフード

しかし、これらの方法も計画換気のバランスが崩れないように排気能力を考えながら設定することがポインとになります。

下の動画は我が家のIHクッキングヒータ仕様で同時給俳型レンジフードを使った場合の排気能力の実験風景です。(我が家は築13年です。)

※我が家の同時給給俳型レンジフードはフードBOXの上部から自然給気方式ですので弱運転では吸い込みが悪いので強運転にしています。ただし、排気されている間は計画換気のバランスは崩れてしまっています。




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換気計画でのレンジフード対策

レンジフードのファンは
24時間換気システムのファンの能力より大きいのが一般的です。
そのため、
レンジフードを回すと室内の換気バランスが崩れてしまうのが欠点でした。

気密性の高い住宅は玄関のドアが重たくなったり、住宅の間取りによっては換気経路がバラバラになることもあります。
一方、気密の低い従来の住宅では隙間だらけで、それほど問題にはなりません。

高気密住宅でのレンジフードの取扱には十分に配慮する必要があります。

室内の圧力バランスを崩さないようにするためには同時給俳タイプのレンジフードを取り付けるとよいでしょう。

但し、給気口と排気口の取り付ける位置はショートサーキットが起きないように十分離して設置することが大事です。
最近、私はショートサーキットを防ぐために給気は外壁通気層を利用することをお勧めしています。
そのため外部から見て給気フードはなく、排気フードしか見えません。
その設置した例は→http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/431


排気タイプのレンジフードでは、排気量が多くなると給気口からの給気量が増加してしまいます。

そのため寒い時期ににはその給気口付近は冷気を感じ不快な室内環境になってしまいます。

(この排気タイプのレンジフードを採用する場合には、給気口に給気量をある一定の量を給気しない調節機能がついた給気口を使ったり、給気口の真下に暖房機器を置くことで冷気を和らげるようにするとか、レンジフードの壁面近くにレンジフード用の給気口(同時給俳の役目を果たすように)をつけるなど工夫が必要です。

※ただ、この排気型レンジフードのほとんどは密閉ダンパーがついていないため未使用時には給気口になってしまうのが欠点です。
そのため冬季にはレンジフード付近は冷気が入り寒い空間となってしまうのでお勧めできる方法ではありません。

同時給俳型レンジフードは少しコストが割高になりますが・・・こちらを使うようにするべきです。)
最近は高気密・高断熱住宅を基本とするることは当たり前になっていますが、このレンジフードに関しては意外と意識が薄く、同時給俳のレンジフードを設置している建築業者が少ないように見受けられ残念に思います。

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24時間換気のキホン

換気扇の音がしても換気はされない !

今日は○○設計事務所さんから21世帯のアパートの
建築基準法第12条に基づく共同住宅の定期報告制度の報告のための)換気風量の測定依頼がありました。

その中の換気風量の測定で起こったレポートです。

※定期報告の内容は、書類や図面の保管・整備状況から現地目視調査、作動調査、外壁タイルの打診調査、吹き付け石綿の有無調査、各劣化損傷状況調査など最大で144項目にも及びます。
建築設備検査では、機械換気設備・機械排煙設備・非常用の照明装置の状況と能力チェックが必要で風量測定作動・点灯試験等も含まれており、メンテナンス記録等の書類や図面の保管・整備状況も同じく含まれております。




一般的に風速2速の台所のレンジフードは切り替えスイッチで弱で360m3前後、強で600m3前後ありますが・・各室のレンジフードの排気フードに風量測定器を当てて測ってみると・・・・なんと360m2以上あった世帯は5世帯だけで残り16世帯は80m3前後しかないのです。

極端に少なすぎます。

原因は何でしょうか?
(換気扇を交換しなければならないんですか?とオーナーさんの心配顔です。)

一軒一軒、お邪魔させていただいてレンジフードを調べることにしました。

左の写真は一件目のお宅。
台所廻りも換気扇も掃除が行き届いていて、とても綺麗で問題はないように見えます。

モーター音は元気よくファンファンと廻っていて排気音がヴォーと聞こえます。

換気本体の傍にテッシュペーパーを当ててみると十分すぎるくらい吸いこみが強いのです。
なのに、排気フードで測定すると100m3もないから不思議です。


それとも
前回までのテーマとしたショートサーキットが起こっているからでしょうか?
あるいは気密が高く給気口がないため掃き出すことができないのでしょうか?

実はこの賃貸アパートは気密性が高いRC構造でなく気密は低いSC構造の賃貸アパートなので何処からでも給気される構造になっている低気密のアパートです。

それでは何が原因で排気能力が劣ったのでしょうか?
実は・・・その原因は何の事はない理由でした。
続きはこちらをクリックして下さい。

換気扇の本体を調べるために写真のように下蓋を開けて見ると表面の綺麗さと違って汚れがとてもひどいのです。

しかし、
汚れていてもファンは勢いよく回っているのを確認できるので何等ファンには問題はないように思えます。


実は排気量が少ない原因は意外な所にあったのです。

それが3枚目の写真です。

その原因とは
ドライバーで指差ししている箇所です。

この部分は
風圧で開くダンパーなのですが、そのダンパー問題ががあったのです。


写真のように換気の外側を綺麗に掃除されていても内部のファンの廻りを掃除がされていません。

油汚れがひどく、風圧で押し開いて排気するダンパーの周囲が油でこびりついていてダンパーの開き具合(隙間が)小さく排気されない状態だったのです。

この周囲を綺麗に油を洗浄すると見事に360m3以上の排気量を確認できたのです。

換気(排気量)が極端に悪い16世帯は全部が掃除しないことで油がダンパーにこびりついたのが原因でした。

空気は目に見えないので、
換気扇が動いて、音がしていると換気されていると錯覚してしまいます。
換気扇は定期的にきちんとファン周囲も清掃しましょう!


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気になる住まいのニオイを解決!

換気による空気の質

室内の空気を綺麗にすることが換気の大きな役目ですが引き渡しされた住宅でつけられた換気の換気量を提示されることはほとんどありません。

換気設計をする設計士さんも換気を取り付けする業者さんも設置した換気の換気量を提示することはほとんどないのが実情です。
提示の要求をすると住宅の全体の設計上の換気量の計算値を表示するだけです。

実際の換気量や各部位の換気量は必ず提示してもらいたいものです。

(かといって、きちんと設計上の換気量を実測をする設計士、施工業者さんも少なからずいることも知っていただきたいと思います。裏を返せば・・・こういう設計士、施工業者さんに新築、リフォームを任せることができる目安になるのではないでしょうか?)


空気の質は敏感な人なら完成時の匂いで判断できます。
現在はシックハウス対策で新建材も比較的に安心できる建材が使用されるようになりましたが、換気システムが作動していても、あまり敏感でない人も新建材の匂いを感じたり、違和感を感じることがあります。

これは換気システムが効果的に働いていないことが多くあります。

反対に換気システムが設計上の換気量が実測の換気量と合っている住宅の場合には・・空気はとても新鮮で美味しいという感じがあります。(例えば室内犬がいても換気システムがうまく働いている住宅はペットの匂いは気にならないものです。)

空気が綺麗にならない理由は、気密性が低い、内外差圧がない、換気量が少ない、換気設計が不良、換気のフィルター詰まり、換気のダクトの外れ、気密性能の低下などが上げられます。

気密性能が悪い住宅でも生活臭がすることあります。
これは換気効率が悪いためです。
自然換気回数が3.0回/hの住宅でもペットの匂いや仏壇の線香の匂いがしみついていることがあります。

一方、気密性は高い住宅で換気回数が0.4回/hと換気量が少なめであっても、まったく匂いがしない住宅があります。
空気の質は換気量には比例しないのです。
空気の質の良さは気密性能を高めることで換気効率がよくなり、空気の質を高めることができるのです。

換気が悪い時の現象は①新築時の匂いがする。②匂いがこもっている。③陽が室内に差し込んだ時に細かな粉塵が光の加減で見える。④窓に結露が見られる。などの現象が確認されます。

新築、リフォームをする場合は
空気の質にこだわる設計士、施工業者に依頼しましょう!

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気になる住まいのニオイを解決!

高気密化によるショートサーキット

建物の気密性能が
0.5cm2/m2くらいに高くなると換気計画がとても重要になってきます。

第三種型の集中換気システムの採用されている多くの高気密な建物は給気口以外の隙間から給気されている場合がとても多いのです。

しかし、隙間が少ない高気密の建物になると換気計画をしっかりと計画しないと室内で発生する匂いの排出が悪くなり室内の空気が思ったようにきれいになりません。

前回のショートサーキットの動画で説明しましたがショートサーキットになっていても隙間が多いため少ないショートサーキットになります。
(※動画でのショートサーキットではレンジフードとトイレと浴室の換気扇の排気口が近いため起こったためですが・・・・)

仮に100%隙間がなくなっても給気口は一個もない場合には・・・この排気口からの給気量は排気量に等しくなるので、換気風量測定器の羽根の回転速度は速くなります。
そのため、室内全体の容積に対する換気回数は自由に設定ができる筈です。
しかし・・・・・給気口は一個もついていない現場では必要される箇所に給気口がないので当然、室内に空気の淀みができてしまいます。

所謂、高気密化による換気計画の間違いでショートサーキットの発生です。

隙間からの給気は建物全体の隙間から給気され換気されます。
そのため、換気計画で取り付けた給気口からは給気量は思ったほど多くはありません。
一方、高気密住宅で給気口からしか給気されない時は給排気口の位置を間違えると空気がきれいにならないショートサーキットが起きてしまいます。

経験上で言えばノンダクト方式の換気扇の場合の多くは、この高気密化によるショートサーキット現象が起きています。

気密性能が低い場合は空気がきれいになりませんが0.5cm2/m2を超える超高気密になると、換気計画の良し悪しが、空気の質に大きく左右されます。

換気の機種選定には何がいいのか?…と時間をかけて吟味するように換気設計にも充分な時間と手間をかけて検討することが室内の空気の質を高める方法になります。

●換気の選定と換気計画は時間をかけるようにしましょう!

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結露でのシミは入居者負担?

ショートサーキット


一般的に、台所で使用されるレンジフードは自然給気で排気用ファンにより排気用ダクトを通して台所から室外へ排気する排気型レンジフードと排気用ファン+給気用ファンの機能で給気用ダクトを通して室外から台所へ給気と排気を同時に行う同時給排型レンジフードがあります。



排気型レンジフードを調理時に使用すると、排気風量が大きいため、一般的にはRC構造のアパート、マンションなどは気密性が高いので台所だけでなく室内全体が負圧になることがあります。



台所の負圧は半密閉式燃焼機器の給排気バランスを崩し、燃焼性を悪化させる原因となります。

最近流行っているFF型の薪ストーブであっても密閉性が劣るものが多いので煙突が給気口になり燃えている薪が消えてしまう例があります。


また、台所が負圧になると、台所と居間などの他の居室とに圧力差が生じてドアが開け難くなったり、トイレとか浴室などの局所換気扇が負圧が原因で排気側から給気側に変わってしまうことがあります。


レンジフードの傍に給気口がない場合は排気能力が低下してしまう問題があります。

また、換気のために排気風量を小さくして常時使用する場合でも、気密性の高いRC構造のアパート、マンションは、やはり室内が負圧になってしまう場合があります。

これらの問題を解決するために同時給排型レンジフードが使用されるといいのですが・・・・コストの問題か?ショートサーキット現象が起こることが理解されないため、一般的に排気型レンジフードの採用されている例がとても多くあります。




このショートサーキット(動画)は

前回までレポートしているRC構造のアパートの現場です。


先に説明をしましたが・・・この現場のパイプシャフトは無断熱の他に気密も低いので、台所の排気型レンジフードを使用すると主に給気はパイプシャフトの隙間からとトイレ、ユニットバスの排気フードからになっています。

そのため回転(逆回転)は・・・・動画で見る通りの弱い逆回転です。



改善のためパイプシャフトを断熱・気密のリフォームをすると当然、隙間が小さくなり高気密になるので、トイレ、ユニットバスの排気フードからの給気は・・・今以上に外気を給気することになり風量測定器の羽根の逆回転する速さは増すことになります。



※先に説明したように同時給俳型のレンジフードに交換すればいいのですが、リフォームするコストを抑える場合には、一応排気型レンジフードをそのまま使用する場合には、計画換気システムの排気量とのバランスもあるので、換気計画の給気口2箇所で給気量が対応できるかチェックする必要があります。

若し、それでも排気が給気になるようであれば・・・やはり同時給俳型のレンジフードに交換する必要があるかもしれません。

(注)セントラル換気と同時給俳型レンジフードを使っても負圧は解消されないので・・・ショートサーキットにならないように、事前にレンジフード、トイレ、浴室他の換気能力と給気口と吸気口の設置する位置を検討する換気計画が大切です。


(参考)トイレ、浴室が局所換気扇の場合にはショートサーキット対応型の排気フードがあります。



ショートサーキットということは、
わかっていても目で確認できる機会がないので理解されがたい現象です。



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結露でのシミは入居者負担?

換気システムのクレーム

換気システムで最も多いクレームは音の問題です。
換気システムをつける設備業者さんはあまり音には神経を使ってはくれません。
換気本体から発生する音は静かなファンモーターで30ホーン前後、ちょとうるさいファンモーターで40ホーン前後あります。

一般的には換気本体は室内の空間に設置されるのでファンモーターの音が気になるユーザーさんは弱運転あるいは止める傾向があります。

換気メーカーによって換気能力が違いますがほとんどの換気のスイッチコントロールには入り切りのスイッチはなくとも最低3段階の切り替えスイッチがついています。−、N、+などです。

このような時にはN時に0.5回/時の換気回数で−で0.4回/時、+で0.6回/時に設定されますが−にしてもうるさい場合は換気を止めてしまう例が多くなりました。

こうなると、当然室内に汚れた空気が排出されないばかりか室内で発生した水分も排出されないので結露の原因にもなってしまいます。
最近の換気本体を設置する場合は予め本体をスプリングで吊るとか排気ダクトを吸音材を巻いた消音ダクトを使っていますが・・・それでも音が気になる場合にはモーターファン本体のBOXを断熱・吸音BOXを造るようにします。


こうすることで気になる音は静かな冷蔵庫くらいの音に収まるようになります。
換気の音に敏感なユーザーさんにはさらに防音の配慮すようにしましょう。


夫婦の寝室など特別に音を配慮する部屋の場合には独立経路として給気口、吸気口は寝室に設けます。
また床、壁、天井にグラスウールを入れると、ほぼ人の声も聞こえなくなります。

もっと理想的な防音対策としては換気本体を機械室に設置し機械室を防音することです。
欠点は機械室のスペースが必要になるので建坪が増えてしまい建築コストがUPしてしまうことです。

いずれにしても家ができてからでは遅いので十分な打ち合わせが必要です。

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サッシの様子を目で見て確認!

換気システムの騒音対策

換気システムはメーカーによって若干異なりますが換気容積が増えるにしたがって換気システムは2台つけられることになります。

その結果2台もの換気システムは騒音に悩まされる可能性が大となります。

騒音からの苦痛から逃れるために別途メンテナンス室(給湯、暖房用のボイラーとか換気システムが室内に取り付けられている専用の部屋)を設け、天井、壁の周囲をグラスウール、ロックウールなどの吸音材で包み込むと騒音に悩むことなくなります。

しかし、メンテナンス室が設けられない場合には、ダクト方式の換気システムは邪魔物扱いにされることになり1Fの天井裏(ユニットバスの上、物置、洗面脱衣室)に設置されることになります。
2Fも同様にクローゼットとかトイレなど寝室からできるだけ離れた所に設置されますが騒音対策は十分なされず施工されること多くあります。

できれば先に説明をしたメンテナンス室に換気本体を設置するように計画されることをことをお勧めします。

続きはこちら↓
一般に換気システムのファンからの騒音は、ダクト内に走る空気によって伝わる空気伝搬音とファンの振動が壁とか構造材を通じて伝わる個体伝搬音の二種類があります。

これらの原因は主に換気ファンなのですが、その発生する騒音は各メーカーにの換気ファン自体の特性によって異なります。

換気ファンの効率のが悪いものは騒音が大きくなります。
また、換気ファンの出力が大きなれば発生する騒音も大きくなります。

そのため、
どの換気メーカーにするかは最大出力時における換気ファンの騒音値をチェックすることが重要です。

換気の稼働時のファンの騒音はゼロにすることは不可能ですが、換気システム全体で騒音を低減化できる方法があります。

個体伝搬音は、主に換気ファンの回転振動によって発生しますので換気本体を設置する面を防振ゴムや金属バネなどの防震材料である程度は軽減することができます。

また、空気伝搬音は換気ファンの羽根車が発生するものでダクト内を通じて伝搬されます。

ダクトの音の伝搬音は写真のように消音ダクト(上写真は換気本体から外壁を貫通させて排気させる中間に排気音防止に消音ダクトを使っています。)

それでは、換気本体の騒音対策は防震ゴムとかバネ以外にはどうしたらいいのでしょうか?

写真は屋根断熱の外張りで発泡系プラスチック断熱材が使われた現場(2F)です。
断熱材の端材を使い、換気本体を包み込む消音BOXを造ります。
その消音BOXの中にはグラスウールかロックウールとか繊維系の断熱材をを充填すると騒音に悩まされることはなくなります。

(注)消音BOXはメンテナンスがしやすいようにBOXの取り外しができるように工夫をします。

こうすることで、ほぼ換気本体からの騒音は防ぐことができます。

気密住宅の防音対策

こちらの写真は1Fのユニットバスの天井に取り付けられる換気本体の騒音防止方法。
ユニットバスの天井など1Fの天井のフトコロは小さいため消音BOXを造るメンテナンスがしずらくなるので現実的ではありません。
そこで、その周囲(天井、床、壁)に繊維系の吸音材を充填して換気本体からの騒音をここで吸収させて騒音防止をするようにします。
写真は2Fの床下(ユニットバスの上)にエコプロファイバーかグラスウールを充填吹き込みします。(写真は吹き込むためのネット貼りの様子。)

※その他換気本体以外に騒音となる原因にはダクトのジョイントがT型とかV型にダクトが枝分かれする所に空気抵抗がかかり音が発生します。
この部分も気になるようであれば繊維系断熱材をその部分に巻きつけるようにします。

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高気密なマンション

換気計画(3)換気量の調査

最近、機械換気の設置の義務化によって、換気のメーカー、換気の種類(第一種、第三種換気装置)は問わず、必ず何かが設置されています。

しかし、
冬の時期と梅雨時になると
この換気装置のトラブルの調査に行く機会は増えてきました。
調査依頼の内容は換気装置でなく、
室内に湿度の上昇による結露調査が主です。
この時期の結露の原因の多くは換気不足からのものが圧倒的に多いのです。

換気の排気量を測定してみると問題となっている換気装置の換気回数は0.25回前後/hなのです。

これは第一種とか第三種問わずです。
この換気量の確保については施工業者も設備屋さん、電気屋さんも、また大枚を払う施主もあまり意識がないため・・・機械換気がついているけれども実際にはどのくらいの換気量なのかわからないまま過ごすことになります。

そして、1年〜2年ほど経ち始めると室内にの生活臭が漂っていたり、結露が発生してカビが増殖したりで・・・何かがおかしいと感じるようになるようです。

吸気口(排気側)が目詰まりによる換気量不足もありますが、多くは根本的に換気装置の排気能力不足が原因になっています。

その排気能力の主な原因の多くは二つ
①根本的に排気能力がない低コストの換気装置を使用している例
②換気計画図面の配管図通りに施工されていないために排気能力が不足している。・・・・などです。

換気量の確保はメーカーや設備屋さんに任せているうちは換気量の確保(保障)は難しいかもしれません。

若し、これから新築を計画される方は換気量の実測が義務化にならないかぎりは換気量の実測を立ち会いで提示してくれる業者に依頼するべきです。

話は変わりますが換気量と室内に空気の清浄化は比例しないようです。
炭酸ガス濃度の実測では換気回数0.5回/hでも室内の空気は100%清浄化できないようです。
実質は50〜60%くらいかもしれません。

100%清浄化するためには換気回数が1.0回/hが必要なのでしょうが・・・
冬期間においては室内は耐えられないくらいの湿度環境(過乾燥)になることと換気ロスが省エネになりません。

将来的にはコントロールスイッチに各吸気口の排気量、給気口の吸入量と換気回数がデジタルで表示される商品が販売されることを期待したいものです。

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換気計画(2)

自然換気量は建物の気密性能で大きく違ってききます。
気密性の低い住宅は内外に温度差がある冬期間では何も意図的に換気をしなくても建物の隙間から非常に多くの換気が図られます。
また、風が吹くことで風力換気が働きます。
「どこからかスースーと風が入るな!」と感じるときは隙間から多量の換気がされている・・・あの現象です。
隙間風は換気と似ているのですが大きく意味が異なっています。

また、もう一つ似たものに通風があります。
隙間風は窓を閉めていても隙間から入ってくる風を指し、空気が漏れるので「漏気」とも呼ばれています。
従来はこの隙間も換気の一種(自然換気)として考えられていましたが現在は換気と隙間風は分けて考えられています。

一方、通風の場合は風上と風下の窓を開けて室内に風を取り入れて室内の汚染物質や熱を室外に出すことを指します。
夏の暑さを自然的の力で防ぐには・・この通風の利用は大きな力になります。

通風は風速2m程度の風が吹いた時などは15分程度通風をすると4人家族(4人×30m3/人=)120m3の換気量を確保できる最も効果的な空気の入れ替え方法になります。

この隙間風と通風は換気量は違えどもどちらもコントールはできません。
これに対して、住人の意志で必要な換気量を入れ替えることができるのが「換気」。

その換気は高気密住宅の下では、住宅からの空気の漏気がほとんどないので100%機械で強制的に換気をしなければなりません。

換気量を多くするとエネルギーのロスとなり省エネにはなりませんが換気量が少ないと匂いがこもったり、水分が室内に滞留し結露の発生の原因にもなります。

現在は換気量は0.5回/h確保することになっていますが低気密住宅では機械換気量と隙間からの換気量がプラスされるので非常に大きな換気量になってしまうので高気密化が望まれます。

そのためには
この大きな換気量にならないように気密性能が1.0cm2/m2以下の性能を目標とするべきです。

しかし
このレベルの気密性能であっても冬期間の自然換気回数が1.0回/hもあり、
さらに
機械換気で0.5回/hの換気量を取ることで室内の乾燥は非常に早く進むことになります。

低気密住宅の場合はもっと悪く、自然換気回数が高気密住宅より、さらに多くなるので乾燥感はもっと進むことになります。
無風、温度差のない時には自然換気は期待できないので・・・
やはりアバウトな換気計画であっても機械換気に頼るしかないようです。

前にもお話いたしましたが
最近、新築のオール電化住宅と同じ室内環境(全室、冬は暖かく、夏は涼しく)をリフォームで省エネ住宅を得ようとする方が増えています。

しかし施工がきちんとされていない例が多く多くのクレームが出始めております。


●写真は天井を気密シートで施工されているが間仕切りの気流止めの部分が連続した気密シート施工になっていない例。
この現場は完成時の気密測定で低気密の原因とされた箇所でクレームとなった。


続きます!

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換気計画(1)

換気は給気口を設けることで自然に換気してくれると思っている人が多くいます。
しかし、換気には空気を動かす何らかの動力が必要になります。

自然換気の場合の動力は建物の内外の温度差の圧力(暖められた空気は軽くなって浮く力=ドラフト)と風による圧力を利用します。
温度差も風もない時には換気されませんが風がない時はほとんどありません。
建物には常に少しでも風の圧力が働いています。

しかし、
自然換気は風の強弱、外気温の変動で換気量が非常に変動しやすいので意図的にコントロールできません。

一方、自然換気に対して送風ファンで空気を動かすのが機械換気です。
換気の動力にはこの自然換気と機械換気があり、
全般換気としてはこの二つの方法しかありません。

機械換気であっても、機械で作りだす圧力が、風や温度差換気の圧力より大きくないと、換気経路や換気量がコントロールできません。

機械換気は常に一定の換気量を確保しますが自然換気は内外の温度差や風圧力、周囲の建物の状況によってかなりの換気量が変動することと、時には換気がされないという欠点があります。

住宅の気密化の目的の一つには常に換気がコントロールできる環境づくりにあります。
そのためには
住宅の気密性能を上げて
隙間を少なくすることで機械換気による換気の圧力を上げるのです。

風圧や温度差換気の影響を少なくするためには最低でも住宅の気密性能は単位隙間相当面積で1.0cm2以下にする必要があります。

カナダのR−2000住宅の換気計画では、
この換気の圧力を1mmAqにすることが理想的だとされています。
カナダのR−2000住宅の気密性能はおよそ0.9cm2です。
この高い気密性能であっても給気口は2個しか設置しないのです。

その理由は風や温度差換気の影響を少なくするための換気設計のようです。

高気密住宅の目的の一つには
計画換気をできるようにすることにありますが
実際の現場を見ると、計画換気になっていない初歩的な間違いが多くあります。
例えば
①トイレ、浴室等の水廻りに換気扇を設けて局所排気をしているのに、
扉にアンダーカットがないので空気の経路が確保されていない。
②給気口の近くに排気口が設けられているのでショートサーキットがある。
③給気口を低い位置につけているため冷気が気になる。
④給気口と暖房器の設置位置のバランスが悪いため冷気が気になる・・などです。

続きます!
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換気回数0.5回/hの根拠は?

新築で取扱説明時に「換気回数の根拠」について質問されることがあります。
「家の容積の半分の空気を一時間に入れ替えることになっていますが何故0.5/hなのか?」という質問です。

換気回数の換気量とは「汚染物質を外に出し、新鮮な空気を入れ替えるために必要な空気の量」ですが単位は一時間当たりに入れ替わる空気の量をm3で表し、m3/h(時)で表されます。
その必要な空気の量は
※ビル管理法の室内空気環境の維持管理上の基準で示されています。
→人が出す二酸化炭素を「安全なレベル=炭酸ガスの含有率指針値1.000ppm以下にするためには一人当たり30m3/hの換気量が必要である。・・・と
これが換気回数設定の根拠になっています。

一般的には換気回数の0.5回/hというのは住宅の換気量が目安になっていて建物の規模に換算した考え方です。
本来の住宅の換気回数は家族員数、建物の規模、部位別の規模の3項目で必要換気量を検討し、これらの中で最も多い数値を選んで全体の換気量とするのが正しい必要換気量とされています。

●写真は換気装置のコントロールスイッチで
Nは標準の0.5回/h、ーは0.4回/h、+は0.6回/hに設定される。


また、家族員数規模では一人当たり30m3/人.時、建物規模では0.5回/h、部位別規模では台所が60m3/h、浴室、洗面所、トイレはそれぞれ20m3/hとされています。


これらを考慮して換気回数をいくらにしたらいいのか?・・を考えると
例えば、建物の大きさが35〜40坪、居住者(家族)が4人のごく標準的な場合では、建物の換気容積の0.5回/hとすると必要換気量は120m3〜150m3となり、家族員数で考えれば4人×30m3=120m3となり、ほぼ同程度になります。
しかし、逆に70〜80坪で家族が2〜3人程度の場合を考えて建物の容積を求めると250〜300m3、家族員数を基準として、それに浴室、トイレ等を加えても150m3/h程度になり、両者に大きな差が生じます。

そこで
このように家族員数が少なく、換気容積が大きい場合には建物の換気容積の計算ではなく、家族員数を基準として、それに浴室、トイレ等を加えて必要換気量を決めるべきと考えます。

ただし、このような場合でも最低0.35回/h〜0.4回/h程度の換気回数を確保しなければなりません。(少なくとも180〜200m3/hの換気量が必要です。)

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※ビル管理法
1970年に制定された室内空気環境の維持管理上の基準。
空気汚染に関わる3項目と温熱環境に関する3項目が定められている。
延床面積が3.000㎡以上のビルに適用される。
浮遊粉じんの量→0.15mg/m3以下
一酸化炭素含有率→10ppm以下
炭酸ガス含有率→1.000ppm以下
温度→17〜28℃
相対湿度→40〜70%
気流→0.5m毎秒以下
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熱対流型換気で暑さを防ぐ。

一般的な考え方として、熱気の入り口と出口を明確にできる高気密住宅であれば内外の温度差を利用すると熱気を天窓とかハイサイドライのように高窓から排出させることができます。
一方、写真のように吹き抜けの部分に高窓をつけるとこの高窓1か所で換気を行う方法があります。

熱対流型高窓換気方法と言います。
コップに氷やドライアイスを入れると始めは冷気がコップから溢れ出しますが暫くして落ち着くと冷気がコップの上部に揺るぎながら溜まっている状態になります。
冷えた空気は周囲の空気より重いため気密の高い住宅の場合は高窓を開放させておいても低温の空気は外部に出ていきません。

反面、外気の温度が降下すると家の中の空気は外気と入れ替わり流れ込んできます。
高窓換気の場合は熱気が速やかにであると同時に、外気温が室温よりも高い時には、高窓廻りで空気の出入りはあっても室内に外気が入ってくることはなく、外気の温度がが降下した時には外の冷気が室内に入り込み室内の熱気を排出され熱対流型換気が促進され室温を外気よりも低く保つことができます。

捏損失係数(Q値)を小さくした高断熱住宅では隙間も小さくした高気密住宅であれば、この熱対流型換気を基本とすると、夜間換気による躯体の冷却や床下などは冷蓄熱できるような工夫をすることで、さらに室温を外気より低く保つことが可能となり熱容量を生かした蓄冷型の涼空間を造ること可能となります。

夏の暑さを防ぐために通風だけにとらわれて換気を増やすと、せっかく冷蓄熱した家を逆に暖めてしまいオーバーヒートを起こしてしまい高断熱・高気密の長所を殺してしまうことになります。

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夏に涼しい家をつくる必須条件(2)通気層の役割

通気層の役割とは主に冬の小屋裏の結露防止、外壁側の内部結露の防止が中心の対策工法でした。

冬に室内で暖められた熱が通気層内に排出されて、通気層内の空気を暖めめて、さらに、ドラフト効果によって空気が屋外に排出されるという理論が一昔前までありました。
また、通気層換気の役割のついての考え方は土台から入った外気が軒天、妻換気などの排気口から排出されるのだとも考えられていました。

しかし、
実は通気層内の空気は風による風圧で風上側の通気層の土台水切りから入り上に上がり、風下側では上から下へ流れることが実験の結果解明されました。

その通気層内の換気流速は外部風速のおよそ1/2くらいになるのだそうです。
外部風速が3mある時には通気層内の流速は1.5mくらいだということになります。
夏の熱い日であっても風が強ければ強いほど冷却効果が働くということになり通気層がある壁構造には、夏には自然の冷房効果をある程度期待できることがわかりりました。

通気層のない壁構造は、
夏の強烈な日差しによって外壁材が暖められて室内の環境を悪化させています。

暖められた高温になった外壁材、熱伝導によって室内の表面表面温度を上昇させます。
そのため
エアコンを使って室内を26℃に冷やして室内温度を26度になっても壁の表面温度が下がらないため室温より高い不快な体感温度になってしまいます。

通気層がある壁構造の場合は外壁材が熱せられても通気層を通じて熱気を外部に放出するので室内の壁の表面温度は室温とほぼ同等になり体感温度は室内に限りなく近づけることが可能になります。

つまり
通気層がある構造の建物は少ないエネルギーで室内を自然に冷房することができるパッシブ的住宅ということになります。

勿論、屋根、天井、壁の断熱材の断熱性能と気密性能によっても冷房に使われるエネルギーコストは大きく変わることは周知のとおりです。
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夏に涼しい家をつくる必須条件(1)

少し前に通気層について4つの働きがあり
その4つ目の機能の中の3つ目機能については排熱機能があることを説明いたしました。

通気層工法を採用する目的の一つに、
夏涼しい室内環境を作ることがあげられます。

冬季の通気層の目的は壁内結露の防止があげられますが、この結露防止のための換気量と比べると夏涼しくするためには100倍以上の換気量が必要だといわれます。

夏になると屋根が太陽に熱せられて、
高温になって小屋裏の温度を上昇させます。

小屋裏の換気不足で高温の熱を排熱できなかったり、天井あるいは屋根面の断熱不足が生じたときには小屋裏空間は灼熱になっています。
関東地方あたりでの夏の屋根の最高気温は80℃前後になっているそうです。
この熱が天井の表面温度を上げることになり、体感温度がとても高くさせるのです。

※写真は冬季に撮影された熱画像ですが気密性が低いために室内で暖められた熱が小屋裏に溜まっています。夏の場合も同じく80℃前後の温度が写真のようになると想像されます。)

※屋根の温度は80℃前後になっているなんて信じられないような高い温度ですが次世代省エネ基準の気密評定申請:Ⅰ地域、Ⅱ地域での夏の屋根(通気層部分)の温度は60℃で計算することになっています。

内外温度差でいうと夏の方が冬より少ないと思われますが小屋裏の80℃を基準とすれば温度差は50℃前後もあることになります。
これでは過酷な室内環境です。
例えば小屋裏でストーブをガンガン炊いた状態に似ています。

昔の茅葺屋根の家などはとても涼しく感じられるのは茅葺断熱の効果が十分効いていて表面温度を低くさせているからでした。

最近の住宅は通気層を家全体(屋根、壁)に張り巡らすことで通気層の中の温度を外気に近い条件にすることで暑い輻射熱の影響を少なくすることが可能になっています。

室内を涼しくさせるための通気層は外壁の通気層と屋根の通気層を連続させて棟の部分から熱風を排出させることがとても大事です。

通気層の大きさは大きいほど効果があるのですが
防暑が目的であれば45mm以上がベストのようです。
(ちなみに我が家も45mmの通気層にしていますが夏に屋根に上がって棟換気に手を当ててみると、熱風がドライヤーで噴き出したような強さを感じます。)

このようにエアコンの力の涼しさには及ばないものの通気層の利用で大量の換気を図ることで室内に熱が伝わりにくくすることができ、室内をかなり涼しい環境にすることができます。

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お宅の換気扇はインテリアになっていませんか?

計画換気の設計、施工する立場から言うと、住宅の気密性能は高ければ高いほど室内の空気を計画通り(換気計画)に流すことができます。
次世代省エネ基準のレベルでは単位隙間相当面積は2.0cm2/m2以下を義務としていますが換気の流れを計画通りに行うためには0.7cm2/m2以下の気密性能が必要とされます。
悪くても最低ラインは1.0cm2/m2以下を目標にしたいものです。


その理由は

第三種換気システムを前提にすると換気ファンでつくる圧力(内外差圧)が1.0mmAqあると外の風の圧力を上回り風の影響を受けなくなります。

その内外差圧1.0mmAqをつくるために必要な気密性能が0.7cm2/m2なのです。低気密住宅である隙間が多い住宅ではこの圧力が確保できないため計算上では計画されているが実際は無計画の換気計画となっているのが現状が多くあります。


内外差圧1.0mmAqが確保できないとどうなるか?
2Fの給気口(外気を取り入れる所)からは外気を取り入れることができなく、排気する役目を果たす排気口となっているのです。
温度が低ければ低いほど、冷たい空気は下から入り、暖められた空気は上の方から逃げようとします。
住宅の気密性能が低いとこの影響をなくすることができないのです。

実際にあったクレームですが
気密性能が1.7cm2/m2の住宅でしたが北国特有の通気層から給気する方法を取ったところ、給気されないで排気口になってしまっために室内の暖められた空気が通気層内に入り窯業系外壁材内及び軒天に結露を起こし、凍害を起こした実例があります。
住宅の気密性能が2.0cm2/m2程度ではこの影響をなくすることはできないのです。
せっかく換気計画で家全体の給気口から新鮮な外気を取り入れようとしているのですから・・・その気密性能の担保数値は1.0cm2/m2以下はほしいものです。

結露防止によくある改善案に「換気をすればいい・・!」ということが言われます。
しかし、気密性能が悪い住宅の場合は一般的な30m2/h前後の換気扇では給気されないので効果がないのです。
(そんなことなないだろう・・と思った方は自宅の2Fの給気口から外気が入ってくるか煙草の煙か、線香の煙で確かかめてみることです。)

このように気密性能が低い住宅の場合は換気経路や換気量が確保されないばかりかクレームが多く発生しています。
空気の流れやきれいさは目に見えないため、換気されているか全然わかりません。

最近は換気の流量測定や炭酸ガスの濃度測定から換気回数の確認をする施工業者が増えてきました。
換気扇本体の排気能力の問題もありますが、新築を依頼する会社選びには計画換気の給排気の実測をするのか確認してみることです。
実測する会社であれば・・・気密性能が1.0cm2/m2以下の施工がされていることがわかります。

若し、2Fから給気されていない場合はシステムは
換気インテイリア?・・・としての換気システムだということになります。

温度センサー付き給気口

外内断熱工法の八幡平の家の換気装置は第三種換気システムの
ユーフレクトKB1タイプを採用しています。

第三種換気は送風機によって強制的に排気し、給気は適当な位置に設けられた吸気口から自然に給気する方法で室内空気はマイナス圧になり、出入り口やドアを開けた状態でも室内空気が外部に流出しない特徴があります。
しかし、
同じ第三種換気装置でも国産品と輸入品がありますが浴室の換気(排気)は局所換気ではなく一体で計画でき換気できるのが輸入品の大きな特徴です。
そのため、
浴室に排気(吸気)があるため各部屋の温められた空気が浴室まで誘引されることになり浴室に浴室暖房器(浴室乾燥機)がなくても暖かく、洗濯乾燥器の役目も果たすのがもう一つの大きな特徴と言えます。
しかし
外部からの給気方法は国産も輸入品も同じ自然給気方式のため、真冬の氷点下の空気をダイレクトの室内に取り入れることになります。
微量な流速であっても給気口の真下は冷気が感じられるものです。

特にこの給気口が寝室の枕もと付近に設置されると窓下のパネルヒーターで寒さを緩和しているものの、熟睡できない時があるので給気口を閉じてしまうことがあります。

この吸気口手動型は閉めてはいけないことでお引き渡しをしますが、寒さにお応じて開けたり、閉めたりしている方もけっこう多いように見受けられます。

(給気口を閉じて構わないのですがそのまま閉じたことを忘れているとその部屋の相対湿度が上がり窓ガラス面に表面結露が出る危険があります。再度開けると自然に改善します。)

そこで
先程の閉め忘れがないように自動の給気口を設置してみました。

それが
この写真のドイツ製の給気口です。
外気温に連動して隙間調整ができるもので例えば氷点下になったら自動的に閉じる調整をしておくと、寝室のベットの枕もと付近にあっても気にならなくなります。
先程の閉め忘れを気にしなくても外気温が上がることで自動的に開き、通常通りの外気が給気されることになります。

今回の外内断熱の八幡平の家の給気口は4か所の内、1か所だけがこの自動型に3か所は従来の手動型の実験となります。

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・湿気対策

温度差換気

最近は、敷地いっぱいに家を建てるケースが増えてきました。
住宅密集地で建てた家には高い窓と低い窓があれば温度差で風が入るようになります。
これは温度差換気と呼ばれる換気方法の一つです。

ひとつの空間に違う温度の空気があれば、上昇気流が起こるのでそれを利用するものです。
この場合、高い窓と低い窓を使うことによって効果的な温度差換気ができます。

しかし、ひとつの空間が同じ温度であれば、それ以上動きません。

24時間計画換気が備わっている家では、それ以上の大きな換気が必要なのは日常生活外のことです。

例えば、煙草を吸う人がいる場合、通常より人が集まった時など、鍋物を使うため卓上のガスコンロを使いたい時など、それ以外でも24時間換気以外で窓を開けたいと思う人も多い筈。

高性能住宅で窓を開けることの意味は定期的な換気だけでは満足できない、風を直接浴びたい、解放感を味わいたいなどの気持ちがあります。
しかし、
窓を開けての通風や換気がなされるのは、温度差や風が実際に吹いているからで無風に近い日や室温と外気温が同じ時には通風や換気は期待できないことを頭に入れておきましょう。

狭い土地という事情もあって、本来は屋根裏の手の届く位置につけられている天窓も、吹き抜けの屋根部分の高い位置につけられ、電動式のものもあります。

高い位置の天窓は室内にこもった熱気と匂いを開けることですぐにも排気できるメリットがありますが掃除の事を考えると手の届く範囲にしておきたいものです。
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・湿気対策

計画換気がされていても室内環境が良くならない?

前回の高気密住宅だから汚染空気が溜まる。 の続きになります。

計画換気が義務付けになったことによって室内の環境が義務化になる前より、室内の環境は良くなったのでしょうか?

計画換気の義務化はシックハウス防止を目的に改正された建築基準法ですが、一般住宅、マンションでは公共の建物と違って完成後(引き渡し時の)換気の給排気量の実施の義務化にはなっておりません。
そのため、建築確認申請に添付する「居室毎の機械換気設備」の用紙に各部屋毎の気積と換気の種別と排気量と換気回数を記入して提出することで(書類上でのチェックはされますが・・・・)OKとなります。

書類上はOKであっても実際に換気の排気量が申請通りになっているか実測検証されないため、多くの住宅、マンションの換気排気量は申請通りに確保されていない例が現実が多くあります。

では、実測して申請通りの換気排気量があればいいのか?と言うと
実は、これも問題があるのです。
換気を実測していても排気側だけ測定して給気側を測定しなければ、これもまた十分ではありません。

排気側だけの測定であれば換気のモーター本体の能力をチェックするだけになってしまいます。若し、確認申請用の換気用の書類の排気量と同等以上の換気量であればOKのような気がしますが、本来居室から計画的に外気を導入されているかこれではわかりません。

建物全体として考えれば何処から外気が導入されているかわからないけれども一応、換気回数は合格だということになるわけです。

●写真は漏気個所を熱カメラで調査している様子。
開口部廻りの気密施工不良が温度差でよくわかる。


貴方の寝室の給気口からは外気は一切入ってこないかもしれません。

では、どうするか?

それは給気口の給気風量を測定する必要があることの他に気密性能を高める必要があることなのです。
(例えば、隙間相当面積が0cm2/m2の場合は吸気量=給気料となる筈です。)
実際には隙間相当面積に比例して隙間が増えることで給気口からの給気は減っていきます。

以前に隙間相当面積は1.0cm2/m2以下にした方がいいという記事を書きましたが、こんなことが大きく関係してくるのです。

最近、計画換気がついているのだけれども、室内の空気が悪いようだとか。
結露が出る・・・という相談が増えてきました。

隙間が多いと換気を計画的にはできないため
①室内の相対湿度が上がり、特に給気口がある部屋に、冬だけではなく夏も結露が発生してカビやダニに悩まされることがよくあります。

②隙間が多いと外風圧に左右されて換気回数にバラツキ(多くなるため)が出るため暖冷房費が思ったよりかかってしまいます。

それではどうすすればいいのか?・・・というと
①隙間相当面積を1.0cm2/m2以下になるように気密化を図る。
(必ず気密測定をする。)
②換気システムの排気能力がカタログの数値だけでなく実質施工状態で排気能力があるものを設置して換気の給排気の風量測定をする。
といったことがポイントになります。

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・湿気対策



高気密住宅だから汚染空気が溜まる。

最近、計画換気が義務化されたのもかかわらず室内の空気が計画的に流れず空気汚染と結露に悩まされている住宅が増えてきました。
オール電化住宅、高気密高断熱住宅、次世代省エネ住宅、高性能住宅とか様々な言い方がありますが基本は高気密にすることが基本の住宅です。
しかし、この高気密住宅が「高気密だから室内の空気が汚染されたり、結露が出るのだ!」と言っている人がいます。

しかし,本当に高気密と呼べる住宅はどのくらいあるのでしょうか?
日本全国では何%あるでしょうか?
調査データーがないのでわかりませんが東北地方の現場私が何らかで係わった住宅では高気密と呼ばれる棟数は10%にも満たないのです。

一方、問題とされる気密住宅は当然ながら換気の義務化で換気システムがついています。
換気システムが良好に働いている住宅では空気汚染とか結露は起きない筈です。(しかし、現実的にはけっこうこのことが問題となっています。)
それではどんな住宅が室内の空気汚染とか結露に悩まされているのでしょうか?

殆どは、気密性が低く、換気設備が義務化で設置されていても正常に機能していないか、電気代がもったいないと言って止めている住宅です。
あるいはマンションのように一定の気密性があるにもかかわらず計画換気が義務化になる前のマンションで換気の配慮がされていない住宅です。
つまり換気がついているが換気の機能が100%は働くように配慮されていない住宅が問題となっているのです。
(建築確認申請上では0.5回/hあって合格の筈ですが実測値ではないので問題が残ります。調べる必要があります。)
高気密という言葉の意味が人によってまちまちで、言葉だけが一人り歩きしているために、「高気密住宅」が悪者になってしまう側面があります。

住まいと言う屋外から区切られた器の中で人が生活すると、衛生環境は悪化します。塵や埃、油汚れが溜まり、空気も汚れます。
また、建材とかタンス等からも汚染物質が排出されます。
気密性が高い低いにかかわらず、掃除をし換気を図らないと室内は汚れます。

では何故?空気の汚れが問題となっているのでしょうか?

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・湿気対策

ペットの匂いに換気

飼い主には慣れたペットの臭いも、お客さまからすれば気になるものです。
従来の気密を意識しなった住宅では隙間を通して風が強い時とか内外の温度差が激しい時には換気回数が1〜3回/hもなることがあり匂いも気になることがありませんでしたが無風の時と温度差がない時には換気がされない自然任せの匂い消し換気方式でした。

一方、最近の高気密住宅とか気密が高いマンションでは隙間が少ないため自然まかせの換気方式ができないため(風があろうとなかろうと、また温度差があろうとなかろうの方法では)全然換気されない環境になっていて匂いが気になります。


そこで
ペットの匂いを気にしない環境を作るためには、ペットの部屋を設け、その部屋も換気計画をすることで気になる匂いは全て解消されようになります。
(写真のワンちゃんはは「ペット共生する高性能住宅」で建てられたM様宅のラブラドールです。)

そこで・・・・・・↓

これはワンちやんの部屋です。
床はコンクリートで仕上げ排水口があり、床が汚れた時には水洗いができるようになっています。腰壁はタイルで仕上げ、その上(「天井までは)は無垢の羽目板で仕上げています。

入口のドアーは室内ドアで写真の右側の嵌め殺し窓は覗き窓になっています。
こうすることで、部屋にいるワンちゃんの様子がいつでも確認できることになります。
仕切りがない部屋も考えられるのですが、訪問客の中にはワンちゃん嫌いの方もいらっしゃいますので、Mさん宅では個室として提案させていただきました。
ワンちゃん嫌いのお客様の時には「ハウス!!」と命令して専用の部屋に入れてドアを閉めてしまえば普通の部屋に見えます。
また、
写真のように常時24時間換気されているのでワンちゃん独特の匂いもなく安心です。

また、ドアーを開けていても、常に匂いは天井につけられた換気システムの吸気口に吸い込まれるので部屋の方には匂いは逆流はしません。
また、床が汚れて水洗いをした場合でも、乾燥機を使っていないのに吸気口(排気)のお陰で翌日には床面がカラッと乾いています。
(思わぬ効果です。)

最近はペットブームもあって、換気扇がつけられる例が多くなりましたが、局所換気と時間制限運転方式が一般的になっています。
これでは、やはり匂いは残ることになりますのでお薦めはできません。。

体験上の結論!!この場合は局所換気ではなく
24時間連続運転の第三種換気システムで排気方式を採用することををお薦めします。

●お勧め換気装置
エアロバーコ
フレクト
ユーフレクト
ダッチマン

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換気の給気はどこから入れるのか?

換気システムで
自然給気、集中排気のセントラル換気システム(第三種)の場合で、
給気は通気層から取り入れるのか?
外壁の外から取り入れるのか?
どちらの方法がいいのかと聞かれることがあります。
写真は室内側から見た給気口
形はメーカーによって角型、丸型があります。

この給気口からの外気導入方法は断熱材と外壁の間にある通気層の下水切りから取り入れか?
それとも外壁を貫通して直接外気を取りいれた方がいいのか?

さて、どちらがベストの方法でしょうか?
考えてみましょう。
左図は各方法の断面図です。

左図は外壁を貫通させて直接外気を取り入れる方法。

右図は通気層から外気を取り入れる方法です。



結論からいうと、
住宅の気密性能や給気口の使用目的によって変わると言えるでしょう。

通気層から給気を取り入れる方法は、
直接冷たい外気が室内に入るのを防ぐ目的と、
風の強い時に大量に給気口から給気されるのを防止する目的があります。

風の強い時などは
外壁から直接給気口を設けた方法ですとかなりの給気量となります。
厳寒期には給気口から大量の冷気が入ると、居住者は給気口を閉め切って使ってくれません。

そこで、考えられたのが通気層からの新鮮な空気を導入する方法です。
風の強い地域ではかなり採用されています。

しかし、通気層からでは問題があるという意見もあります。
理由は①温度差換気の影響で、二階の給気口が排気口になり、給気口から排気された水蒸気で窯業系の外壁材の裏側で凍害を起こす危険性がある。
②通気層が圧損抵抗となって、給気されないというものです。

はたして、この問題はどうなのでしょうか?
実際は、通気層から給気しても問題がない例があります。
実はこの問題については換気と気密性能が考えられていなかった所に問題があります。

気密性能が低い住宅は、通気層から給気すると、温度差換気や風の影響で、給気口から排気されるので、先の指摘されたような問題が起きてしまいます。

しかし、一方で気密性能が高い住宅は、換気の圧力が確保されているために、給気口からの排気はほとんど起きません。
気密性能が高いほどいいのですが、最低目安の気密性能は1.0cm2/m2以下が必要だと思います。
スウェーデンやカナダのR−2.000住宅のレベルにすると、換気による障害はなくなるようです。

最近では給気口に過剰給気防止機能がついた商品も販売されるようになりました。
これらの商品は、外壁から直接給気しても、ある一定以上の給気はされないようになっています。
しかし、一般に使われている給気口は給気量がセーブできません。
その場合は通気層からの給気やクローゼットを経由して給気するなど冷気を感じさせない工夫が必要です。
(全室セントラルヒーティングの場合は、その給気口の下部にヒーターを設置することで解決します。)

又、通気層から給気する場合でも、圧力損失の大きい既製品の水切は使わないようにしましょう。

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熱交換換気システムが成り立つ気密性能とは?

計画換気が成り立つ家の条件とはの記事にファンさんからご質問をいただきましたので記事として回答させていただきます。


質問:
今、自宅を新築中です。計画では換気は熱交換システム(国産Mメーカー)をつける予定です。その際、気密の数値は次世代基準の2.0cm2/m2で問題はないのでしょうか?お教え下さい。

下の表は外部風速6m/hに必要換気量150m3(換気回数0.5回分)を確保した場合の建物からの熱ロスがどのくらいになるかを示したものです。
第一種換気(熱交換システム)と第三種換気(集中排気システム)とを対比しています。

気密性能が5cm2/m2の住宅では、どちらの換気を使っても風圧の影響で自然換気量と換気システムの機械換気量を加えると、第一種は2.9回となり第三種では2.99回となり、このレベルの気密性能では、建物の自然換気量が多すぎて換気計画が成り立ちません。



住宅の気密性能が1cm2/m2以下になって、初めてどちらのシステムでも機械換気量が自然換気量より上回ります。
建物からの熱ロスをみると、第三種が0.6回で第一種は0.75回の換気量となります。
気密性能が1cm2/m2の住宅では、
やや第三種換気システムの方が熱ロスが少ないことがわかります。

一般的には、熱交換換気システムは熱を回収するので省エネルギーだと思われていますが、気密性能が悪ければ逆に省エネにならない換気システムになります。
つまり建物からの自然換気にお影響をなくさいことには熱交換は成立しないのです。
それでは、どのくらいの気密性能にすると
第三種と第一種の熱ロスが同じくなるのでしょうか?

風圧の影響による自然換気量と機械換気量の合計換気ロスは気密性能は0.55cm2/m2以下にしないと熱交換システムは熱回収する優位性は発揮されません。

さらに、熱交換換気システムは建物の内外に差圧を作らないので、気密性能を0cm2/m2にしない限り、風による熱ロスが生じているのです。
熱ロス面でみると熱交換換気システムは非常に不利な面が多いことがわかります。
一方、第三種の集中換気システムはどうでしょうか?
気密性能が0.8cm2/m2以下になると、風速6m/秒時にできる建物の内と外との圧力差よりも、機械換気で作りだす換気圧力のほうが大きくなり、風圧による熱ロスがゼロになるのです。

別な言い方をすると
住宅の気密性能が0.8cm2/m2以下になると必要換気量の150m3が100%生かされることになるのです。

また、建物からの自然換気量を20%だけ許すのであれば第三種の集中換気システムが必要とする気密性能は1cm2/m2以下となるのです。

熱交換換気システムの場合は機械の熱交換率は60%ですが実質50%を許容値とすると、自然換気量が0.1回以下、気密性能が0.2cm2/m2以下にしなくてはなりません。

●最近の気密工事の施工能力は内断熱(充填)でも外断熱(外張)あるいはパネル工法であっても、気密に真剣に取り組んでいる施工業者であれば0.2cm2/m2以下の隙間相当面積はそう難しいもではなくなっています。

第一種の熱交換換気システムを採用する場合は最低でも許容範囲を考えた場合でも気密性能が0.55cm2/m2以下になるようにする必要があります。
ただし、
その気密性能を担保するためには、気密測定試験の実施が必要となります。
また、
機械の給排気能力が設計通りになっているかは、気密とは別な問題ですので機械の選定には十分検討する必要があります。

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計画換気が成り立つ家の条件とは!

計画換気は現在はすべての住宅に義務付けとなり、
設置されています。・・・が名前が計画換気ですが
本当に計画通りの換気がされているのでしょうか?

実は
その計画換気が成功するかどうかは、
ある条件が揃わないと計画通りの換気がなされないのです。


つまり、
計画換気扇(システム)がついただけでは安心はできないということになります。
その条件とは!!!!!?

●一定水準の気密が確保されていること。
その一定の水準とは
最低でも1.0cm2/m2未満の気密性能がポイントなのです。

以前にも記事としてUPしましたが、次世代省エネ基準の2.0cm2/m2の気密性能では1Fの隙間から給気されて、2Fの隙間から排気されてしまう内外温度差換気による漏気現象が起きてしまうのです。

高気密にする理由は、このように建物の隙間から起きる自然換気(漏気)を防ぐ意味があるのです。
換気量を適正に保てば衛生的で、冷暖房の換気損失も最小限にできます。
そのためには「空気量を適正に計量できる換気装置が必要」なのです。
しかし、設置する家に自然換気が起きる隙間があっては換気の計量が崩れれてしまいます。
風の圧力で隙間から自然換気が発生するからです。

日常的には風速4m/秒(時速で換算すると14km/hのスピードで受ける風圧)風が吹いています。

換気システムの正しい考え方は
「換気量を計量したいから、風の影響で自然換気が加わらない水準まで・・・建物の気密化を図る」というのがが基本なのです。

下記の表は
「気密性能と風速の関係」

例えば、外気温℃室温20℃の表で気密性能が2.0cm2/m2の場合では平均風速2.5m/秒時の隙間換気量は0.2回/hとなります。
また風速が6m/秒になると0.5回/hの隙間換気量になってしまいます。
そこで計画では0.5回/hが義務付けですから
この場合はこのようになってしまいます。

0.5回/h+0.2〜0.5回/h=0.7回/h〜1.0回/hの膨大な換気回数になってしまいます。
これでは計画的な換気にならず省エネにもならず、ランニングコストのシミュレーションもできない風任せの換気システムになってしまいます。
若しシミュレーションがあるとしたら「絵に描いた餅」ということになります。

世界的には隙間相当面積でいえば、1.0cm2/m2より大きな隙間相当面積は気密住宅とは言わないそうです。

真面目に高性能住宅を設計あるいは施工している業者の多くは
平均0.7cm2/m2以下の気密性能をコンスタントに出しています。
その気密性能でも、0.1回〜0.18回/hの換気回数が加算されるのですから
できれば極力・・・さらに小さな隙間を目指すようにし、自然換気をゼロに近づくことで計画通りの換気がなされることになります。

それが0.5回/hの換気量作れる家の条件となるのです。

          ●出典:「住宅の省エネルギー基準と指針」より

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住宅の粉塵

住宅での粉塵はあまり問題にされていないようです。
以前のようにジュウタンとか畳が多かった頃は気がつかなかったのですが、ピカピカのカラーフローリングではチリやホコリが目立つようになります。


電気掃除機は比較的に大きな塵やホコリは除去できますが、室内の浮遊塵などミクロ単位の微細な粒子になると、電気掃除機では除去することができません。
微細な粉塵は室内に貫流することになります。


粉塵が舞い上がると、空気中を漂い床になかなか落下してきません。
人の呼吸で体内に入り込みます。
この粉塵はいったん肺に吸着されると、体外になかなか排出されないで喘息を引き起こすことがあります。
これらの粉塵は、換気によってある程度は排出可能ですし、掃除の方法によって除去することも可能です。

そのためには少しコストアップになりますがセントラルクリーナーなどは浮遊塵対策としては便利な機器になります。

換気システムにフィルターがある時は、真っ黒になるくらい汚れます。これは空気と一緒に粉塵も外部に排出していることを示しています。
気づきにくいのですが、換気することで粉塵も奇麗にしているわけです。

住宅では、浮遊塵の排出基準がありませんが、ビル管理法では浮遊塵量を示しています。
換気の基準で空気中1m³当たりの浮遊塵は0.15mg以下となっています。
換気が非常に悪い住宅は浮遊塵の量もかなり多いというデーターがあるようです。
換気とともに大切なのが・・・・・掃除です。
電気掃除機は粉塵も室内に排出しないよう屋外に粉塵を排気する延長ホースなども販売されていますが、新築時にはセントラルクリーナーの導入を考えてみてはどうでしょうか。
(我が家では当時、勉強不足でセントラルクリーナーのことは思いつかなかったのです。)

一時期輸入住宅ブームになった時にセントラルクリーナーもブームになったことがありましたがダクトの配管の目詰まりなどで下火になりました。

しかし、排気圧力の大きなセントラルクリーナーであれば目詰まりの問題も解決します。
また50cm以内の目詰まりではベンリーキッチャーがあれば解決します。
(一般の掃除機の目詰まりに利用できる優れものグッズです。)

セントラルクリーナーの導入された方にお聞きすると、粉塵の量が非常に減少し、掃除の回数は半分まで減らしても、室内が奇麗になっているそうです。
また、換気システムとセントラルクリーナーを一緒に導入した住宅では相乗効果で、室内に塵やホコリはほとんど目につかなくなったそうです。

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室内空気汚染を自然素材にこだわるには限界がある。

現在の家づくりは
全て自然素材で作ることができません。



また、
自然素材さえ使えば室内空気汚染が解決できるというわけではありません。
自然素材を使えば揮発性の有機化合物濃度は低くなるものの、換気を行わければ、それ以外の空気汚染物質はたまる一方です。


先ず、
最初に行うべきことは換気の導入ですが、
現在は換気の義務化によって必ず設置されていますが
果たして、換気量が計画的に確保されているか、疑問が残ります。

それは何故なのでしょうか?

計画的に換気量を確保すると、室内の空気は外気と同じくらい奇麗になります。
気密性が悪くても、かなり奇麗な空気になります。
ただし
気密住宅程度の(隙間相当面積5cm2/m2)では機械換気に加え、
自然換気だけでも1.0回/h程度となり、
冬場の場合自然換気だけでも少し風が吹くと1.0回/hとなり、
室内の湿度は20%以下になることがあります。

加湿しなければ、つらい環境です。

一方、
住宅の気密性が高いほうが
少ない換気量で効果的な換気を行うことができ、
結果的に室内の湿度を適切な状態に保つことができるのです。

前にも、気密性能は1.0cm2/m2以下にする必要があるといいました。
何故、1.0cm2/m2以上ではダメなんでしょうか?
少し考えてみましょう!

答えはこちらにあります。

http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/57

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換気(吸気口)の掃除の苦手な人のために!

換気システムの吸気口、給気口の
掃除は住まい方マニュアルを見ると平均3ヶ月毎にすることを推奨しています。


住宅をお引き渡しする際は換気マニュアルをお渡しし取り扱い説明をするのですが掃除を実行されている方はそう多くはいません。
数年経過して匂いやガラスに結露が発生したりして「欠陥住宅ではないか?」という問い合わせがけっこうあります。

私もそうなんですが自宅の天井を特に換気の吸気口は吸い込み音が聞こえている間は見ることもないし、気にしないものです。
問い合わせで急いで駆けつけるとほとんどが掃除をされていないことが原因なのです。

そんなことがあると
初めてこの吸気口の掃除をしなければならないという意識を持ちます。


そんな人のために吸気口の小物を作りましょう。
用意するものはレンジフードに取り付ける油取りフィルターです。
できるだけ硬い素材を使います。

写真のように吸気口の大きさに(丸型、角型)に切り取り・・そのままあてがうだけです。
汚れてくると写真のように汚れで目詰まりを起こして吸い込めなくなると自然に落下します。
後はもう一度中性洗剤で洗い、乾かして再度使用します。

●掃除をするのが面倒臭い人にはお奨めです。
但し風量が20%前後落ちますので注意が必要です。
換気風量を設定する時に20%増しの0.625回/hにしてもらい
この小物を使えば0.5回/hになり楽チンです。

稀に新築当時から
吸気(排気)能力が少ない換気システムを設置されていることがあります。

この状態ではこの小物をセットしても吸う力がないためにすぐ落下します。テイッシュを当てて落ちない程度であれば大丈夫です。

試してみてはどうでしょうか。

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水も空気もタダではない。

計画的に換気量を確保すると、
室内の空気は外気と同くらいにきれいになます。
気密性能が多少悪くてもかなりきれいになります。

ただし、気密性能5cm2/m2程度では、機械換気に加え自然換気が多いためその合計が1.0回/hとなってしまい、室内の相対湿度は20%以下になることがあります。
加湿器を使わなければ、かなり辛い環境です。

一方、住宅の気密性能が高い気密住宅の場合は自然換気量を抑えることができるので、少ない機械換気の換気量で換気を行うことができ、室内の相対湿度を適度な状態に保つことできるのです。

気密性能を1.0cm2/m2以下とすると
内外の温度差による自然換気量が表で少ないことわかります。
(表)財団法人 建築環境・省エネルギー機構の「住宅の気密性能試験方法」引用

(例えば1.0cm2/m2の気密性能の場合:内外の温度差が20℃の時には0.03回/hとなり、機械換気の0.5回/hを加えても0.53回/h程度にしかなりません。しかし2.0cm2/m2の気密性能の場合は自然換気が0.13回/hプラスされるので0.63回/hになってしまいます、)

さらに、
自然換気(漏気)は温度差だけでなく
建物にかかる風圧によってもかなり換気されることがわかっています。
その表は

気密性能が2.0cm2/m2の場合で温度差が20℃あって、風速が2.5m/秒ある場合では、さらに0.2回/h加わるので機械換気0.5回/h+温度差換気0.13回/h+風圧換気0.2回/h=0.73回/hとなってしまい、換気量が増加してしまいます。

自然換気量を極力少なくし,効果的に換気するには、住宅の気密性能と換気量のバランスが大切になります。

機械で換気を図ることがもったいない」と言う人がいますが、
何といっても日本は「水と空気はタダ」と考えてきた歴史があります。

しかし、水は買う時代、空気だけタダというわけにはいきません。

しかも、
機械換気で使うエネルギーは非常に少なく、
50wで金額にして1ヶ月1.000円前後です。

これできれいな空気が手に入るなら
ミネラルウォーターを買うように、お金を出してもいいのではないでしょうか。

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掃除が苦手な人のための換気小物!

danger換気システムの吸気口、給気口の掃除は
住まい方マニュアルでは平均3ヶ月毎にすることを推奨しています。


住宅を引き渡しする際は
換気マニュアルをお渡しし取り扱い説明をするのですが
掃除を実行されている方はそう多くはいません。

数年経過して匂いやガラスに結露が発生したりして

angry「欠陥住宅ではないか?」

という問い合わせがけっこうあります。

私もそうなんですが
自宅の天井を特に換気の吸気口は吸い込み音が聞こえている間は見ることもないし、
気にしないものです。

問い合わせで急いで駆けつけると
ほとんどが掃除をされていないことが原因なのです。
そんなことがあると初めてこの吸気口の掃除をしなければならないという意識を持ちます。


そんな人のために吸気口の小物を作りましょう。
用意するものはレンジフードに取り付ける油取りフィルターです。
できるだけ硬い素材を使います。

写真のように
吸気口の大きさに(丸型、角型)に切り取り・・そのままあてがうだけです。
汚れてくると
写真のように汚れで目詰まりを起こして吸い込めなくなると自然に落下します。
後はもう一度中性洗剤で洗い、乾かして再度使用します。

wink●掃除をするのが面倒臭い人にはお奨めです。
但し風量がおよそ20%ダウンしますので注意が必要です。

換気風量を設定する時に
20%増しの0.625回/hにしてもらいこの小物を使えば0.5回/hになり便利です。

稀に新築当時から
吸気(排気)能力が少ない換気システムを設置されていることがあります。
この状態ではこの小物をセットしても吸う力がないためにすぐ落下します。

テイッシュを当てて落ちない程度であれば大丈夫です。

heart04試してみてはどうでしょうか。heart04

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換気回数は気密性能が鍵!

前回(気密のレベルによっては給気口はいらない!) では第三種換気装置を使う時に気密性能は1.0cm2〜2.0cm2の住宅の2Fでは、内外の温度差が大きい冬期間は給気口(パッコン)からほとんど給気しないことを説明しました。

しかし、冬以外の3シーズンは内外の温度差による圧力の影響がほとんどなくなり、風が強い時意外はどの給気口からも均等に給気されます。

問題なのは給気口(パッコン)1個当たりの給気量はいくらになるかということになります。
例えば、延べ床面積120m²の気密住宅で給気口を2個つけ、120m3/hの換気量を取ったと仮定します。風や温度差の影響がないものだとすると、有効面積12cm2の給気口からは8m3しか給気されません。

●では給気口からの
給気量を増やすためにはどうすればいいでしょうか?

●このことを考えるためには
換気システムの目的は何だったのかを考えて見る必要があります。


当然の事ですが、
換気システムは簡単にいうと室内の空気を奇クリーンにするためのもであり、そのため様々な方法が考えられますが、換気の考え方のスタートは自然換気より、局所換気、局所換気よりセントラル換気・・・といった方法の経過をたどりました。

第三種換気システムを例に考えれば、一定の給気量を取り入れ、汚染された室内空気を確実に捨てることができれば、給気がどこから入ろうと間違いなく局所換気よりは良好な空気環境を実現できます。さらに同じ換気システムを使って、より効率的(どこにあるか、わからない隙間ではなく)に室内居住空間をより良い空気にするためには、給気口からの空気の取り入れが計画的にできれば居室での汚染空気とか水蒸気を万遍なく排出することができるのです。

そのためには実は気密性を高めることが非常に重要になってくるのです。

気密性能が高くなればなるほど
隙間からの給気が減り、給気口からの給気が増加します。


カナダのR-2000住宅でも
給気口からの給気は全給気量の半分ですので、これを目標と考えれば方法は二通りあると思われます。

一つの方法は給気口(パッコン)の有効開口面積を大きくすることです。
(大きくするということは、給気口から空気が入りやすくしてやるということになりますが、この方法は余程慎重に計画しないと、居住者からクレームを招く原因となってしまいます。
給気口の位置が悪いと
冬期には寒さを感じさせてしまい居住環境を悪化させてしまうのが目に見えています。)

そこで二つ目の気密性能を上げるという方法が・・・・
理にかなっている方法ということになります。


●給気口含めた隙間面積で1.0cm2/m2で気密性能でいえば
(気密試験の時は給気口を閉じて測定します。)

給気口を閉じた状態での
隙間相当面積は0.5cm2;/m2で給気口を5個つけると給気口からの給気量は1箇所(12m3/h)ですから60m3/hとなり総給気量の半分になるということになります。

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タバコの煙で家の性能を知る!

隙間の大きさで住宅の性能を知るに続いて

タバコの煙で住宅の性能がわかる方法です
(タバコにこだわりません煙が出ればいいのであって線香でもOKです。)

正確に知る方法は換気風量測定器で計る方法がベストですが煙の流れを見て簡易に性能の良し悪しを見分けることができる方法です。
※ただし、この方法は給排気口がついた24時間換気システムに有効です。

従来の住宅は換気扇はトイレ、風呂、台所につく局所換気扇というもので使用する時はスイッチONにして使用しない時はOFFにするという使用者の意思によって使うものでした。
また新鮮な空気を取り入れる吸気口がありません。
何処にあるかわからない隙間からの給気(外部から吸気する所)を期待するアバウトな換気方法でした。

最近の住宅は何処から給気して何処に排気するのかを明確するように24時間常時換気が義務付けられました。


●写真は排気量を換気風量測定器で測定している風景


しかし、24時間換気が設置された住宅であっても性能が良い住宅とはいえない場合があります。
換気の風量測定する場合は一般的には排気口に測定器を当てて(写真のように)排気量を測定します。

住宅の換気容積が300m³ある場合数箇所の排気口を測定してその合計が150m³あれば1時間に半分の空気が入れ替わることがわかります。
しかしこの測定方法では換気のモーターの能力を調べるためだけであって気密性能が低い住宅でも同じ換気量が測定されてしまいます。

それではどうすれば簡単に気密性能がわかるのか?
それは排気口だけでなく給気口も測定しなくてはならないということなのです。

気密性能が低い住宅の場合は排気口の付近の隙間が給気口となってしまい、あらかじめ設置された給気口からは殆んど取り入れることができません。

何故かというと
例えばストローの先が給気口で口元が排気口とした場合、吸った分100%の空気が給排気されるのですが、若しストローに針の穴が開いていた場合は針の穴からも給気されるのでストローの先からの給気は当然少なくなってしまいます。

単純にこんな理由で気密性を高めると給気が十分なされることがわかります。

前回
「隙間の大きさで住宅性能を知る!」
で説明いたしましたが気密の低い住宅の場合は1Fの隙間から給気されて2Fの隙間から外に排気されてしまいます。

そこで計画換気システムの給気口にタバコ等の煙でその給気口に煙をかざして試してみます。

気密性のガ高い住宅の場合は1F〜2Fの給気口に煙をかざすと奇麗に室内側に流れてきます。
一方気密性能が低い住宅は特に2Fの給気口からは室外に出て行くか、流れてもよどんだ流れ方をしてしまいます。

(その理由は後日・・・)

●住宅の性能を高めるためには気密測定試験をすることの他に換気の風量測定試験もする必要があります。
現在は残念ながらどちらの試験も義務付けはされていません。
しかしここ数年の間には換気のよるトラブルが多いため風量測定(実測)の義務化の方向になりつつあります。