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昆寛

昆 寛(コン・ヒロシ)
高性能住宅の熱環境分野に携わって27年、省エネ住宅の工法を開発研究、普及に努めています。
住環境アルテ(代表)、NPO法人環境住宅正会員、住宅エネルギーアセッサー、住宅換気アセッサー、気密測定士として住宅新築、リフォームの熱環境の設計・施工、住環境のトラブルを解決するアドバイザー、特に断熱・気密・結露は得意分野です。
主に東北地方をエリアとしていますが時には全国何処にでもお邪魔します。
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希林舘自然クラブ
(天然山菜、きのこ直販)
の代表。


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暖房設計で快適性が左右される!

気密化を意識しない従来の住宅の場合には室内の上下の温度差は10℃もあり室内環境に大きな差が出ますが窓や暖房設備によっても室内環境は大きく差が出てしまいます。

住宅の気密レベルが1.0cm2/m2以下になると室内の温熱環境は設備機器や窓や構造体の断熱性能が環境を大きく変えてしまいます。

しかし次世代省エネ基準をクリアする住宅で「気密性能が高いのに・・・思ったより室内環境が快適ではない!」と言った不満の声も聞かれるようになりました。

その原因には
高気密で高断熱の住宅に住み始めると従来の家に住んでいた温熱環境より室内の温熱環境が安定してくるので微妙な温湿度の変化が繊細に感じられるようになります。

(例えば、窓をロックを甘く閉めてしまい数ミリ隙間があると・・・その隙間から入る冷気は微妙に小さい隙間風でも・・・「何処か窓が開いているな?」とすぐ感じることができるようになります。)

気密性能が1.0cm2/m2以下になると暖房機器の選択に時間を十分かけないと次世代省エネ基準クラスで気密性能が1cm2/m2以下であってもにコールドドラフト現象に悩まされることになり不快な温熱環境を経験することになります。

暖房設計は意外と暖房負荷計算をしないで何畳用の暖房機といった選定の仕方が一般的な現状です。

ひどい例は暖房設備は別途になっていて、建て主が後で量販店で暖房機器を購入して、せっかくの高性能住宅の長所を生かしきれない生活をしている方もいらっしゃいます。

もはや、快適性は気密性能のせいではなくなってきています。

快適性能は暖房設計の善し悪しにかかっているのです。

(勿論、気密性能が1.0cm2/m2以下であることは基本ですが・・。)

そこで、お奨めするのは・・・やっぱりセントラルヒーティングです。

Dc030477 温水のセントラルヒーティングは低温の輻射暖房ですが熱の分散、室温の制御性から好みの温度設定が可能なことからクレームの少ない暖房機器です。

自然対流による石油ストーブ1台、深夜電力を利用する蓄熱暖房機、土間床暖房、熱交換気のダクトを利用した熱交換機暖房などは室温の制御性が異なるため快適性はセントラルヒーティングより劣ってしまいます。

高性能住宅を予定しているのであれば・・・「セントラルヒーティング」がお奨めですよ!

参考メーカー:ピーエスサンポット 森永エンジニアリング

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引き違い窓は気密性にどれだけ不利か?

気密施工方法(マニュアル)といえば施工業者に必要なもので一般ユーザーさんにとっては関係のないものに思われがちですが、高性能住宅が目標であればこのブログで各工法の「気密の取り方のチェックポイント」を連載しておりますのでご活用ください。
学ぶことによってプロに近い眼を養うことになり確実に気密の高い高性能住宅を手に入れることが可能となります。

その各部位の気密の取り方はこちら↓

充填断熱の気密の取り方(先張りシート・土台)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・胴差し)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・下屋)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・屋根)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・間仕切り壁)
充填断熱の気密の取り方(開口部の外部納まり)

これらの気密施工を終えて内装仕上げ前の気密測定の仮測定で
気密の度合い(不具合があれば修正)する作業を行いました。
断っておきますが、この現場は合板気密工法が基本となっておりますが従来の気密防湿シートの施工方法と複合された工法になっています。
また、施工された岩手県釜石市の(有)菊池建設さんは高気密住宅の施工は初めてでしたが大工さんの丁寧な施工の結果、以下のような素晴らしい気密性能を上げることができました。

仮試験では内装仕上げ前ですので一切、屋根、壁には内装材は取り付けられていないので屋根、壁の気密シートはタッカーで止められただけの状態での測定となります。
そのため、ポリエチレンシート0.2mmで気密を取る場合には差圧を高くして測定してしまうとシートを破いてしまうことがあるので圧力を上げる場合は注意が必要です。

実際、この現場でも30Pa時点で屋根の気密防湿シートはタッカーだけで抑えておくことができずシートが破けてしまったのです。
そのため、屋根部分の気密防湿シートの手直しをして再測定となりました。

ところで、
この現場には北国の気密住宅としてはでは珍しく引き違いが7か所設置されています。
一昔前の気密住宅での引き違いの採用は気密性が低いため・・・多くても和室に2箇所程度に抑えて設計するのが一般的でした。

今回は心配される引き違いが3倍強の7か所あるのですから目票の1.0cm2/m2以下は難しいかもしれないと思っていました。
しかし

結果は0.47cm2/m2でした。
(高気密住宅第一棟目の結果としては最高の出来です。)
そこで引き違い窓がなかったらどのくらいの気密性能になるのか調べてみました。
左写真は引き違い窓の召し合わせ部分と枠周囲を養生テープで目張りしている様子です。

引き違い窓の目張りをしたテープの長さは66.8mあります。
引き違いですから上レール、下レールの召し合わせ部分から漏気するのが仮測定でよくわかります。

この漏気する部分に目張りした状態でも気密測定をしてみました。

結果・・・・
なんと、思ったより隙間は小さく引き違いの性能の良さを知ることができたのです。

0.45cm2/m2でした。

引き違いから漏気する隙間相当面積は僅か0.02cm2/m2です。
総隙間面積は0.02cm2/m2×217m2(実質床面積)=4.34cm2で2.08×2.08cm角の隙間があることになります。
(隙間相当面積0.5cm2/m2クラスの気密性能であればこの0.02cm2/m2程度の隙間はさほど気にならない隙間だと考えます。)
参考に引き違い窓はm当たりに換算すると≒0.065cm2が漏気する大きさになるようです。
(※ただし、今回の気密測定の現場ではサッシメーカーはシャノンを採用しての測定値になっています。)

全サッシメーカーの引き違い窓を調査した訳ではありませんが、ノックダウン式のサッシでなければ気密性についてはさほど不利ではなく安心して採用できるのではないでしょうか?

使用されている断熱材・気密部材は↓
●次世代省エネ基準Ⅱ地域仕様
屋根:グラスウール(パラマウント硝子工業)200mm
外壁:グラスウール100mm+付加断熱25mm(露断
基礎:基礎断熱土間床工法スタイロフォーム(B3)50mm
気密部材:土台気密パッキン付先張りシート他(ジェイベック
開口部気密部材:マドエース(北海道気密販売
合板気密用パッキン:北海道気密販売
気密テープ:寺岡製作所
気密コンセント:日本住環境

続きます!


これで先張りシートの施工はこれで完了となります。
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高気密なマンション

充填断熱の気密の取り方(開口部廻りの内部納まり)

気密施工方法(マニュアル)といえば施工業者に必要なもので一般ユーザーさんにとっては関係のないものに思われがちですが、高性能住宅を目指すのであれば自分の家の新築には断熱・気密のプロの眼を養うために「気密の取り方のチェックポイント」を学びましょう。
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・土台)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・胴差し)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・下屋)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・屋根)
充填断熱の気密の取り方(先張りシート・間仕切り壁)
充填断熱の気密の取り方(開口部の外部納まり)
の施工方法を説明いたしました。

今日は開口部(窓廻り)の気密・防湿シートの施工方法です。

左図は窓の下部断面図です。
線の部分の気密・防湿シートの先張り施工方法です。

右の写真は気密・防湿シートが半透明なので見づらいですが窓台の四方に気密・防湿シートが先張りされ状態になっています。

この先張りシートが完了すると内壁に断熱材(GW100mm)が充填されて内壁の気密・防湿シートが取りつけられて先の窓廻りの先張りシートとジョイントすることになります。

その施工上の注意点はこちら↓
①窓廻りの気密・防湿シートの施工で特に注意しなければならない箇所があります。

内壁に断熱材(GW)が取り付けられると幅広の気密・防湿シートが内壁前面に張り付けられます。

開口部では気密・防湿シートは窓台の方に折り曲げる必要があるので窓のコーナーを対角にカッターで切り、窓台に取り付けられたサッシ枠の内側で止めるように切り取ります。

この時にコーナー部分は当然下図のように気密・防湿シートが切り取られて口が空いた状態になります。


そのため、口が空いた状態の気密欠損を防ぐためには下図の右上のキミツマドコーナー(気密副資部材)を取り付けることで簡単にコーナー部の気密化を図ることができます。

しかし、
この部材を使わないでコーナー部の気密処理ができないのか?・・という質問がありましたので今回の現場ではキミツコーナー部材を使わないで気密処理をする方法を採用しました。

その処理方法は気密テープだけで行います。
一般的に気密テープとして採用されているものには片面テープあるいは両面テープであっても比較的に厚みのあるブチルテープを使うことが多いので重ね貼り(二重、三重の重ね貼り)するとその部分が厚くなりすぎて使用はできません。
また、カッターで切り取らなければならないため手切れ性、作業性が悪いのです。
また、接着強度も意外と弱く私にとっては不満なのです。
そこで、厚みが薄く接着力が強い、尚且つ、手切れ性が良い(縦横にカッターなしで手で切ることができる)気密テープを使うようにしています。

また、一般的にはカラー色の気密テープを使うことが多いのですが私は敢えて半透明の気密テープを採用しています。
カラー色の気密テープを使うと貼りつけた部分は覆い隠されてしまうのでテープが強調されて綺麗に見えますが半透明の気密テープは貼った下地が見えるので綺麗には見えません。
しかし、気密テープの下が見えることで処理、例えば断熱欠損がないのか?が目視でチェックできるのがメリットなのです。)
こんな理由で外貼り工法でも充填工法でもこの気密・防湿テープを採用しています。

※このコーナー部分の実際の納め方は来週にレポートいたします。

使用されている断熱材・気密部材は↓
●次世代省エネ基準Ⅱ地域仕様
屋根:グラスウール(パラマウント硝子工業)200mm
外壁:グラスウール100mm+付加断熱25mm(露断
基礎:基礎断熱土間床工法スタイロフォーム(B3)50mm
気密部材:土台気密パッキン付先張りシート他(ジェイベック
開口部気密部材:マドエース(北海道気密販売
合板気密用パッキン:北海道気密販売
気密テープ:寺岡製作所
気密コンセント:日本住環境

続きます!


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高気密なマンション

外張り工法の気密の取り方(窓廻り)

気密施工方法(マニュアル)といえば施工業者に必要なもので一般ユーザーさんにとっては関係のないものに思われがちですが、高性能住宅を目指すのであれば自分の家の新築には断熱・気密のプロの眼を養うために「気密の取り方のチェックポイント」を学びましょう。

※注意
外張り工法でも様々な施工方法があり、様々な納め方がありますが気密処理を何処でどのように取ることが必要なのか?は基本的には同じです。
紹介している方法は私が過去に様々な納め方を実施工をした結果、最もシンプルで信頼おける気密の取り方だと思って紹介していますことをご了解下さい。


前回までの外張り断熱の施工マニュアルはこちら↓
外張り工法の気密の取り方(屋根)
外張り工法の気密の取り方(屋根:付加断熱)
外張り工法の気密の取り方(外壁:先張りボード)

外張り工法の窓廻り(開口部)は充填断熱の付加断熱以外と違って、構造材の柱の外側に断熱材を取り付けるためにその断熱材の厚さ以上の窓を取り付けるためにフカシ枠が必要になります。

印の2か所は気密パッキン材で気密と防水処理をした部分。

印はフカシ枠の一般的な出隅コーナー部分のとめ方(フカシ材とフカシ材のジョイント部分)

詳細はこちら↓
①指さしている印の部分には気密パッキン材が取り付けられています。
フカシ枠をビスで取り付けることで気密パッキン材は締め付けられて気密・防水化を図ることができます。


②この部分はフカシ枠と窓枠の気密・防水を図るために気密パッキン材を取り付けてから窓枠を取り付けます。




③次に、この部分は窓枠のツバを中心に気密テープをさらに気密・防水のために上から貼り付けます。
※写真では仮に気密テープを貼った状態です。実施工ではサッシのツバと気密パッキン材の余分な部分は切り取ってから気密テープでL型に貼り付けます。
二重の気密・防水の納め方になります。
④指差している印の部分はフカシ枠同士の接合部分。
この部分は気密が高まることでこの部分から漏気するので窓の表面結露の原因になるので気密パッキン材を挟むか内側からコーナー部分に気密テープを貼ってで隙間がないようにします。
※内部からの納まり写真は後日報告します。

使用されている材料は
屋根:クランAPボード50mm+30mmの付加断熱
外壁:クランAPボード50mm
※その他アキレスキューワンボードがお薦め
基礎:基礎断熱土間床工法スタイロフォーム(B3)50mm
気密パッキン:ノルシールV754(45mm×30m)
気密・防水テープ:寺岡製作所
補修部材:ハイプレンガンフォーム(三井化学産資

続きます!

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高気密なマンション

気密性に万能な工法はない!

最近、高性能住宅を建てたい予定の方から
「○○工法は○○断熱だから気密性に間違いない工法ではないでしょうか?」という相談がよくあります。

そこで私の回答は
「○○断熱だから気密は確実に取れるとは限りませんよ!」と答えています。
断熱工法には大きく分けて軸間に繊維系断熱材を充填する充填断熱(内断熱)と軸間の外側からプラスチック系断熱材を外張りする外張り断熱(外断熱)に分けられています。
一般的に外張り断熱は充填断熱に比べて気密施工が楽で性能がでやすいと言われます。
一方、軸間に充填する断熱工法は断熱材のコストが安く、空いている柱間に断熱材を充填するのだから合理的とも言われます。

しかし、いずれの工法にも一長一短がありどちらも万能ではありません。
だからこそ、変形した様々な断熱工法がたくさんありますが気密性能値に関しては、気密化手法がいろいろと開発された現在は工法によって差はないと考えてよいと思います。

それでは何がいいのか?ですが
軸間断熱の充填工法でも隙間相当面積(C値)は1cm2/m2を軽く切り、0.2cm2/m2前後は切る住宅は実際に数多く建てられています。

その違いはその気密性能を出すために、どのくらいの腕がある職人がどれだけ手間をかけているか、断熱・気密施工を担当するのが大工さんか、専門業者の職人さんかという点の違いでも大きく性能に左右しているのです。

どの工法を採用するかというよりは、施工する職人さんを誰にするか?で決まってくるのです。

そのため
要はそれぞれの会社工法の特徴を充分に検討し、長所を生かし、短所をカバーできるパートナー選びができるかにかかります。
地域性をはじめ、必要な断熱材の厚さ、気密施工棟数や大工さんの人数、腕のバラツキ、気密測定は全棟おこなっているか?営業手法な、どそれぞれの会社の経営資源をじっくり検討することが必要です。
決して工法の謳い文句だけに惑わされていけません。

注意:数多くの気密住宅に係わってきた経験から言えば、充填断熱でも外張り断熱でもパネル工法でも気密性能がとても高い高気密住宅もありますが反面低気密住宅もあります。
工法だけでは高い気密性能を確保した住宅はできないのです。
住宅を造る人は職人さんです!!

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断熱バッチリ?明るい中古マンション

高気密だからといって高性能住宅とはかぎらない!

高性能住宅とは気密性、断熱性、耐震性、耐久性などトータルにバランスが取れた優れた住宅のことを指します。

その高性能住宅を謳っている岩手の○○ホームさんの新築現場に気密測定をすることになりました。

この現場は在来金物工法で
屋根、壁に構造用合板を張り断熱は屋根、壁は充填断熱(軟質ウレタンフォーム吹付け)仕様になっています。

外観から判断するととても気密も断熱も高い高性能住宅に見えます。
また、断熱施工精度もムラなく綺麗に施工がされていて問題はないように見えます。

ところが
測定してみると
意外と思ったより気密性能が悪いのです。
その原因は写真の赤丸印の部分に隙間があり、気密漏れがあちこちに存在しているのです。

これは大工、断熱の施工技術の問題ではなく、金物工法による隙間が生じる気密漏れが原因のようです。

外張り工法のように金物の部分も外部からスッポリ包むことができれば、この欠点は解消されますが軟質ウレタンフォームの吹き付けの内断熱(充填断熱)工法では木部と木部の接合する所に使用する金物付近の隙間は目に見えないほどの小さい隙間が生じます。
その隙間は狭すぎて軟質ウレタンの補修は不可能ですから当然見えないのですから吹き付けされていません。(気密測定することで発見できたのです。)

そこで、その隙間はコーキングとか気密テープに頼ることになるのですが柱と筋かいの留め金具とか胴差しと梁の接合金物のピンなどは内外に金物が剥き出しになって熱橋になるので結露の可能性が心配されます。

気密性能は高気密だけれでも断熱性能では熱橋だらけの問題はこの金物工法だけではないのですが、構造の構法と断熱の工法の組み合わせは何でもいいのではないので建てる時には十分検討する必要があります。

ところで
この現場の気密性能は、その金物廻りの隙間をコーキング、気密テープで塞ぐことで北欧の気密性能をはるかに上回るC値は0.36c㎡/㎡で50Pa時の漏気回数は0.46回と素晴らしい高気密住宅であることが判定されました。

①柱と筋かいを金物工法専用の金物で連結されていますが隙間があります。
柱の外側では構造用合板を張る場合は予め合板の周囲に気密パッキンを貼ることで気密化確保されます。
しかし、断熱からみれば低断熱あるいは断熱欠損の部分にあたります。
その解決方法としては外張り断熱にするか室内側からウレタン補修することで断熱強化を図ることです。




②間仕切りに入る筋かいですが柱と筋かいの間が隙間がある。





③床コンパネと根太間に隙間がある。
コンパネとコンパネの接合部には気密テープを貼っているものの玄関、勝手口の土間がる納まりでは写真のように小口に隙間がある。
これも予めコンパネの周囲に気密パッキンを貼ることで解決されます。





④胴差と梁の接合部のピンで止められた部分です。
このピンは内外に貫通されている所があるため壁は高断熱であってもこの部分は熱橋となります。


「参考」木造軸組構造との違い
木造軸組工法では柱と梁を接合するために柱や梁に「継手」と呼ばれる欠けこみを作り、これらをはめるように柱と梁を接合します。
金物工法では、継手を作る代わり柱に金具を埋め込み、梁には柱に埋め込まれている金具の厚みの分(わずか数ミリ程度)の溝と、最後にボルトで固定するためにセンター部分に欠けこみをつけ、そのままの状態で両方を左右から専用のボルトとピンで固定させます。

「参考」
北欧の標準的な気密測定方法は50パスカルという台風並みの高圧力をかけた時の隙間からの空気漏れ(漏気回数)の値で住宅の気密性能を表しています。

例えば、
漏気回数(ACH)=1.5回/h、50Pa時はカナダのR-2000住宅の基準ですが、
日本の隙間相当面積(C値)を換気回数(ACH=漏気回数)に置き換えれば
1.0c㎡→1.5回/h(圧力差50Pa時)
2.0c㎡→3.0回/h(圧力差50Pa時)
5.0c㎡→7.5回/h(圧力差50Pa時)
に相当します。
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断熱バッチリ?明るい中古マンション

断熱リフォームでわかったことは?

気密住宅として建てられた住宅の隙間がどのくらいあるかどうかの判断は気密測定をすればわかることですが、断熱リフォームで気密測定をせずに目視で気密漏れがわかった。・・・レポです。
(但し、目視ですから隙間の大きさはわかりません。)

写真は築10年の気密住宅?の断熱改修中の現場です。
既存の断熱施工方法は壁はグラスウール16kg/m3×100mmの充填(内)断熱、天井は100mm2段の200mm敷き込みです。

気密防湿シート0.2mmの仕様となってているので、当時としては最先端を走る内断熱の内断熱の高断熱・高気密住宅のようです。

換気はノンダクトの第三種Mメーカー、暖房は各部屋にFFヒーターが個別設置されています。
外観がとても綺麗なのに築10年でリフォームするとは不思議でしたが
理由を伺うとお風呂、洗面所、トイレ、玄関が寒く、居室の壁と天井と壁のコーナーに結露が出てカビが発生したため・・・・・なそうです。

家を新築した工務店は倒産したため、知り合いの工務店に相談したら「断熱不足のようだから・・・・今流行りのウレタンを満遍なく壁、天井、床に吹き付けすればいい!」と助言をいただいての断熱リフォームになったのが経緯のようでした。

予算の関係もあって室内側のリフォームはクロス張り替えのみで断熱のウレタン(軟質ウレタンフォーム)壁100mm、天井は200mmに吹き付けの純然たる断熱リフォームです。

当然、既存のグラスウールは撤去して気密シートの上に外部側から吹き付けです。(当然、外壁は張り替えとなります。)


気密は0.2mmの気密シートで確保されている筈ですから、軟質ウレタンを吹き付けしても室内側に漏れる(少しはあっても)ことはない筈ですし結露対策には適している方法だと思います。

しかし、残念ながら写真のように天井と壁の突き付けの部分、石膏ボードのジョイント部分、その他コンセントなどから軟質ウレタンが隙間を通して漏れていました。
(想像ですが・・・気密シートを使っても先張りシートもなし。気密テープもなし。気密コンセントもなし・・・の所謂、見せかけの気密住宅のようです。

今回の断熱リフォームの方法はは軟質ウレタンが隙間を埋めることで気密は確保されそうですが気密シート欠損部の軟質ウレタン表しの部分は防湿についてはどうか?の疑問を持っています。

図面が高断熱・高気密仕様であっても図面だけでは性能を担保するものではないので・・・気密測定は必ずするべきだという教訓でした。

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換気システムばっちり!の賃貸

年間5.800円の電気代が節約できる。

家電量販店大手のコジマでは6月28日から「エアコン省エネ気密工事」を始めた。・・・・と発表!

これはエアコンの工事に空ける穴(スリーブ)の気密処理をすることで電気代が節約でき、省エネ効果があるためでコジマで購入したエアコンに限り気密部材を使って気密工事をするというもの。

こうすることでエアコンの隙間から漏れる熱ロスを防ぐことができ年間の電気代が5.800円も節約できると試算。

従来のエアコンの気密処理については気密住宅の意識がない施工業者によって行われると・・・その貫通した隙間はガム状のパテで穴を埋めて防水用キャップを取り付けるのが一般的な施工方法。
これでは完全な隙間塞ぎはされていなかった。

しかし
RC住宅やログハウスなどの建物には気密部材の寸法上の問題で適用できない。
内壁に使っている石こうボードが12.5mm厚以上の場合も、気密スリーブの“つば”で挟み込むことができないので使用できないとか。

その場合の解決策としては
壁に穴を空けてエアコンホースを通したら、その隙間に一液性のウレタンを注入すると隙間に満遍なく発泡しながら隙間を埋めるので簡単に解決いたします。

特に気密シート+充填断熱=内断熱工法以外で発泡系プラスチック断熱材を使う外断熱工法などでは特別に専用部材を使わなくても一液性にウレタン発泡剤を注入することで気密は簡単に確保できます。

先に挙げた気密シート+充填断熱の場合の気密処理方法は
穴を空けると気密シートはギザギザに破かれてしまいますが・・・穴が空いた円周部分を丁寧に気密シートと石膏ボードの接続部をテープで気密補修をし・・・スリーブ管を通してから・・・さらにスリーブ管の周囲(石膏ボードとスリーブ管の隙間を)を一液性のウレタンで気密補修をすれば気密処理は完成です。(外部側も同様に処理をします。)

いずれにしても
隙間を埋める気密化は省エネになり家計を助けることになります。
コジマの「エアコン」でなくとも又建物のどんな構造にでも一液性の「ハイプレンフォーム」を使うと気密処理ができるので、エアコンをつける場合には意識して気密処理をしましょう!

年間に5.800円節約できるのですから・・・。
2台あれば2台×5.800円=11.600円の節約です。


一液性のウレタン(ハイプレンフォーム)→三井化学産資


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換気システムばっちり!の賃貸

高気密はQ値の信憑性を高める。

高気密住宅としない在来木造住宅は、冬にせっかく暖めた熱を夏にはせっかく冷やした熱を外部に逃げる仕組みの住宅となっています。

熱損失係数(Q値)の算出で熱損失とされる部分は基礎(床)、壁、天井(屋根)、開口部(窓)などですが、その他に換気による熱ロスも加算しなければなりません。

換気による換気ロス率は一般的には第三種換気装置であれば住宅の換気容積の半分(0.5回/h)を換気ロスとします。
その換気による熱ロスが気密性能によって大きくロス率が変化してしまうので計算上では数値が良くても気密性能が悪い(あるいはわからないと)そのQ値は当てにならない数値になって信憑性がないことになります。

上図は「住宅の次世代省エネルギー基準と指針」から引用


気密を意識しない従来の住宅の場合は
冬期間の換気による熱ロスは隙間からの風圧換気と温度差換気で1.5回/h以上にもなりその熱ロスは住宅全体の比率の半分以上も占めてしまいます。
ところが
高気密(1.0cm2/m2以下の気密性能)で1.5w/㎡℃クラスの住宅であれば各部位の熱損失の割合は、およそ屋根(天井)7.4%、外壁17.9%、基礎(床)18.4%、窓27.4%となり換気による換気ロスは28.9%になり住宅全体の1/3以下と少なくなります。
※換気ロスは第三種換気装置仕様として0.5回/hとしています。

Q値の計算の信憑性はは住宅の断熱性能だけでは不十分なのです。

住宅の気密性能と換気量の関係は、風の弱い地域であれば温度差換気で予測することができますがⅠ地域、Ⅱ地域のような北国の内外温度差が30℃にもなる地域では住宅の気密性能値=隙間相当面積(実測値の)1/10が自然換気量となってしまいます。
風の強い地域ではアバウトですが・・・
外部風速の関係では風速6mで温度差換気の2倍の換気量となります。
外部風速がそれ以上強い場合は二乗倍の換気量となってしまいます。


低気密住宅は自然換気(漏気)の影響で換気回数をコントロールできまないのでQ値はその日、時間によってコロコロ変化することにことになります。
そこで
やはり換気回数をコントロールができる高気密を基本としましょう!
そうすると
貴方の家の熱損失係数(Q値)は信憑性を高めることができるようになります。
※気密性能は最低でも1.0c㎡/c㎡以下としましょう.



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住まいにこだわる!

在来とツーバイフォーの気密施工の違い(充填断熱)

在来軸組構法の気密化工法は壁の中が内側通気ができるように連続しているために構造体の乾燥を助ける役目を果たす長所があります。
しかし、
断熱工法の面から見ると部分的な施工ミスが住宅全体に及びやすい短所があります。

以前にUPした
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/512
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/514
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/520
浴室や下屋根、玄関廻りなどのように防湿シートの不連続な施工部分があって意識して気密工事をしないと気密性能は上がりません。

一方、
ツーバイフォー工法、パネル工法などは部屋毎に合板で完結した構造になっているため天井面の気密処理さえしっかり行っていれば高い気密が出やすいのです。
それ以外の部分で気密防湿シートの張り忘れが多少あっても0.5cm2/m2前後の気密性能は確保できてしまいます。

しかし
高気密仕様で気密防湿シートをきちんとマニュアル通りに施工をするということになると在来軸組構法はツーバイフォー工法より施工が簡単にできることの長所があります。

上図は在来工法とツーバイフォー工法の先張り方法です。

在来工法は胴差廻りに真っ直ぐ下に600mm前後の気密防湿シートを先張するだけですので施工は比較的に楽です。

しかし
ツーバイフォー工法は気密を上げるためには先張り防湿シートを上右図のように施工しなければなりません。
1Fと2Fの外壁と床の取り合い部分は床根太がシート施工をとても煩雑にしています。
これが現場で壁パネルを建てる時に作業効率を低下させています。

どちらの工法も一長一短があります。
工法の特徴を見極めて施工することが大事ですがどちらでも気密防湿シートの連続性を意識して施工できればどちらでも高い気密性能が確保できるようになります。

しかし
在来工法もツーバイフォー工法も
この先張りシート施工がされている現場は少ないような気がします。
気密測定をしないため隙間があるのかわからないのでこの部分の必要性は感じられないのです。

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施工精度で決まるんですQ値は!その2

設計図から熱損失係数(Q値)が計算されると暖冷房負荷が(あるいは燃費のランニングコストも)計算ができ年間の暖冷房費のランニングコストのシュミレーションができるようになります。

しかし
貴方の家の計算上のQ値は次世代省エネ基準の○○地域の○○W/㎡℃をクリヤいているかもしれませんが・・・そうでないかもしれません。
そうでないかも・・・の理由には
施工精度で決まるんですQ値は!の断熱の施工精度の問題もありますが、やはり気密性能も大事!気密も高く、断熱も高い施工性が担保されてQ値に信憑性が出てくるのです。

下の写真家は
机上の計算でのQ値は次世代省エネ基準のⅡ地域1.9w/㎡・℃以下の次世代省エネ住宅の筈です。

しかし
現場に着いた時には断熱材も気密シートも施工されていない状態でした。
(実は予め設計事務所の先生からは施工業者(施主さんお抱えの大工さん)が図面通り施工していないので断熱・気密施工をしてほしいとの依頼でした。)

その現場の写真ですが問題の箇所は土台と根太部分の納まりにありました。
充填断熱の気密シート施工の場合のマニュアルは先張りシートを使い根太受けの上に根太を乗せるのが一般的な施工方法です。
それが先張りシートがない状態ですからこの部分の気密を確保する作業は容易ではありません。
この部分の後張りの気密処理を丁寧に施工しないとC値が2cm2/m2も出せるか疑問です。
例えC値が2cm2/m2前後であった場合には風圧換気と温度差換気による漏気がプラスされて熱換気ロスでQ値計算時に必要な換気回数0.5回/h以上になってしまいアバウトなQ値となります。

この部分を写真のように1か所1か所丁寧に気密処理をしていきます。
時間がかかりますが0.5m2/m2以下の気密性能は確保できるようになります。
※断熱・気密リフォームの場合の根太廻りの気密施工は根太受け工法ができない場合は写真のようにすれば気密性能が上がるでしょう。

欠点は気密コンセントBOXのように根太の周囲のキミツカバーがあればいいのですがこの部分は気密テープで処理をすることになるので、よほど神経を使って施工しないと気密性能は上がりません。
できれば根太をいったん取り外しして土台先張りシートを使い根太受けで押さえて根太周囲の気密テープ処理はやめたいところ。

Q値を正しい値に近づけるためにはこのようなチェックがとても大事な点です。
若し、この根太の部分をそのままにして床が張られて・・・その後に気密測定をして・・・原因がここにあることがわかっても、その気密補修は床下に潜って下から補修することになり曖昧で適当な補修となってしまいます。

信憑性のあるQ値を提示できる住宅づくりにはこんなところも注意しましょう!
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気密試験報告書でのn値(隙間を探す)

隙間特性値が1.5程度の場合の気密施工状態は気密防湿シートを使った工法の場合は気密防湿シートの不連続な施工ミスの場合に多く見られます。
合板で気密を取る工法の場合にも接合部に気密テープを使わないか、使ってもテープが分断されている場合にはn値が1.5前後になります。

その他にn値がこのレベルの主な原因には
浴室の裏側とか天井のふところ屋根面などを気密防湿シートの押さえがタッカーとテープのみで押さえられている場合にはやはり1.5前後になってしまいます。この部分を石膏ボードなどで押さえると隙間が非常に細かくなり、気密性能C値は1.0cm2/m2以下の高気密性能なりn値が1.4を下回るようになります。

●写真は
屋根面の気密テープ押さえの木下地がないのでn値は大きい値になります


左図はテープを使った時と使わない住宅の隙間特性値分布図です。
これを見ると木下地を意識しないでテープに頼った場合(テープあり)また木下地を意識してテープなしで施工した場合(テープなし)はほぼ同じn値に集中していることがわかります。

理想的な気密化工法は木下地を意識して(その他先張りシートとテープも併用すると)施工するとたとえラフな施工になっても隙間特性値は1.2程度に収まるようになり非常に気密性能が高くなります。

気密性能が1.0cm2/m2〜2.0cm2/m2クラスでは何処かに大きな隙間があり気密施工した効果が期待できません。

気密測定は単位隙間相当面積C値を読み取るための作業ですが、気密の仮測定をした時には・・このn値を読み取ることで隙間の大小、あるいは隙間が存在する位置(施工ミス)を見つけることができるようになります。

そこで、内装下げ前の気密測定の場合には意識してn値をを読み取り気密性能を上げるために隙間探しをしましょう!

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気密試験報告書でのn値とは何!

気密を意識して作られる住宅の場合は当然気密測定を行うことになります。
気密測定はC値として1m2当たりにどのくらいの隙間があるかを測るものです。(cm2/m2で表します。)
例えば左図はサンプルの気密測定の結果報告書です。

この場合のC値は14・の単位隙間相当面積1.09cm2/m2になっていいます。
次世代省エネ基準ではこの値は2.0cm2/m2以下となっています。

ちなみに
13.は総隙間面積でここでは172.58cm2となっていますので隙間を全部足すとおよそ13cm×13cm」の隙間が何処かに存在していることを示してくれます。

また、
その気密試験結果報告書には
隙間特性値nという値も報告されます。
このn値では、その気密測定物件の気密の施工状況とどんな隙間の空き方をしているかを知ることができる値となります。

一般的に隙間相当面積のc値は重要視しても、このn値は無視されがちです。(検討されません。

仮気密測定した時にこのn値を読み取ることで
隙間が何処に存在するのか100%探すことは無理にしても隙間探しには目安になり値(数字)となり。気密性能を上げるチェック数字になります。

サンプルの試験結果の隙間特性値は11・のn=1.61となっています。
このnの1.61は何を意味するのでしょうか?
n=1.0とかn=2.0とかでは・・・・・・??

気密住宅が様々な構法の中で(構造上の:在来軸組構法とか2×4工法など)普及してきましたがそのお陰で色々なことがわかってきました。

それは高いレベルの高気密住宅の隙間は非常に細かいのです。
一方、気密の低い住宅の隙間は大きい傾向にあります。
気密を高めるためには隙間の空け方を細かくする必要があります。

このn値が・・・その隙間の特性を知らせてくれる数字なのです。
n値が2に近づくほど隙間は大きく、1に近づくほど隙間は小さいことを意味しています。

一般的な在来構法の気密住宅の隙間特性値は1.6前後になるようです。
これは気密防湿シートを張っていない住宅が平均してこの数字になるのですが張っていてもテープなど使わない、あるいはシートが連続していない施工の場合にこの位の数字になります。

一方
きちんと気密を意識して作られるとn値は1.0〜1.5以内に収まるようになります。

ちなみにRC住宅のn値は1.5前後になるようです。
気密試験の結果ではc値小ささで性能の良し悪しを判断しているようですが私はこのn値で気密性能の良し悪しを判断しています。

※n値が小さい場合は気密化施工した大工さんがとても丁寧に施工したことの証明にもなります。

続きます!

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床断熱住宅で気密が出ない理由(3)

床断熱を基本としているF県の工務店さんから目標値(1.0cm2/m2以下)の気密性能を出すことができないが・・・どうしてか?
という問い合わせがあり調査に向かいました。

意外と気密にこだわっている工務店でも気密測定を実施していない場合は何処に原因があるのかわからないまま引き渡しをしている例がよくあります。

左図の●→は洗面脱衣室に設けられた床下点検口を示しています。

床下の点検口は必ずしも洗面脱衣室だけではなく廊下だったり台所だったり押入れの床だったりします。

床で断熱をされている現場では気密住宅に限らずこの部分は気密型断熱床下点検口を使いたいところです。

気密住宅を意識して作られた割には気密が取れない箇所はこんなところにもあるのです。

また台所に床下収納庫も便利なものですが気密型点検口と抱き合わせで設置しないと気密が確保できないので注意が必要です。

この部分の気密型部材があることを知らない施工業者は意外と多いのには驚きます。
最近、断熱リフォームする方が増えていますが床の部分で断熱あるいは断熱気密をする場合はこの部分もチェックする必要があります。

参考に気密型の床下点検口を取り扱っているメーカーはこちらです。

日本住環境㈱の床下点検口
JOTOの床下点検口

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高性能住宅

床断熱住宅で気密が出ない理由(2)

床断熱を基本としているF県の工務店さんから目標値(1.0cm2/m2以下)の気密性能を出すことができないが・・・どうしてか?
という問い合わせがあり調査に向かいました。

意外と気密にこだわっている工務店でも気密測定を実施していない場合は何処に原因があるのかわからないまま引き渡しをしている例がよくあります。

左図はよくある気密処理が不備なユニットバスの例です。

ユニットバスの底にウレタンで断熱しているからか床下の気密処理はうっかり忘れやすい場所です。

ユニットバスの下の基礎廻りの断熱も欠損していますが人通孔の四角い穴が空いた状態になっています。
信じられないことですがFFヒーター数台で局所暖房をしている場合は隙間だらけの気密住宅?であっても住んでいる方も低気密住宅だと気がつかないのです。

全室暖房をしている場合は燃費がかかりすぎることとお風呂、脱衣室付近はとても寒いため原因探しで床下に潜って気がつくことがあります。
(気密測定を義務付けしていれば防ぐことができる初歩的なミスです。)

またユニットバスの上・・・天井も気密シートも張らないで繊維系断熱材をユニットバスの天井に置いただけにしている例もあります。
左図のようにのように隙間風が走るため暖かくなる訳はありません。

これを施工的に気密と断熱をきちんとするためには次のように施工すると解決します。
左図のようにユニットバスの天井の気密シートは2階の壁の気密シートと1階の気密シートに連続して張ります。
の部分は内側から基礎断熱をします。
この時にユニットバスの配管廻りのメンテナンスのために床下に潜る必要があるため・・・やはり人通孔が必要です。
この分は気密と断熱をきちんとするために開閉可能な気密型点検人通口孔を作ることが大事です。

この図は洗面脱衣室とユニットバスの床下は基礎断熱をする方法です。
ユニット関係のメンテナンスの場合は洗面脱衣室に床点検口から入り点検します。

図では洗面脱衣室の床には断熱材が入っていますがこの部分は室内側になるため断熱材を入れなくても問題はありません。

このように床断熱の場合のユニットバス廻りは気を使って気密処理をしないと目標の1.0cm2/m2以下は非常に難しいでしょう!

一方、基礎全体を基礎断熱をするとこのような気密と断熱欠損になることを防ぐことができます。
そのため外断熱でも内断熱であっても基礎断熱にすることをお勧めします。

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高性能住宅

床断熱住宅で気密が出ない理由(1)

床断熱を基本としているF県の工務店さんから目標値(1.0cm2/m2以下)の気密性能を出すことができないが・・・どうしてか?
という問い合わせがあり調査に向かいました。

過去の測定結果を伺うと平均2.0cm2/m2前後の気密性能だとか。
次世代省エネ基準の2.0cm2/m2位の気密性能は出ているのでちょとしたことで高い気密性能が出るような気がします。


建物が完成してからでは気密が悪い原因は想像しかできません。
明確に原因を突き止めるには気密工事か完了して仕上げする前の気密測定の仮り測定をする段階が最もベストなタイミングです。
そこで仕上げ工事をする前の施工状況を見るために現場に向かいました。
(床断熱で気密を取る場合は当たり前ですが合板か気密シートで隙間なく、切れ目なく連続しているかを見ることがポイントです。)

しかし
その当たり前の施工がされていない例がとても多いのです。
(手抜きこうじではなく、うっかり工事をしなかった!?・・・ではなく、
その部分の気密・断熱の施工方法をを知らない場合がとても多いのです。

断熱材と気密の構成は
天井が200mmGW/16kg、壁は100mmGW/16kg床はポリスチレンフォーム80mm厚で気密は気密シート0.2mmを使いテープを併用。
写真は玄関の上がり框の土台の基礎の隙間があり外気が侵入するだろうことを青→で示しています。)

一つ目の気密が出ない理由はここにありました。
気密測定をすると床下が外気側ですから気密シートの処理がきれいになされていないので外気が玄関に侵入します。

正しい施工方法は下写真の右図です。

(合板下の気密シートを土間のコンクリート下まで伸ばすことポイントです。
この現場では途中で気密シートが切れています。)

このことを指摘すると
「土台と合板の間にびっちり挟み込んだから大丈夫だろう!」ということのようです。

問題は土台と合板とのすきまではなく基礎と土台との隙間に問題があるのです。
その断面図は左図のようになっています。
さらに
気密ではなく断熱工事にも問題があることがわかりました。
(左図)基礎の立ち上がりに断熱材がありません。
これでは玄関は冷たい外気にさらされて冬には寒い空間になってしまいます。


問題の部分の解決策は右図ですが
床下側から土台と基礎の立ち上がりの隙間(印)を予めシールか一液性にウレタンで隙間を埋めてから現場発泡で吹き付けして」断熱補強をします。

こうすることで玄関周りの気密・断熱欠損を改善することになります。

さて
この部分の改善で気密は目標値の1.0cm2/m2以下になるるのでしょうか?

どう思います?(一緒にチェックしてみましょう)
続きます!!

※夏に涼しい家をつくる必須条件(3)日射遮蔽の3..... はもう少しお待ち下さい。

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高性能住宅

上下の温度差で住宅性能がわかる!?

気密というものを意識しない在来工法住宅は暖房しても真冬日には上下の温度差は10℃以上もありました。
炬燵の中では快適でもそれ以外の床はとても冷たく、天井はムッとするくらい暑い環境です。

この上下の温度差は住宅の気密性能が低いために、床付近の隙間から冷気が室内に入り込み、天井付近の隙間から暖かい空気が逃げるために起きる現象です。
さらに、このよう低気密住宅の場合は外でちょとした風が吹くと、室内に隙間風が大量に発生するために体感温度が下がって不快な感じがしました。

これが気密住宅とされる2×4工法レベルでは1台のストーブで暖房が可能となります。

上下の温度差も在来工法と違って5℃前後の温度差に縮まります。


暖房にセントラルヒーティングを採用すると窓からのコールドドラフトを防ぐことができるために上下の温度差が4℃前後になってきます。
部屋同士の温度にはムラがあって、外で少しの風が吹くと在来工法と同じように隙間風が室内に入り込みます。
以前の気密性能が低い住宅からすると幾分快適な感じがしますが温熱環境としては十分満足できる住宅ではありません。

気密性能が次世代省エネ基準の2.0cm2/m2位になると上下の温度差はあるものの断熱性の高い窓とセントラルヒーティングの設定が良い場合は2℃前後にすることが可能となり部屋ごとの温度ムラも少なくなります。

一方、気密性能が1.0cm2/m2クラスでセントラルヒーティング暖房にすると0.5℃〜1.0℃以内と温度差が感じられない室内環境になります。

気密のレベルがある所まで上がると上下の温度差や部屋ごとの温度ムラは暖房方式によって変わってきます。
最も理想的な暖房方式は輻射式暖房です。
コールドドラフトを防ぐためには輻射暖房でも色々種類がありますがお勧めはパネルヒーターといったところでしょうか。
また、気密性能の高い住宅になるとシーリングファンは全く必要がなくなります。
(個人的な感想ですがシーリングファンは室内に浮遊する塵を部屋中に拡散させる機器なのであまりお勧めはできません)

また、この位の気密性能の住宅であれば、僅かなエネルギーで均一な室温をコントロールできるようになります。








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暖房費がかかりすぎる施工の実例(3:1F床〜2F床)

家を新築して数年経ってから「どうも我が家は暖房費が●●万もかかる割には部屋の温度が上がらない!」という苦情が出て調査を頼まれることがあります。
問題の●●円もかかる全室暖房の家のつくりは
前回の暖房費がかかりすぎる施工の実例(1)
暖房費がかかりすぎる施工の実例(2)に続いて(3)ではこんな施工になっています。

従来の気密断熱を意識しない住宅の場合は床下から間仕切り壁を通して小屋裏と空気が流通しているため→にように煙突効果によって上昇する困った環境になっています。

せっかく各部屋で暖められた空気は1Fの間仕切り2Fの間仕切りを通して小屋裏に上がって外部に垂れ流ししている状態です。

少し大袈裟に言うと外で焚き火していることと同じ環境です。
これでは暖房費がかかりすぎるのは当たり前です。

また、暖房費だけのことだけではなく結露についても心配があります。
外壁面は断熱は当然されているので表面結露はなかなか発生しませんが間仕切り壁は他の(断熱されている)壁より低温になって結露していることがあります。


その実例写真は↓
特に外周壁から繋がっている間仕切りのコーナー部とか、間仕切り壁に近接してタンスなどを置いた裏側がカビだらけになったりしています。

その第一原因は
このような構造になっているからなのです。


※間仕切り壁のタンスの裏側に発生した結露とカビ
若し、自分の家の室温が上がらなかったり、暖房費が思ったよりかかったり、間仕切り間に結露やカビが発生したらこんなことが原因なのかもしれないのでチェックして見る必要があります。

明日も続きます!

南向きってあったかい?

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暖房費がかかりすぎる施工の実例(2:2Fの天井裏)

家を新築して数年経ってから「どうも我が家は暖房費が●●万もかかる割には部屋の温度が上がらない!」という苦情が出て調査を頼まれることがあります。
問題の●●円もかかる全室暖房の家のつくりは
前回の暖房費がかかりすぎる施工の実例(1)に続いて
(3)ではこんな施工になっています。

これは2Fの天井裏から部屋と部屋を仕切っている間仕切り壁の部分を覗いたところです。
その部分はのように空洞になっていて暖房された暖かい空気がが下から上がってくるのがわかります。

下の写真は隙間の真上から撮ったものです。
煙突のよう隙間が2Fの床面まで空洞になっているのがよく見えます。

気密住宅を意識しない天井断熱の住宅の場合はすべてこのようになっています。

天井裏は外部の環境ですので1Fあるいは2Fの部屋で暖められた空気がこの間仕切り間の隙間を通して屋根裏に放出されて棟換気とか妻換気扇を通して外に放出されます。

せっかく、全室暖房であっても熱の垂れ流しで暖まる訳がありません、
このような環境にある家の間仕切り壁の表面温度は外気に連動して低い温度になっています。
特に窓面と間仕切り壁があるコーナー等では暖房器がガンガン熱くなっていても体感温度的には寒いと感じてしまいます。

       「改善案」
改善方法は左図のように
間仕切り壁の間に気密防湿シートを施工し、天井面の気密防湿シートと連続することで気密化が図られます。

また、その隙間の上に断熱材を入れて隙間から下にも落ちないたため断熱欠損もカバーできます。

但し、外断熱あるいは内断熱の屋根面で断熱される場合はこの間仕切り壁は室内側になるので従来通りに隙間がある施工方法で構いません。

明日も続きます!

自分の目で見て確かめられる!?

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暖房費がかかりすぎる施工の実例(1)

家を新築して数年経ってから「どうも我が家は暖房費が●●万もかかる割には部屋の温度が上がらない!」という苦情が出て調査を頼まれることがあります。
特に一団の分譲販売土地に建売住宅とか注文住宅で建てられた方からが多いようです。
そこでその理由を何かと調べてみると
数年経つと当然のように近所とのお付き合いが始まり、
お互いに「お茶のみ会」は始まります。

そこでの会話に
「お宅の家はとても温かいのね!でも暖房費がかかるんでしょ!」

「いくら、かかるの?」「○○円」「エッ!お宅の建坪はどのくらい?」

「うちと同じくらいなのに・・・????」

「うちは●●円もかかった割には20℃に部屋の温度が上がらないし、それでも昔の家に比べたら温かいのでこんなものか?と思っていたんだけど・・・」

と、こんな会話の中で自分の家とお隣さんとの暖かさと暖房費の違いを初めて身をもって知ることになるのです。

新築する時に意識して気密住宅で建られた場合は余程の施工ミスがなければ各部屋の温度のムラがあり暖房費に●●円かかかることはありません。

問題なのは気密住宅を認識しないで暖房設備に例えばオール電化の蓄熱暖房器にするとかセントラルヒーティングにする所謂全室暖房にした場合が要注意です。
また、気密住宅で建てられても気密試験を実施しなかった場合は確実に安定した居住環境を得られるかというと宝くじを買うようなものです。

さて、問題の●●円もかかる全室暖房の家のつくりはこんな施工になっていました。

写真は天井につけられるダンライトを天井上から見たところです。
気密シートがない上にダウンライトの周囲に隙間がありのように部屋から天井裏に暖められた熱が逃げています。

これは天井断熱の場合に起こる問題で屋根断熱の場合は屋根部分で気密処理をするのでこの部分は隙間があっても問題にはなりません。

しかし、天井断熱の場合のダンライト部分の正しい施工法はダンライトを囲むようにBOXを作り、内側に気密シートを切れ目なく取り付けることです。
こうすることでダンライトの隙間は一切ないので熱漏れを防止することができます。

若し、自分の家が室温が上がらなかったり、暖房費が思ったよりかかる場合はこの部分をチェックして見る必要があります。

明日は続きの②です。

自分の目で見て確かめられる!?

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気密試験の仮と本試験との差

28年くらい前の高気密・高断熱住宅の気密試験(測定)の時期(工程)は建物が完成した時点で測定が行われていました。

しかし
気密性能が目標値に達すればいいのですが悪い場合は気密漏れの漏気個所を探して修正することはある部分(床下廻り、小屋裏等の内装仕上げをしない所で人が入れる場所等)を除いてほぼ修正不可能になってしまいます。

せっかく目標を定めて高気密住宅を目指しても修正しようがないと無駄なお金をかけたことになり、中途半端な気密住宅になってしまいます。
また換気計画も暖房計画も絵に書いた餅となって様々な不具合が生じてしまいます。

最近の気密測定は内装仕上げする前に仮試験を行い気密漏れのチェックと補修がされるので、とても高い気密性能を上げる住宅が増えてきました。

しかし、・・・・この仮試験で気密性能が良くても完成引き渡しまで、その性能が確保されているかわかりません。
むしろ、大幅に悪い気密性能になる場合もあります。


その原因は何か?
それは仮試験の結果の気密性能が良かった気の緩みがあるのか?指導が徹底されていないのか?その後の工事業者が気密に対する意識が低いのが原因等で気密性能の低下が起こる現場がけっこう見受けられます。
写真は外内断熱工法の八幡平の家の気密本試験風景です。
内装工事前(室内側から見ると気密防湿シート0.2mmが屋根面、外壁面に貼られて、外壁貫通する換気の給排気、暖房、給湯の給排気口は予めスリーブを作っておき仮試験ではテープ止め、レンジフードの給排気の貫通はこの時点ではなし…の状態)の仮気密測定の結果は単位隙間相当面積で0.14cm2/m2でした。

本試験ではどうか?
屋根断熱ですので気密が悪かった場合は基礎断熱の床下の基礎回りしかチェックできません。
仮試験以降に行われた工事では先に説明をしたレンジフードの取り付けですが仮試験の性能を低下させないようにスリーブ管の施工とレンジフードの同時給排の手加工補修をしたのですが・・・・結果は?

単位隙間相当面積で0.17cm2/m2でした。
総隙間相当面積は14.03cm2角ですので3.7cm×3.7cmの隙間が空いていることになります。
考えられる大きな隙間は・・・やはりレンジフードの同時給排のダンバーの隙間が大きいと考えられます。

参考に仮気密測定後に気密に十分意識しない現場の場合は仮測定の数値より倍近い悪い数値になるようです。
0.5cm2/m2の気密性能であれば1.0cm2/m2の気密性能になります。
倍近い隙間が出てしまっても1.0cm2/m2以下であれば換気計画、暖房計画にさほど影響は出ないで安心して良いと思います。

ただ、せっかく仮測定の段階でいい気密性能が出たのであれば、「ちょとした気遣い!」です。
それがあれば誤差の少ない気密住宅をお施主様にお引き渡しができます。
そんな理由で
●気密測定は仮と本試験の2回測定することをお勧めいたします。


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レンジフード(ダクト)の気密処理(2)

前回のレンジフード(ダクト)の気密処理(1)では外壁を貫通する気密処理の方法を説明いたしました。
http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/431#BlogEntryExtend
外壁の貫通する部分の気密処理は完了したのでレンジフード廻りの気密欠損の可能性はなくなり、気密の本試験では仮試験に近いいい性能が出そうな感じがします。
しかし、実は最も大事な部分の欠損部分を何とかしなければいい性能は確保できないことが気密の仮測定(C値)は本当ではない!外内断熱工法でも説明いたしました。
それは、
この同時給排型のダンパーの構造に・・・決定的な(欠陥?)問題があるので何とかしなければ明らかに気密性能が落ちてしまいます。


写真は同時給排型のレンジフード本体です。
上部についている
印のBOXは
は給気側では排気側です。

その中についているダンパー(電動シャッター)が次の写真です。


写真①は給気あるいは排気される時はダンパーが縦軸に180℃開き、給排気の役割を果たします。


しかし、写真の②は閉じた状態ですがダンパーとダクトの周囲に2mmほどの隙間があります。
これでは、
せっかく外壁とダクトの気密化を入念に施工した意味がなくなってしまいます。



そこで
現場でできるだけダンパーの隙間を少なくする工夫をしましょう。


その方法は簡単です。
次をご覧下さい。

写真③
2mm程度の隙間がある部分を指さしています。








写真④その隙間に縦軸に開くダンパーなのでダンパーの周囲に手前半分(半周)その反対側に半分(半周)に写真のように気密パッキン材を貼り付けます。
このパッキン材でしまった時には気密パッキンで密閉されるので100%完全ではなくても(縦軸の心棒は回転する所なので隙間は防ぐことはできない。)この処理をすると気密性能は仮測定に近い数字になります。


写真⑤●●●・・・・がついている部分
気密パッキンを貼り付けた状態です。








写真⑥ダンパーが少し開いたようです。
(黒い気密パッキンが手前に見えます。





写真⑦ダンパーが完全に開いた状態です。
左側に手前に気密パッキンが右側には少し奥に気密パッキンが見えると思います。







写真⑧は外部から排気側のフードの中を覗き、シャッターの周囲の隙間が埋まっている様子が見られます。




●気密住宅の場合で気密試験の仮測定より本測定に方が気密性能が低下する原因はここにあるようです。
意外とこの部分の隙間は気がつかないようですので新築される方はチェックしてみましょう。
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・湿気対策

レンジフード(ダクト)の気密処理(1)

これは断熱・気密工事を完了後(気密試験の仮測定を終えた直後に)にレンジフード(外壁を貫通)のダクトの施工をしなければならなかった例です。

外断熱工法だけであれば比較的に簡単に気密処理ができて奇麗に仕上がり気密欠損もなく施工はできますが内断熱の繊維系(エコプロファイバー)の充填に気密シートが施工されている場合にはきちんと気密が確保できる処理をしなければ、今までの気密施工が水の泡となります。

一般的にこの部分は石膏ボードを貼った後に貫通させてダクトを通そうとするためダクトを通すことができてもダクトの周囲の断熱欠損と隙間の処理はどうなっているのか?確認できません。

そこで面倒でも石膏ボードを貼る前に気密処理を行います。
その施工の様子は以下をご覧ください。



①同時給排型レンジフードですのダクトは2本必要なので2か所を取付位置を決めてカッターで十字に切り、周囲の充填された繊維系の断熱材(エコプロファイバー)を取り除きます。



②次にダクトを外張りのキュウワンボードと外壁に直径150mmの穴を開けて貫通させます。
左側のダクトは排気側ですので外壁まで穴を貫通させて、右側のダクトは給気側なので外側のキュウワンボード外面まで貫通させます。
(外壁まで貫通させません。)

給気側は通気層から給気するように工夫します。
これはダクト2本を近い位置に取り付けてしまうと調理で汚れた排気空気をそのままダイレクトに給気してしまうため、それを防ぐために給気は水切りから外壁の通気層を通して取り入れる工夫です。
(※メーカーの取り付けマニュアルではこのようなことにならないようにある距離を置いて設置することを勧めています。)が構造上近くに設置しなければならない時はこのようにするとても便利です。



③ダクトを差し込んだ状態です。
ダクトとキュウワンボードの隙間に気密処理を可能にするために充填断熱のエコプロファイバーは取り除きます。





④写真のように1液性のハイプレンフォームで隙間を埋めます。
隙間に充填されればウレタン材は発泡して膨れるので隙間が奇麗に埋まります。






⑤給気側と排気側のダクトを通してウレタン材で気密補修した状態です。
一液性のウレタンはすぐに硬化はしないので30分程待って。
硬化したことを手で確認してから充填断熱(エコプロファイバー)をダクトの周囲に奇麗に巻くように入れます。
これはダクトの内側は外気と同じ温度になるため結露が発生・・・・それを防ぐためです。
⑥次に気密シートを十字に切ってしまったので、30cm角の気密シートを用意し、ダクト廻りをちょとした加工をしなければならないので150mmのダクトを置いて鉛筆で印をつけます。



⑦写真のようにカッターで加工します。









⑧それをダクトに差し込むようにしてダクトの周囲を気密テープで目張りします。








⑨これは給気側のダクトを覗いている所です。
貫通させていないので外壁が見えます。






⑩外部から見ると2本のダクトが見える筈が1本しか見えません。
作業時間は1時間程で終えました。

※レンジフード本体のファン部分と内壁の間のダクトの接続部分も断熱しないと結露が発生するので本体を設置してから取り付けます。


気密住宅で仮気密測定して素晴らしい気密性能が出ても、
どうしても後工事で気密欠損が出ることが多いのできちんと正しい施工をしましょう。

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・湿気対策

気密の仮測定(C値)は本当ではない!外内断熱工法

外断熱と充填断熱の複合工法の八幡平の家は
いよいよ気密施工が完了し気密試験の仮測定する準備ができました。

しかし、気密試験の結果については注意しなければならない問題があります。

一般的に気密の仮測定をする場合の気密施工状態はどの状態でされるのかと言うと壁を貫通する配管関係の給湯機、暖房ボイラーの給排気筒とか換気装置の給排気筒とかレンジフードの給排気筒が予め設置されない状態で測定されます。

そのため

この状態で仮測定する場合には測定後に工事した部分から漏気がある可能性があることを考慮して、できるだけ漏気する隙間を探し、気密補修をし気密性能をできるだけ上げるようにします。

何故?
できるだけ隙間を探して気密性能を上げなければならないのでしょうか?

それは本気密試験では仮気密試験より隙間が増えて若干気密性能が落ちてしまうからなのです。

できれば仮測定の段階では最低0.5cm2/m2前後はほしいものです。

この位のレベルになると気密工事完了後の気密層を貫通させる工事に多少のミスがあっても許される許容範囲になり1.0cm2/m2以内に収まるようです。

写真はこの現場に使われる同時給排の電動シャッターですが仮気密試験ではこれはまだ設置していません。

本気密測定ではこのレンジフードは電動シャッターを閉めた状態(テープ等で目張りしてはいけません。)で測定することになります。

上の写真はシャッターが横軸で回転されて開放されて、給気あるいは排気されます。

下の写真は閉じた状態ですが円筒状の中に横軸回転フタがついているものの周囲に●→のように直径150mmのダクト周囲が2mmくらいが2ダクトが常時空いていることになり、これが仮試験より気密性能が落ちる要因になっています。


(※シロッコファンタイプの場合はこのダンパーもありません。)

その他設備関係でスリーブなど壁貫通した場合の気密補修処理が不完全な場合に多く欠損が見られます。


エアコンなどをつける場合にはできれば予めスリーブなどで配管部分を作って置きたいものです。

外断熱であれば後からでもウレタンを注入して断熱と気密を確保できますが内断熱で気密シートで気密を確保している場合は完成後に配管のために壁を貫通した場合の気密補修は曖昧な施工になってしまいます。

仮気密測定する段階の気密施工完了状態は動画でご覧ください。

動画の内容は
外断熱の気密処理(黒い色した気密パッキンと半透明色の気密・防水テープの使用(特に窓の気密処理に注目:窓台とふかし枠にも気密パッキンを使用)
キュウワンボードとタル木等の木材との取り合いは内外から一液性ウレタンで充填
室内側は気密コンセントBOXとスリーブ管(給湯機、暖房ボイラー、換気装置の排気筒、暖房の配管の気密処理の状況
気密シートは0.2mm厚を使用・・の施工状況になっています。


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・湿気対策

バランスをとる。

断熱と気密は切っても切れない関係にあります。
気密層は冷気の侵入を防ぐ役割の他にもう一つの大事な役割をもっています。

それは防湿層としての役割です。
室内で発生した湿気が壁の中に入り、そこで結露が起こると構造体に腐朽菌に侵される危険があります。
室内の湿気が壁の中に入り込んで結露という悪さをしないように室内側に施工されるものです。

気密層はポリエチレンフィルムなどを用いるので、それだけではビニールハウス暖房しているようなもので結露が起こります。

その結露を抑えるのが断熱材の役割になっているのです。
全室暖房でなくても室内の結露を防ぐことはできますが、とてつもない厚さの断熱材が必要になります。
しかし断熱材が厚くなればなるほど、外側に行くほど外気温に近づくため、内部結露が起こりやすくなります。

そのため、
断熱・気密・換気・全室暖房は分けて考えてはいけないものなのです。
しかし、
気密化を図ることで呼吸や燃焼による空気の汚れや、水蒸気なども室内から排出できません。

そのため、室内の空気を燃焼させて汚れた空気と水蒸気を室内に戻す開放型の石油ストーブやファンヒーター以外の暖房器を使用します。
さらに、家の大きさや家族構成、ライフスタイルに合わせて換気計画を組み、新鮮な空気を確保します。
(現在は換気の義務化で換気をする容積の半分、つまり1時間に0.5回の空気を入れ替えることになっています。)

そして、新鮮な空気が何処から入り、何処に抜けていくか、計画する所謂計画換気が必要です。
換気が義務化ですが給気口にフィルターがついている場合は有害物質を取り除いたクリーンな空気を取り込むことができるので、アレルギーの症状が軽くなったという例も多くあります。

気密の悪い家では逆にこの計画が立てられません。
一般の住宅ではコーナー部分やサッシの隙間などから外の汚れた空気をダイレクトに取り入れたり、隙間同士で換気を行っているのです。

全室暖房・断熱・気密・換気を整えた住宅へのこだわは、家を建てる上で必ず持つべきです。
どれかをないがしろにすれば、その家のバランスを崩すことになり用をなしません。

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熱カメラで隙間を探せ!

気密試験で漏気する隙間探しは一般的には写真のように、考えられる箇所に風が来ているかどうか手を当てて確認します。

実際に写真では
ダウンライトから風が入ってくるのを確認している風景です。

手での触覚ですので、手を当てたその人しか感じられません。

そこで、
空気の流れを目で確認!!
お客様に換気装置の性能や住宅の気密性能を目で確認してもらう事ができまる煙で目視するスモークバッファーという商品を使います。

漏気するだろう箇所にスモークバッファーの白い煙は漏気があれば室内側に流れる煙の道を見事きれいに見ることができます。

しかし、これも小さな微妙な隙間は判定するには難しさがあります。
そこで、漏気しているダンライトの箇所を熱カメラで見ると、こんな感じに見えます。
ダンライトの周囲の箱型の部分は周囲の壁より温度が上がっています。これはダンライトが点灯して、その熱で温度が上がっているのではなく、暑い外気が何処からか侵入しているのでこんあ風に熱カメラで見ることができます。

それでは
その漏気場所は何処なのでしょうか?







それは、左写真の窓の周囲からの漏気でした。その窓の隙間から暑い外気を室内に取り込んで上部の壁を通り天井のダンライトから吹き出しているのです。

この漏気の原因は躯体とサッシ取り付けるフカシ枠と、またフカシ枠とサッシの取り付けに一切気密パッキンとか気密てープを使っていないからなのです。






また、右写真のように反対側の窓も同じように窓の周囲から外気を取り入れて壁を通して天井のダンライトから室内に入り込んでいます。
写真下のように、手を当てることで窓の周囲から外気を取り込んでいるのがはっきりとわかります。












このように手をあてて、確認できるのは気密測定で50パスカルの圧力をかけて、建物内を負圧にしているからです。

しかし、通常の生活では風が入っている感覚は殆どありません。
冬の温度差が激しい時とか、風が強い時に建物のかかる風圧で微妙にダンライトから室内に冷気を取り入ることになり、暖房の設定温度を高くしないと暖かさは感じられないでしょう。

50パスカルの負圧の状態とは、この建物を車に例えた場合に時速35km前後で走った時、車にかかる風圧を故意に作り、その時に隙間から漏気することを確認しています。

●気密試験で隙間を探して、
気密性能を上げるために気密補修をする場合は強力なツールになりそうです。


現場発泡ウレタン工法は高気密か?(ウレタン発泡は高気密だ!)...

14棟目にして初めて気密試験をすることになった工務店の気密性能は、
目標値の1.0cm2/m2どころか3倍悪い気密性能でした。

そこで気密施工の講習会を経て
新築15棟目はマニュアルの気密部材を使っての施工に挑戦です。

大工さんは

「手間がかがるなぁ〜。」

「どこでも、
こんなごとやってるのが?」

とブツブツ言いながら働いています。
大工さんがブツブツ言いながら働くのはわかる気がします。

何故なら
気密パッキンとか気密テープを使う理由は気密を取るためであることは知っていますが

何故!?
気密を取らなければならないのか?
気密を取ることでどうなるのか?


・・・をよく理解していないからなのです。

そこで以下の内容を気密測定の前に説明することになったのです。

■何故気密化が必要なのか・・・といえば
           ↓
1・隙間をなくする。
気密化とは簡単にいうと隙間をなくするということです。
気密化は住宅の断熱材と密接な関係にあり、どれだけ多くの断熱材を入れても、気密が高くなければその効果は半減してしまいます。

2・壁体内気流は大敵である。
気密化は「壁体内気流」の防止という意味で非常に重要です。
壁体内気流とは壁の中の空気の流れ(木造住宅では床下、壁の内部、小屋裏が空間的に繋がっています。
小屋裏と床下には換気口を通じて空気が自由に出入りするので、壁体内にも簡単に外気が入ってきます。
これが壁体内気流です。

断熱材は単独では特に繊維系断熱材の場合は、気流を通してしまいますので、外の冷たい、暖かい空気が壁体内に流れ込み断熱効果が発揮されなくなります。

また直接的には隙間風を防ぐ効果があり熱の損失も防ぐ効果があります。
ただし気密性を上げることにより隙間がなくなるため自然の換気(漏気)がなくなるため計画的な換気が必要となります。

●最近の住宅は計画換気の義務化によりほぼ100%換気システムが設置されるようになりましたが肝心の気密性能がいくらあるかを測定している施工会社は数少ない状況です。

若し読者の方で新築を考えている方があれば気密測定を条件とするべきです。

参考:気密性能はC値(単位隙間相当面積)で表し、[cm2/m2]住宅外周部位にある隙間の総面積を床面積で割った数値で実測で求めます。

次世代省エネ基準では各地域によって数値が違いますが寒い地域のⅠ、Ⅱ地域ではC=2.0cm2/m2でその他の地域はC=5.0cm2/m2とされています。

私の考えではできれば全国一律1.0cm2/m2以下が必要と考えています。
その理由はこちら→http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/57

さて
肝心のこの現場の気密測定の結果を見て
[ほんとがや?」と大工さんたちの頭の中は疑問符???のようです。
以下は気密試験報告書の抜粋です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q   49 pa    100.00m3/h
Q   58 pa    120.00m3/h
Q   68 pa    140.00m3/h
Q   78 pa    160.00m3/h
測定結果    
各気圧差における通気量は下記の通りである
通気率a=19.98 m3/h.9.8Pa
N 値=1.0
漏気回数ACH=0.38回/h・50pa
総隙間相当面積aA  = 13.79cm2
単位相当面積  C = 0.13cm2/m2
評  価
内外気圧差50paにおける漏気回数0.38回とスウェーデン建築基準(3.0回/50pa)カナダR-2000住宅基準(1.5回/50pa)の目標を大きく上回る気密性能を有する住宅である事が証明される。
単位隙間相当面積が0.13cm2/m2と国土交通省の定めた次世代省エネ基準の義務化2cm2/m2を大きく上回る超高気密住宅であり、自然下での殆どの外風圧に左右されない住宅である事が判断される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご覧のように
隙間相当面積0.13cm2/m2という素晴らしい気密性能でした。
在来軸組工法+気密部材+ダイライト合板+大工さんの丁寧な施工の複合効果の結果です。

現場発泡ウレタン工法は高気密か?のタイトルでしたが
吹きつけの場合の気密性は断熱材そのものよりも下地材に気密性があるかによって決まります。
現場発泡ウレタンフォームは現場で作るため、温度、湿度とか吹き付け職人の腕でウレタン形成の良し悪しが大きく左右されます。
素材だけの性質を比較をすると現場発泡ウレタンは繊維系断熱材より気密性能があるということになるでしょうか。

下地に気密処理を意識した場合の吹き付けウレタン工法は高気密工法になり、
ウレタン吹き付けで気密を取る意識をした場合は高気密工法とは言えないのです。

どの工法であっても
気密と断熱は別と考えて施工しないと高い気密が出ないことを教えてくれた例でした。

現場発泡ウレタン工法は高気密か?(高気密に挑戦1)

つまり

外断熱の場合はプラスチック系断熱材を張る前に気密処理を施しますが、それと同様にダイライト合板で気密処理をしてウレタン吹き付けすることがポイントなのです。

それでは、どうするのか?・・・・・・が前回まで内容でした。

1.0cm2/m2以下の気密住宅の筈が3倍も悪いデーターなのですから、
工務店の社長も腑に落ちない様子です。
そこで、出ない理由を・・・・・・・・・・と説明
社長は
「よぐ、わがらねがら・・社員全員集めるがら講習会をしてけろじゃ!」
ということになり、数日後「気密の取り方」の施工講習会をしたのです。

写真は施工講習会をした後に建てられた新築の現場です。

大工さん、営業、社長全員が集合して、
私のチェックの施工状態の合否の結果を待っている風景です。


前回の住宅は
気密補助部材を使わないでダイライト合板を張った上にウレタン吹き付けでしたが、この現場では2種類の気密部材を使って施工指導しています。

さて
その部材とは、気密パッキン材(ノルシール)と
気密防水テープ(カットクロス)のこの2種類だけです。

気密パッキン材ノルシールはサンゴバン株式会社製造品、この気密パッキンはポリ塩化ビニールを基材とした独立気泡構造のシーリング材で低圧縮で高い気密効果を発揮する主に建築以外に利用されている商品です。

写真の気密パッキンはカタログにはありませんがV−754という製品です。
厚さ、硬さ、密度などの違いが品番になっていますが、すべての品番商品を試験的にパッキン材として使ってみて、価格的、接着力、硬さから判断してV−754を使っています。(非常に接着力が強く、貼り付ける木部が少々濡れていても接着するのがすごい!)


お問い合わせは
三井化学産資(株)建材資材事業部:TEL03-3837-5825 FAX03-3837-1945

これは気密と防水効果兼用しているテープ
様々のメーカーのものを使ってみましたが価格と接着力の強さと手切れのよさでお薦めです。縦方向横方向に手で切ることができるので施工性がいい。

色もブラック、ホワイト(半透明)がありますが私はホワイトを使っています。これだと半透明なので断熱欠損としての隙間が大きさもよく見えるので、補修もしやすいし、補修したかどうかが目視で判断できることです。
(ブラックだと隙間があっても目視ではんだんできない。)
お問い合わせは
三井化学産資(株)建材資材事業部:TEL03-3837-5825 FAX03-3837-1945


この二つの気密部材のノルシールはダイライト合板のジョイント部分に気密パッキンとしてこのノルシールを先貼りします。
その上にダイライト合板を張り付けて、さらに防水テープとしてカットクロスを貼ります。

その施工後の写真が右写真です。
勿論、開口部のサッシを取り付ける際にもノルシールを貼ってから、サッシを取り付け、さらのカッとクロスで防水止めテープとしてカットクロスを貼ります。

これが完了したら、内側からウレタンを現場発泡で施工完了です。

この状態で仮の気密測定をして見ますと・・・・何と!!?
(大工さんたちの驚きの顔、顔です。)

続きは明日です!

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現場発泡ウレタン工法は高気密か?(隙間探し)

気密測定をした結果1.0cm2/m2の高気密を証明するどころか
単位相当面積C=3.94cm2/m2の低気密であることを実証する結果になってしまいました。
大工さん・営業マン、断熱屋さん
「そんな訳ねがべ(ないだろう)?」と言うような顔をしています。

前回の記事は 「現場発泡ウレタン工法は高気密か?」
「現場発泡ウレタン工法は高気密か?(スモークパッファ... 」

左の写真の施工状況を見ると施工後の仕上がりがよく気密欠損(隙間が)があるように見えません。

しかし50Pa(50パスカル)の圧力で減圧すると印部分からスースーと外気が流入していることがスモークバッファーの煙の流れでわかります。


※50パスカルの減圧の状態というのは測定した住宅を車に例えた場合におよそ35km〜40kmぐらいで走った時に住宅にかかる風圧の状況…その時にその風圧で隙間から侵入する空気を調べる。高気密であれば小さい圧力で漏気がわかるが低気密になると高い圧力をかけないと見つけることが難しい。
しかし

どうしてから漏気するのか?
それを検証する前に大工さんに次のような質問をしてみました。

「ダンライト合板を張る前に気密パッキンか気密テープを使いましたか?」

「何だ!気密パッキンって?」

「そっただもの、使ったごとがねぇ〜」

「断熱屋が合板を普通に張るだけで気密が取れるがら・・と言ったべ!」と

現場の中では職人さんたちが喧々囂々(けんけんごうごう)です。

漏気する部分は全て、ダイライト合板のジョイント部分です。
ウレタンの収縮とか木の収縮による隙間、また吹き付けのミスなどが原因です。
下地で気密処理をしない場合は高い気密を望むのは無理と言えます。

現場発泡ウレタン材は繊維系断熱材と比較すると素材そのままでも比較的に気密は取りやすい断熱材と言えるだけで、十分気密を意識した施工の場合は下地材の合板で気密処理をするべきです。

つまり

外断熱の場合はプラスチック系断熱材を張る前に気密処理を施しますが、
それと同様にダイライト合板で気密処理をしてウレタン吹き付けすることがポイントなのです。

それでは、どうするのか?

続きは明日に続きます!

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現場発泡ウレタン工法は高気密か?(スモークパッファー)

現場発泡ウレタン工法は高気密か? の続きです。

写真右のデーターは気密測定の結果の一部抜粋です。
工務店の目標値は1.0cm2/m2
でしたが測定の結果は以下のように営業トークである1.0cm2/m2どころか3倍強の3.94cm2/m2で悲惨なものでした。
5cm2/m2ランクが気密住宅というのであれば、満足する気密性能かもしれませんが北国仕様では施主様は満足はしません。
何故なら、次世代省エネ基準の2.0cm2/m2を最低望むからです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
各気圧差における通気量は下記の通りである。
Q   19 pa    520.00m3/h
Q   29 pa    660.00m3/h
Q   39 pa    800.00m3/h
Q   49 pa    900.00m3/h
測定結果各気圧差における通気量は下記の通り
通気率a = 333.49 m3/h
N 値  = 1.63
漏気回数ACH=5.96回/h・50pa
総隙間相当面積aA=230.11cm2
単位相当面積C=3.94cm2/m2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

工務店の営業マンも大工さんも性能が出ないことに不満顔です。
「断熱屋はウレタンを吹き付けただけで気密は出る・・・と
言ったのに・・何故出ないんだ?」と責任は断熱屋にあると言わんばかりです。
果たして、
気密が出ない原因は断熱屋さんのせいなのでしょうか?
(断熱屋さんが責められてかわいそうです。)
そこで
原因の究明を全員で探ることにしました。

この住宅の総隙間相当面積が230.11cm2ですから15.17cm×15.17cm角の大きさの隙間があるということを教えてくれていますが、隙間は何処にあるかはわかりません。

そこで
右写真のスモークパッファーを使って隙間を探します。

スモークパッファーの用途 は
建物の漏気箇所の確認 、ダクトの漏気箇所の確認 、室内の気流の確認 燃焼器具の排気ガスの逆流や漏れの確認 等に使います。赤い筒の部分を折り曲げると中で液体が化学反応を起こして、白い煙を発生させます。
その白い煙の流れで漏気を探すものです。

煙であれば何でもいいように感じられますが一般的な煙、例えば煙草の煙、線香の煙は使えそうですが煙状態がすぐ消えてしまい使えません。
このスモークパッファーの煙は白い煙を長く持続していてくれますので漏気の隙間探しにはピッタリの商品です。

それを主に開口部廻り、土台廻り、屋根と壁との取り合い部分、下地のダイライトのジョイント部分にスモークパッファーを当ててチェックします。
すると・・・・・。

続きます!


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現場発泡ウレタン工法は高気密か?

これはダイライト合板を下地として
硬質ウレタンを現場発泡で施工した現場の状況です。

ウレタン現場発泡での施工は価格も安く、断熱性にも富んで、気密性が良いということで人気の施工方法になっています。

ウレタン現場発泡には
硬質ウレタンフォームと軟質ウレタンフォームの2種類あります。

硬質ウレタンフォームは独立した微細な気泡の中に熱伝導率が極めて小さいガスを閉じ込めているため、
プラスチックフォームの中では最も優れた断熱性能があり、主にRCとかSC構造の建物の内側から使用されています。


一方
軟質ウレタンフォームは
ポリオールとポリイソシアネートとを主成分として、発泡剤、整泡剤、触媒、着色剤などを混合し樹脂化させながら発泡させたもので、気泡が連通し柔らかくて復元性のあるのが特徴で、50倍、80倍、100倍発泡ウレタンという名で主に住宅用に使われています。

どちらも気密性が高いというこが
魅力で採用されるケースが多いようですが

果たして、本当に気密性が高いのでしょうか?
そこで、気密測定をすることで隙間の大きさはどのくらいあるのか?性能の良し悪しが明確にわかります。
この測定した現場の工務店はウレタン現場発泡での施工実績は13棟。

しかし気密測定は初めてだということでした。


14棟目に何故?
気密測定するのか?・・・なのですが
施主様のご依頼での測定だったからなのです。
(工務店の営業マンは単位隙間相当面積01.0cm2/m2は確約したとかで・・大丈夫ですとのこと。)

目標1.0cm2/m2なのですがどうなんでしょうか?

明日に続きます!

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2.5kmトンネルの気密測定? (2)

その全長2.5kmのトンネルに仮調査に向かう40分間は
気密測定の方法を考えながらなので頭の中は思考能力が破裂寸前でした。
桁違いの能力の気密測定器があればそう難しい測定ではないのですが、手持ちの測定器は住宅用の最大で80坪前後を測ることができる測定器です。

エッーと概算でトンネルの容積はいくらなんだ?・・・・・。。。。。
1.413.000m3・・・?そうすると1.780回も測定・・・・?
現実的ではありません。

なんか自分が誤解しているような気がします。
TELではトンネルの気密測定の依頼なのですが・・・・。

写真はそのトンネルの入り口です。
入口から5mも進むとトすぐドーム状になり出口まで2.5km続きますから延々と続くトンネルなのです。

さて
この入口のパーキングエリアで担当官と名刺交換をしました。。
「トンネルの気密測定ということでしたが・・・ホントにトンネルなのですか?」

「え〜トンネルと言えばトンネルですがトンネルの上です。」

「トンネルの上!????」ますますわからなくなりました。

「トンネルの上って・・・山!」

「中に入りましょう。」ということになり、入口の側面に回ったのです。
すると・・・何と大きな建物があるのです。
車で走行していると正面しか見えないため、こんな大きな建物があるとは気がつきません。
なんと・・・RC4階建てになっています。

トンネルの上は3階と4階になっていて各機械室です。
右半分の半分が3階までの吹き抜け、さらに半分がやはりいくつかの機械室になっています。


これは何だと思いますか?

これは外気をトンネルの天井から吹き出させるための高さが3mくらいある大型の中間ダクトファンです。
(4階の大きな部屋にガラリがついていて、この部分が給気口になって外気が中間ダクトファンに引き込まれて行きます。今度はそこからダクトを通してトンネルの天井から吹き出して新鮮な空気をトンネル内に送り込んいます。)


そのファンの
ウ〜ン、ウ〜ン、ウ〜ンと聞こえる唸り音は、とても不気味な気味な空間です。

この建物の構造を一通り歩き説明を受けて、
実はこの機械室に粉塵を防止するために、どこの隙間から粉塵が入り込んでいるか調査と改善策を提案してほしいという依頼なのでした。

その粉塵はこのようになっています。
気密性が高いコンクリートなのに主に天井がススだらけです。
また機械にもススで覆われています。

そこで・・その隙間を探すための気密測定の依頼だったのですが・・・
これとて、
この建物はとてつもない大きさで1回の測定で隙間を探すことは不可能なのです。

そこで
部屋毎に隙間を探す方法を取らなければななくなりましたが、
その調査方法(どのようにして調査をし隙間を探すか?)
その本調査と調査費用の提案書を作ることになりました。

その報告は時間を置いて次回に続きます!

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2.5kmトンネルの気密測定?

ここは国道46号線の
I県とA県にまたがっている全長約2.5kmのトンネルです。
そのトンネルの気密測定の依頼が住まいの達人ブログの読者の方からの紹介でA県の○●○●省から依頼がありました。

トンネルの気密測定?
写真のように、とても大きい穴?です。
こんな大きい物件の気密測定は見たことも聞いたこともありません。

このようなトンネルが測定できたとしても、測定してどうするのでしょうか?(不思議です?)


若し、測定できたらギネスブックもんです。

そこで、直接担当官に確認してみると、粉塵を防止するための調査だというのです。
トンネル、気密測定、粉塵のキーワードだけでは理解できません。
トンネルの出入り口は写真のように大きく口を開けて、気密を高めるどころか超低気密の筈です。

「測定する理由は何でしょうか?」

「粉塵が機械の中に入らないようにしたい・・何処かわからないが隙間から粉塵が入り込んでいるので・・・その調査です。」

「・・・・・・?」(私にはよく理解できませんでした。何処にその機械があるのか。トンネル内にある分電盤みたいなものだったら気密性の高いBOXに交換すれば済むことです。またその分電盤を測定することであれば、容積が小さすぎて(測定器が大きくて)測定は無理なのです。

やはり
現場を見ないとわかりません。
そこで約束をし、その全長2.5kmのトンネルに仮調査に向かいました。

その調査内容とは?

明日に続きます!

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外断熱で気密が出ない理由

在来木造住宅の外断熱工法を採用しているが
気密性能が1.0cm2/m2以下にならないのはどうしてでしょうか?
と大工さんに聞かれることがあります。

ツーバイフォー工法や新在来木造構法で施工している仲間の大工はきちんと高い気密を出しているのに・・・。
外断熱だから気密には簡単に有利な工法なはず・・・というのです。

どこに問題があるのか知りたい・・・という質問です。

軸組み工法の軸間断熱工法に対し、外張り断熱工法は、気密施工はしやすいはずと、ほとんどの人が考えていますが、実際は必ずしもそうとは限らないのです。

それは外張り断熱に限らず、気密にする仕組みが基本的にできていないからです。


強いてあげると、ツーバイフォー工法が、気密にする仕組みがよく、性能が出しやすいといえます。

木造軸組みから外側から板状の断熱材を張る気密シートを使わない工法の時代には隙間相当面積は3〜5cm2/m2位の性能値でした。
それが防湿気密シートを張ることで1〜2cm2/m2のランクに性能が出てきます。
さらに、防湿気密シートのジョイント部分にテープ処理をする大工さんの場合は0.5cm2/m2前後に気密性能をコンスタントに出しています。
在来工法の外張り断熱の場合は先張りシートが奇麗に連続して施工されていれば気密性能は軽く1.0cm2/m2うぃ切ります。

殆どの現場は、防湿シートが不連続だったり、破けていたり、テープを使っていない施工ミスがあるため性能が出ないのです。
基礎断熱工法や屋根断熱工法を採用すると0.5cm2/m2位の性能まで達成可能です。

ただし、木下地のあるところで防湿シートがボーでで抑えられていることです。
外断熱工法は、多くの場合、防湿シートの規格サイズに神経を使ってなく、板状断熱材と防湿シートが単独で気密性能を保っていることです。

ですから、シートと断熱材を一体にすると、高い性能が得られ、さらにテープも使うと一気に向上します。

防湿シートの貼り継ぐ部分に木下地を作るか、
一階毎に張れる3mの防湿シートを一気に張ることで0,5cm2/m2まで向上します。

さらに、一度合板を張ってから、
防湿シートを施工すると非常に高い気密性能を出すことができます。
ツーバイフォー工法の外断熱が特別なことをしなくても高い気密性能が出るのはこのためです。

要は、気密性能が出やすい構造(下地処理)にすることが一番のポイントです。

最近の私の外張り工法の場合の施工方法は防湿シートを使わないで、板状の断熱材に防湿シート(アルミの蒸着された断熱材)が貼られらた物を使って、施工手間を省きながら気密性能を上げるように工夫をしています。

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気密住宅の性能の差は施工の気遣いだ!(内断熱編2)

●写真1;間仕切間の先張りシート
黄色の丸印の部分は間仕切(ここに壁がつきます。)外壁廻りな間仕切となる柱は写真のようにシート(グリーン色)をあらかじめ先張りしておきます。
こうすることで
この間仕切壁の防湿、気密層は連続させる作業が容易になります。


(気密シートを必要とする間仕切間の柱はすべてこのように先張りをしておきます。この現場では基礎断熱、屋根断熱ですから1Fの床と天井には断熱材及び防湿気密層は必要がないのですが床断熱、天井断熱の場合は予め先張りをしておきます。)

●写真2:気密コンセントボックス



コンセントが設置される部分も予め先付け先張り用の気密型コンセントBOXを取りつけておきます。
BOX内を配線のため貫通された所はシーリングをして気密補修をします。


この気密コンセントBOXを利用しないで気密型プレートで気密を取ろうとする場合がありますがシートを連続させないため断熱材の防湿とシートでの気密性能の確保が不十分となります。

●各部位の先張りシート状況



写真では
開口部の先張り、間仕切壁の先張り(左側)、気密コンセントBOX、胴差しの先張りシート丁寧に施工されています。





大工さん、電気屋さん、設備屋さん・・・初めての施工にしては立派です。
気密試験の仮測定まで後もう少しですね。
その結果が待ち遠しい気がします。

設計事務所さんの希望の隙間相当面積は
1.0cm2/m2から0.3cm2/m2変更です。

そりゃ!無理だべ!」と言う大工の棟梁。
ウ〜ン!気遣いした施工なので0.5cm2/m2以下は大丈夫な感じがするよ!」と」私

明日は気密測定の結果報告です。

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気密住宅の性能の差は施工の気遣いだ!(内断熱編1)

充填断熱での気密の施工が初めてだという
建築会社さんの気密、断熱の指導をすることになりました。

設計は盛岡市の植田優建築工房さんで
新在来木軸構法の合板気密工法を採用しています。

●次世代省エネ基準Ⅱ地域仕様
屋根:グラスウール(パラマウント硝子工業)200mm
外壁:グラスウール100mm+付加断熱25mm(露断
基礎:基礎断熱土間床工法スタイロフォーム(B3)50mm
気密部材:土台気密パッキン付先張りシート他(ジェイベック
開口部気密部材:マドエース(タイガー産業
合板気密用パッキン:タイガー産業
気密テープ:寺岡製作所
気密コンセント:日本住環境

充填(内)断熱工法で
気密性能を高めるには先張りシートが基本です。


写真1
土台の先張りシート施工の状況です。
根太の受け金具の部分の両サイドにテープで補修が見られますが、これは土台に予め金物工法のため受け金具がついた状態で先張りをしたため、その金物の部分をカッターで切り取っただけの施工だったので、一旦金物を外しシートを連続させるために接続部分をテープ処理したもの。
(先にシートを張り、金物を後で取りつけるとこのようなテープ処理がいらない。)


写真2
胴差し部分の先張りシート施工状況です。
1階の天井と2階の床部分の間を根太を取りつける前に予め300mm〜500mm程度の幅のシートを外壁廻りをグルリと先張りします。




詳細写真はをご覧下さい。



写真3
胴差し部分の先張りをした後に梁等を施工した状況




写真4
棟梁部分の先張り(緑のシート)をした状態。
胴差し廻りに透明の先張りシートの施工状況が見えます。









写真5

開口部の先張り状況









最低この位の先張りシートを施工していれば
軽く隙間相当面積が1.0cm2/m2は出すことができるでしょう。

●明日も続きます。

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気密住宅の性能の差は施工の気遣いだ!(外断熱編)

高断熱高気密住宅では
施工する人がちょとした気遣いをすることによって
住宅の性能を簡単にあげることができます。

築35年の解体前の住宅とリフォーム完成の写真

展示場に行くと断熱性能(Q値)がいくら気密性能(C値)がいくら・・・
次世代省エネ基準を超える住宅宣伝が当たり前になっています。

でもちょと考えて見て下さい。

車のように工場でパーツをコンピューターを使って組み立てているのであれば性能にも信用性があるのですが、1棟1棟間取りも外観も違ったものを人の手で現場で作って行く訳ですから謳い文句の同じ性能にはならないのです。

実はこの謳い文句の性能は次世代省エネ基準適合住宅評定といって予め設定されたモデルプランの性能の数値なのです。)
若しこのブログをご覧になっていて家を建てようかと考えている方・・・貴方の家のプランはモデルプランと必ず違っている訳ですからカタログの性能とは違うことを認識すべきです。

謳い文句の性能値より小さい性能値であればいいのですが意外と大きい数値になっている例が多いのです。

現実に完成後に気密性能の試験を依頼されることが多いのですが目標の数値が出ていないのが現状です。
(まだ、気密測定をする所はいいにしても、しないところはどうかと思います。)

失礼だと思いますが建て主様も施工する側もその重要性を認識していないので当然なことと言わねばなりません。

認識がないと当然ですよね!

熱計算をして目標のQ値に達していなければ修正し、
気密測定を内装仕上げ前に測定し目標に達していなければ修正してこそ
高性能住宅が手にいれることができるのだと思っています。

後はちょとした施工者の気遣いで断熱気密性能を確たるものできるのです。

●少し話が逸れてしまいましたが
下の写真は外断熱の施工状況です。
多くの外断熱工法の施工マニュアルは気密はプラスチック系断熱材を貼りつけた接合部をテープ処理をし気密処理をしています。
私も20年前の施工ではこのように施工していましたが問題があることがわかりました。

テープの部分で下地に押さえられていない部分は冬夏の温度差でテープに伸縮が起こり剥がれてしまい初期の7気密性能が低下するのです。

その経験を基に私は写真のような施工を勧めています。

①断熱材を貼りつける前に
下地材に3.2mm厚の伸縮があるパッキンを貼りつけてから断熱材を貼りつけます。
さらに補助として外部から気密防水テープを奇麗にしごいて貼りつけ通気胴縁で押さえつけます。
これは開口部のふかし枠、サッシとの取り付け部分も同様にします。
②基礎廻りの配管等で貫通した箇所は防蟻用のウレタンを注入します。
③ちなみに断熱材の内面は水蒸気を一切通さないアルミを蒸着されているものを使用。

●何の商品でもそうですが「シンプル・イズ・ベスト」
住宅では特にシンプル作りが価格的にも施工的にも熱的にもメンテナンス面でも良い結果がが出ます。

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モデル住宅事件の解決(完)

原因が想定されたことで、正常のオール電化住宅の住環境に
リセットするための改善を試みます。


前回、在来軸組工法での床下結露と同様に、基礎工事〜床工事の段階で床下に水分を溜めこんで塞いだためと考えるのが妥当で・・・その改善に挑戦することになったのです。

依頼先の上司からはコストは勿論のこと、展示場であるため
目立たない方法で早く修復して欲しい旨(難しい問題です。

目立たないようにということは夜中にやってほしいということ?
・・・そりゃ、無理な注文・・無理、無理)

どのくらいの日数で直るのか?も尋ねられたが
・・・・1ヶ月は必要と答えたら3日でやって欲しいとの要望
・・・・ますます無理難題を押しつけてくる。
(この上司大変なことわかってないじゃないのか?)
・・・そんな気持ちを持ちながら工程の説明です。

その工程は
以下の通りに考えます。

1・床下土間の鏡面状態になっている水を原始的であるが人海戦術でぞうきんで搾り取る。
(見た目でコンクリート面の水がなくなり、濡れている状態まで)

2・木材のカビはそのままで除湿器を床下に4台入れて除湿する。
(除湿器は除湿する時に暖かい温風を出すので多少の暖房の役目も果す、一石二鳥の道具となる。)
(カビ取りは床下の湿気が少なくなってから行う。)

3・扇風機2台で床下の空気を拡散させながら除湿する。
4・蓄熱暖房器のスイッチは24時間ONにしておく。
5・換気装置はそのまま稼動させておく。

この方法で10日くらい様子をみることにします。・・・・・と説明

すると依頼先の上司
「そんな原始的な方法じゃなく、大型の除湿器とか何かあるだろう!手っ取り早い方法はないの?」

「ありますが・・目立たないように、またコストがかからないように・・・無理ですね!手l取り早いのは基礎に穴を開けて換気扇をつける。また床下にFFヒーターをつける、それから・・・・」
「それじゃ、廻りに目だってしまうからダメだ・・・」
・・とのやりとりがあって地味な方法で開始することになった次第です。

●1段階
アルバイトのおばちゃんを5人雇って、防塵マスクをかけて雑巾とバケツを持って、床下に潜ります。
拭き取ってはバケツに絞る、拭き取ってはバケツに搾り取る。
この作業の繰り返しです。

1日目はこのおばちゃんのお陰で床面は鏡面から濡れた状態まで回復。
その後除湿器を点検口の反対側に設置して、点検口を中心にして扇風機2台を首ふりにして床面向けて回します。
こうすることで、室内の乾燥した暖かい空気を床下に送ることで、滲み込んだ水分を床下空間に排出させて除湿するという気の長い作業となるのですが・・・案外効き目があるのです。
除湿器の水溜りの管理を夜の11時ごろ見ることにして一日の作業は終わりです。

それからこの繰り返しが1週間続けると床面が濡れた状態から、白く乾いた状態になった所で次の段階に入ります。

●2段階
第三種換気装置の本体はユニットバスに上にあります。
隣が洗面脱衣室なのでそこから分岐して、パイプシャフトを作り配管を通して、床下に吸気口の配管を設置します。
幸い排気能力が大きいモーターでしたから分岐しても0.5回/h以上の排気は確保されます。
次に扇風機を止めてカビの除去を(専門会社に依頼して)します。
この段階で給気口として点検口を使い、隙間を少し開けておきます。
(室内の空気を取り入れるためです。)

この状態を温湿度センサーで温湿度を確認しながら、(およそ1週間くらい)外気が冷え込む朝方でも床下温湿度が20℃/60%が維持されることを確認した上で・・・・・・・

●床にガラリを長さ30cmに切り、指定した5箇所に取り付け室内の空気を床下に送り換気システムで排出します。
この状態でさらに1週間様子をみます。
(確認は露点温度計で確認します。)


●これで完了です。

※昨日、この現場にその後の状態を検査してきました。
現在我が家の床下は22℃/70%(露点温度14℃)ですが展示場は21℃/65パーセント(露点温度14℃)と」同じでしたので快適な床下空間になりました。

いずれにしても、
前回の在来軸組工法と同じく、施工での(基礎から〜床)ミスが大きな原因となり、住まい方にも問題があった結露発生の例でした。

高気密高断熱住宅は「暖かい、涼しい家」として宣伝されますが、本来の高断熱工気密住宅の目的は内部結露を発生させないため耐久性が増す住宅なのです。

その結果として
「暖かい、涼しい住宅」となっていることを理解しなければなりません。

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気密住宅の防音対策(給気口)

日本で販売されている多くの第三種換気システムはに吸気口は外国製の給気口です。
その多くは、音の対策は施されており、人の声程度は聞こえないほど防音効果があります。

しかし、
工事や学校、交通量の多い場所では、耳障りな音だという声があります。
高気密といっても少し気密レベルが低いと、給気口をつけなくても、家の隙間から十分給気されています。



給気口は気密性能が1.0cm2/m2よりかなり良くないと内外差圧が下がるだけで、あまり効果がありません。

高気密住宅でも、給気口に換算すると、10個の給気口がついているのと同じ隙間量なのです。
それなら給気口をつけないか、騒音がうるさいときには閉めて使う方がいいでしょう。

国産の給気口はあまり音の問題を重視されていないようです。

(写真の
オレンジの部分にグラスウールを詰める。)



●給気口の防音対策としては
①交通量の多い道路側には、給気口をつけない。
②通気層から給気を図り、直接給気口から入る音を軽減する。(ただし、気密性能が高くないと、温度差換気や風力換気の圧力の方が大きく、2階の窓から排気し、外壁材の裏側(通気層)で結露が発生し、凍害が起こる危険があります。)
③給気口のスリーブ管にグラスウールを詰め込んで吸音を図る。

グラスウールを詰め込んだだけでもかなりの効果的です。
気密性能が高いと②と③を併用するとかなりの効果が期待できます。
(但し、埃や塵がたまるのでマメに掃除する必要があります。)

冬は窓を閉め切って生活するので、給気口の効果が上がりますが、夏は自然換気で窓を開けて生活するので効果は期待できません。

しかし、
窓を閉めて冷房する時は効果的です。
また、熱交換換気システムを使うと、この問題が解決されますが、吸気能力が計画より少ないシステムがあるので注意が必要です。

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何故?C値が2.0cm2/m2では不十分なのか?

住宅の気密性能は次世代省エネ基準クラスで2.0cm2/m2以下(Ⅰ〜Ⅱ地域)、5.0cm2/m2以下(Ⅲ〜Ⅵ地域)と義務づけられました。
気密性能で冷暖房を考えた時、できるだけ小さい数値が望まれます。


特に蒸暑地域では夏は冷房の使用量が増えるため、せっかく高気密住宅にしても5.0cm2/m2の気密性能では暖湿気が室内に浸入て冷房の効きが悪くなるばかりです。

何故そうなのかを具体的な例をあげて考えてみましょう。

標準的な大きさ120m2の住宅で、気密性能が単位隙間相当面積で1.0cm2/m2とします。

気積が288m3で換気量が120m3の換気量0.42回/hを計画したとします。
この時の住宅換気システム使用時の内外差圧はおよそ0.7mmAqです。


そこに給気口(パッコン)を5個設置したとします。(平均的な個数です。)
第三種タイプの換気システムでは0.3mmAqまで差圧が下がってしまいます。

冬期の内外温度差が(外気温−10℃、室内温度20℃)30℃あった場合温度差換気により、0.3mmAqの差圧が生じてしまいます。

2階建ての住宅は2階の給気口や隙間からはほとんど給気されないで、
少しでも風が吹くと風下の給気口や隙間から排気されるという結果となります。

一方、
気密性能が次世代省エネ基準で義務化とされている
2.0cm2/m2ではどうでしょうか


この場合は内外差圧が0.2mmAqしかあがりません。
この状態では2階の給気口(パッコン)から排気してしまいます。
風が吹くとほとんど負圧給気が成り立たなくなるのです。
室内は風任せの空気の流れができて、換気システムの本来の空気コントロールが不可能となります。

(実際に2.0cm2/m2クラスの気密住宅の給気口の風量を測定してみると、
風量ゼロか排気されていることが実証されます。
建物の気密性能は測定機器を持っていなくても2階の給気口にタバコの煙などを当ててみると2.0cm2/m2以下の気密性能かそれ以上かの簡単診断ができます。)

一般的に使用されている給気口の隙間は12cm2くらいです。
給気口を5個つけると60m2になります。
気密性能が1.0cm2/m2の住宅が、
給気口をつけない気密性能が1.5cm2/m2の住宅と同じ差圧にしかなりません。

自然給気、強制排気タイプの換気システムで本来の性能を発揮させるためには、給気口を含め1.0cm2/m2以下の気密性能が必要なのです。

その意味では、
冬期では気密性能が1.0cm2/m2クラスの住宅でも給気口が必要ないということになります。

しかし換気システムでは内外温度度がない時期もあるので、冬期間は場合によっては給気口を閉じて、ある程度室内が暖まったら開ける使い方が良いのではないかと考えます。

(ただし住む方に給気口の使い方を説明する必要があります。)

●参考:1mmAq=9.807Pa

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スマイリストホームさんに気密測定に行ってきました。

9/4に釜石市内に建てられた
㈱杉山組(スマイリホーム)さん施工の
S様邸の気密測定に向いました。


気密測定という言葉は多く知られているわりには
真剣にに全棟気密測定をしている施工業者さんよりも実施しない施工業者さんが多いのが現状です。

(理由の多くは測定費用は実行予算に含んでいないことと、
義務化でないことがあげられます。)


測定されない訳ですから、設計者も施工者も、また建て主も
建てられた隙間相当面積(所謂、建物の隙間)がどのくらいあるか?
わかりません。

そのため、義務化となっている換気回数0.5回/hも万遍なく給排気されているのかもわかりません。 

(例え、換気風量測定する場合はほとんどが排気側のグリルを測定します。給気側を測定するところは稀なのです。排気側の風量測定はあくまで換気システムの排気能力の測定となり、建物の気密性能とは関係ありません。簡単に言うと、隙間がゼロの場合は給気量=排気量です。・・・詳しくは後日)


これと平行して熱計算(Q値)及び暖冷房負荷計算もしないため暖冷房の設置機器の能力選定及燃費のランニングコストも全てアバウトになってしまいます。


少し話が逸れてしまいましたが、そんな気密測定をする業者が少ない中で、真面目に気密性能を1.0cm2/m2以下に抑えている施工業者(㈱杉山組のスマイりストホームさんに初めてお邪魔しました。

平均気密性能は0.5cm2/m2とか・・・・
今回私が測定したS様邸は0.36cm2/m2の隙間相当面積でしたから超高気密住宅になります。

数多く気密住宅を手がけて気密測定をしている業者さんには当たり前に気密性能ですが、これだけ気密が高い性能住宅は少ないのも事実です。

これだけ気密性能が確保されていれば、換気計画もシュミレーション通りにできますし暖房計画も思うようにできます。
写真は
気密測定をしながら、大工さんに漏気する場所を探してもらい、発見した箇所に発泡ウレタン材、コーキングで気密補修をしている風景です。

スマイリストホームさんの素晴らしいところは、ここにも見る事ができました。
断熱気密工事が完了した時点(内装仕上げ前)で気密測定をする姿勢です。

この状態での測定であれば、仮に気密欠損があっても十分補修可能です。

多くの気密測定は完成後に測定するため、気密欠損があっても、ほぼ補修ができないのが現状です。 (安定した気密性能を出せる秘密はここのようです。)

(多くの方に気密試験は気密補修の道具として利用してもらいたいものです。)

岩手で新築を考えている方は
 スマイリストホームさんのように仮測定をし、
完成後に最終気密試験をする施工業者さんを選んでほしいものです。


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隙間のお大きさで家の性能を知る!

住宅の性能を知る方法です。


●新築住宅の気密測定をしている風景

写真の機械は住宅の隙間が床面積1m²当たり何㎝²あるかを調べる「気密測定器」です。
住宅の玄関、外部側の窓全部を閉鎖して、窓1箇所に強力な扇風機?を設置して室内の空気を外部に吐き出します。

その吐き出す空気量(漏気量といいます)を1時間当たり何m³吐き出しているかを20pa,30pa,40pa,50paの4点以上測定しある計算式で総隙間面積を求めます。

50pa(パスカル)というのは例えば測定する住宅を車に置き変えれば35km/時速〜40km/時速の速度で走らせた場合に住宅にかかる風圧とやや同じです。

その時の10pa時の風圧で自然に漏気する1時間当たりの漏気量を日本では隙間相当面積はいくらで気密性能の良し悪しの判断にしています。
つまり意図的に住宅にかかる風圧(風)を作り隙間から漏気する量がいくらあるかを調べるために測定するのです。

ちなみに気密性能が高い住宅では50paの圧力がかかりますが低気密住宅だと隙間だらけのため圧力がかからず測定不可となり数値に表すことができません。

■それでは気密化とは何か?
何故気密化が必要なのか・・・といえば
           ↓
1・隙間をなくする。
気密化とは簡単にいうと隙間をなくすることです。
気密化は住宅の断熱材と密接な関係にあります。どれだけ多くの断熱材を入れても、気密が高くなければその効果は半減してしまいます。

2・壁体内気流は大敵である。
気密化は「壁体内気流」の防止という意味で非常に重要です。壁体内気流とは壁の中の空気の流れ(木造住宅では床下、壁の内部、小屋裏が空間的に繋がっています。小屋裏と床下には換気口を通じて空気が自由に出入りするので、壁体内にも簡単に外気が入ってきます。これが壁体内気流です。

断熱材は単独では特に繊維系断熱材の場合は、気流を通してしまいますので、外の冷たい、暖かい空気が壁体内に流れ込み断熱効果が発揮されなくなります。
また直接的には隙間風を防ぐ効果があり熱の損失も防ぐ効果があります。
ただし気密性を上げることにより隙間がなくなるため自然の換気(漏気)がなくなるため計画的な換気が必要となります。

●最近の住宅は計画換気の義務化によりほぼ100%換気システムが設置されるようになりました。
・・・が肝心の気密性能がいくらあるかを測定している施工会社は数少ない状況です。
若し読者の方で新築を考えている方があれば気密測定を条件とするべきです。


参考:気密性能はC値(単位隙間相当面積)で表し、[cm²/m²]住宅外周部位にある隙間の総面積を床面積で割った数値で実測で求めます。
次世代省エネ基準では各地域によって数値が違いますが寒い地域のⅠ、Ⅱ地域ではC=2.0cm²/m²でその他の地域はC=5.0cm²/m²とされています。
私の考えではできれば全国一律1.0cm²/m²以下が必要と考えています。
(その理由は後日)