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昆寛

昆 寛(コン・ヒロシ)
高性能住宅の熱環境分野に携わって27年、省エネ住宅の工法を開発研究、普及に努めています。
住環境アルテ(代表)、NPO法人環境住宅正会員、住宅エネルギーアセッサー、住宅換気アセッサー、気密測定士として住宅新築、リフォームの熱環境の設計・施工、住環境のトラブルを解決するアドバイザー、特に断熱・気密・結露は得意分野です。
主に東北地方をエリアとしていますが時には全国何処にでもお邪魔します。
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希林舘自然クラブ
(天然山菜、きのこ直販)
の代表。


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住宅の「こうほう」あれこれ!(3)

前回は構法の種類と工法の内断熱工法について解説いたしました。

住宅の「こうほう」あれこれ!(1)(構法の種類)
住宅の「こうほう」あれこれ!(2) (内断熱工法)

●断熱の仕方は内断熱と・外断熱に二分される。

自分が選んだ工法はどちらかは理解しよう!

断熱には内断熱と外断熱があります。
実はこの言い方は、コンクリート造での断熱の言い方で、一般の木造住宅では正式には充填断熱と外張り断熱といいます。
たたし、充填断熱でありながらも外断熱の工法もあるため、
このブログ上では外断熱、内断熱というの言い方をします。

引き続き・・外断熱工法についてです。
プラスチック系断熱材を主に使い、構造体をすっぽり包み込む工法です。
充填工法と組み合わせる方法もあります。

参考
・旭化成建材
・押出発泡ポリスチレンフォーム工業会
・ダウ化工
・日本ウレタン工業会

繊維系断熱材でもできるように、構造体の外側に、断熱材を入れる層を設ける工法もあります。

コンセント回り、ダクト回り、ダウンライトなどがすべて断熱材の内側にきますので、気密も断熱材のデコボコもなく、スムーズに連続させることができます。
技術的には施工はこちらの方が簡単だといえます。

また基礎や屋根で断熱を行えば、床下空間も室内として利用できます。
しかし、覆う分断熱・気密の面積が大きくなりますので、その分の費用はちょと増えることになります。

ここを重要に考えていないユーザーは、かなり高いという反応になるでしょう。
また、伸縮性の少ないプラスチック系のボードが構造体を覆っているので、構造材が乾燥不十分の場合は築後狂いが生じた場合は性能に影響が出る場合があります。
勿論、内断熱工法でも同じです。
乾燥材を使うことにはこだわらなければなりません。

構造体も蓄熱体とすることができますし、基礎断熱をしている場合は、パッシブを意識する住宅をつくる場合は熱的には有利といえます。

コンクリート造の場合は特に、寒冷地では外断熱が望ましいとされ、最近のRCマンションでは外断熱マンションが注目を浴びています。

その他、外断熱の記事として
・電磁波シールド効果がある家
・気密住宅の性能の差は施工の気遣い!
・内断熱・外断熱どちらがいいのか?

●続きます!

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住宅の「こうほう」あれこれ!(2)

前回↓
住宅の「こうほう」あれこれ!(1) で「構法」の解説をいたしました。
現在、日本でつくられる家の基本は木造軸組構法、枠組壁構法、プレハブ構法に大別されるかと思います。

「いや、他にもあるよ!」と思われた方もいるかもしれませんが、この3種類をベースにして少し変えていたり、1階はRCで2階は木造といった混構造になっていて、どんどん別の構法名あるいは工法名に置き換えられています。

構造体にかかわる以外の各業者の工夫は、特に届出も必要なく、確認申請で建設できます。
そんため、業者対ユーザー向けの差別化として○○工法とか○○システム、○○ホームのようにどんどん名前がついています。
選択肢が多いことは嬉しいことですが
一般ユーザーの選択眼が必要になってきます。

そこで
その眼を養うために少し勉強してみましょう!
●断熱の仕方は内断熱と・外断熱に二分される。

自分が選んだ工法はどちらかは理解しよう!

断熱には内断熱と外断熱があります。
実はこの言い方は、コンクリート造での断熱の言い方で、一般の木造住宅では正式には充填断熱と外張り断熱といいます。
たたし、充填断熱でありながらも外断熱の工法もあるため、
このブログ上では外断熱、内断熱というの言い方をします。

■内断熱工法とは?

構造体の間に断熱材を充填していく工法です。
断熱材にはマット状、ロール状のグラスウールやロックウールなど繊維系断熱材を用いるのが一般的です。
参考:
・パラマント硝子工業
・旭ファイバーグラス
・日本ロックウール

他には綿状の繊維系断熱材を吹き込む機械によって、壁に充填、天井には吹き込みといったブローイング工法もあります。
参考:
・ニチダン
・ホームインサル
・エンデバーハウス

価格的には扱い的にも手軽な繊維系断熱材ですが、吸水性と透湿性が大きく、いったん水を含むと断熱性能が著しく低下するので、防湿には念を入れて施工する必要があります。

また、予め工場でパネルの中に繊維系断熱材、発泡プラスチック材の板材、発泡ウレタン材を注入したものなどがあります。
参考:
・ソーゴ
・エコ・パネル

木造軸組構法・枠組壁構法のいずれも、マット状、ロール状の断熱材を使う場合はコンセント回りやダウンライト、天井と屋根の間のつり木や野縁が障害物となって、断熱材を連続して施工するのが難しいため、施工の際は細やかに障害物の回りを断熱してやる必要があります。

断熱しづらいということは、気密もしづらいので、こちらも合わせて気を遣う必要があります。
軸組工法では、間仕切壁の中が通気できないように通気止め(気流止め)をしてやる必要があります。
これがないとここが熱の逃げ道になるため、損失する熱は倍近いのです。

従来の内断熱工法と違って、断熱・気密を連続してとれるように構造体に改良を加えた工法にNPO新木造住宅技術研究会協議会の新在来木造工法があります。

●明日は外断熱工法です。

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住宅の「こうほう」あれこれ!(1)

こうほう」の表記の仕方には「構法」と「工法」があります。
一般に「構法」は構造体の作り方で、「工法」はその他の部分の作り方によるものだろうと・・思われがちですが、
厳密な使い分けはされていません。

国土交通省に問い合わせてみても、構造にかかわるもの以外は、特に申請するシステムもないので、国内にどんな「工法」があるかは把できないそうです。

ところで
例えば「在来工法」という言葉がありますが
皆さんはどんな家を想像しますか?
木を使った瓦屋根やトタン屋根の古い和風の住宅を想像しませんか?

「在来工法」と呼ばれるものには、木造軸組もあれば鉄筋コンクリート造りも入るのですが、一般的には木造軸組工法がイコール在来工法と思われていることの方が多いようです。

そこでわかりやすく表現するために、
このブログ上では構造体に係わる「こうほう」を「構法」と言い
室内環境の性能に係わる「こうほう」を「工法」と表現」することにします。

それでは構法にはどんな種類があるのでしょうか?

1・木造軸組構法
柱、梁、小屋組によって構成する、日本独自に普及してきた軸組構法です。
壁の筋かいが、地震や風など横から働く力に抵抗します。
軸組構法としては、木造の他コンクリート造もあります。
現場作業が多く、施工者によって出来上がりに差がでやすいようです。
工期は3〜6ヶ月
しかし、最近は基礎もパーツ化されて、プレカットという柱や梁などを工場で加工、最近では接合部分は金物を使う金物工法があり、工期が短縮されて、施工性もよくなってきています。
増改築しやすい点では、最も人気の高い構法です。

2・枠組壁構法
北米で発展した構法です。
断面寸法が全部で6種類に規格化されている中、2×4インチの部材が最も多く使うことから、ツーバイフォー住宅と呼ばれます。
他に2×6インチを使えばツーバイシックス、2×8インチだとツーバイエイトと呼びます。
幅が変わるだけで、構造が変わるわけではありません。
たて材を2層分通して設けるバルーン構法と、1層ごとにたて材の間に床組み設けるプラッとフォーム構法があります。
日本では後者を枠組み壁構法と呼んでいます。
構造材の種類も施工の工数も少なく、施工者によって差がでないため、早くて確実ということがあってユーザーからの人気もあります。

3・プレハブ構法
工場生産された部材やユニットを現地で組み立てて建設する住宅。
木質系、鉄骨系、コンクリート系があります。
木質系では木材に接着剤で合板を貼りつけ、断熱材を充填したパネルを組み立てているのが主流です。
枠組み壁構法と同じく、柱のない構造で自由な間取りも魅力です。
工場生産パネルなので、乾燥による狂いは少ないでしょう。

鉄骨系は工場で溶接、防錆をした鉄骨を柱や梁として利用して、軽量コンクリートパネルや木質パネルで床や外壁を構成します。
木造軸組構法を鉄骨に置き換えたようなものです。

コンクリート系は、壁、床、屋根をコンクリートパネルで形成するものです。
現地で特殊セメントやボルトで固定、耐久性、耐震性、耐火性優れ、気密性、遮音性も高いようです。

他に、住まいをいくつかのユニットに分けて、ユニットごと箱型の鉄骨フレームを作り、必要設備や生活機能まで組み込み、現地でユニットを積み重ねるユニット構法もあります。
いずれも、工期が短く、人でも少なくてすみ、工場生産により一定の水準が保てる共通点があります。

●続きます!

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